人間関係での理想的な距離感とは?【バウンダリーを尊重しよう】
3年振りに古い友人から連絡が来ました。
嬉しく思いカフェで会うことになったのですが、なぜか向こうは知らない人を2人連れてきて
「一緒に幸せになろう!あなたにはこれが必要だよ!」
と、急に怪しい商品を勧められたことがあります。
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遠い昔の話ですが、人との距離感って大切ですよね。
今回は「理想的な心の距離感」について、心理学でバウンダリーというスキルを元にご説明していきます。
バウンダリー
こんにちは。
NLPプラクティショナー、LAB®プロファイルプラクティショナー、アドラー心理学勇気づけ講師のまあこです。
「バウンダリー」とは心の境界線のことを言います。
個人の境界線、他者との境界線を引くことを意味し、心理的・身体的・感情的などの種類がある(Wikipediaより)
相手と理想的な心の距離を保つためには、バウンダリーを明確にしておく、つまり他者との境界線を設定しておくことがとても大切です。
境界線が曖昧だと
①誰かに土足で心の中に踏み込まれてもNOと言えない
②支配的な人から心理的に操作されてしまう
③相手がいなければ自分の存在価値を認めることができない
など相手との心の距離感が曖昧になり、家の鍵を開けっぱなしにして泥棒に踏み荒らされてしまうような状態になってしまいかねません。
バウンダリーは親との関係性により構築される
心の境界線の基礎は、幼少期の親との関係性によって築かれると言われています。
ニーナ・ブラウンは4つの境界種類を提示しています。(Wikipediaより)
①柔らかい – 自分と他人との境界線が重なっている人。この境界を持つ人は、心理的操作術の犠牲者になりやすい。
②スポンジ状 – 時には柔らかく時には硬い境界を持つ人。彼らは柔らかい境界線の人よりも感情的伝染を受けることは少ないが、硬い人よりは影響を受けやすい。スポンジ状境界の人らは、何を受入れ、何を受入れないかははっきりとしていない。
③硬い – 硬い境界線を持つ人は、閉鎖されるか壁で囲われている。誰も身体的・感情的に近づくことはできない。
④フレキシブル – 「選択的な硬い境界線」に似ているが、それよりも良くコントロールされたものである。その人は何を受け入れ、何を受け入れないかを決めている。
③の硬い境界線を引く人は、境界線というより他者との間に強固な壁を築いてしまうタイプです。
過去のトラウマなどが原因(いじめ・大切な人との別れなど)で距離感が分からなくなってしまい、人を寄せつけようとしません。
あなたはいかがですか?
当てはまるものはあるでしょうか?
理想的な心の距離感を築く上で、一番適切なバウンダリーは④フレキシブルと言えるでしょう。
バウンダリーは閉鎖的な壁ではなく、取り外し可能なフェンス(柵)に設定しておくことが大切です。
時には境界線を引かず、相手との距離感を無くすことも必要ですし、時にはしっかりと強い柵をして、相手を決して中に入れないことも必要。
自分の価値観を大切にしてバウンダリーを設定すれば、臨機応変に加減をつけることができますよね。
少し難しい内容だったかもしれませんが、ぜひ一度、自分のバウンダリーを意識してみてください。
親子関係やパートナー(夫婦)との関係など、人間関係の問題の多くはバウンダリーが曖昧になって起こります。
自分の大切にしている信念、アイデンティティ、踏み込まれたくない部分、それをしっかりと認識してバウンダリーを設定しておくことで、相手のバウンダリーも尊重してあげることができるようになります。
適切な距離感
バウンダリー
良好な人間関係を築くための「要(かなめ)」と言えるのではないでしょうか。
そして、そのバウンダリーはどう設定すればいいのか?境界線が曖昧なタイプの人へ、こちらの記事で「境界線の引き方」について分かりやすく解説しています。
今回はこの辺で。
ここで出会えたことに感謝します。
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