【カウンセリングってどんなもの?】カウンセリングで心の土台を育てていく
こんにちは。
こころの土台となる「レジリエンス」を育てる専門家、心理カウンセラーのまあこです。
カウンセリングってどんなものなの?と聞かれると、実はなかなか一つの言葉にまとめるのは難しいです。
私の行うカウンセリングは、「心の土台づくり」や「レジリエンスを育てる」というものですが、カウンセリングって、一般的には「共感的に話をきく」というイメージがありませんか?
心の土台づくり?レジリエンス?それってカウンセリングとどういう関係があるの?と思われる方も多いかもしれません。
そんな訳で、今日は「私の行うカウンセリングとはどんなものか?」について語ってみようと思います。
心の土台づくり
まず、私の行う「カウンセリング」とは
というものです。
この中でとても重要なのは「悩みや問題と向き合う中で自己成長していく」という部分。
ここでのカウンセリングは、「カウンセラーが悩みを解決してあげる」というものではないのです。クライアントさんが「自分自身で悩みと向き合い、解決していけるようにサポートすること」なのです。
誰かが転んでなかなか立ち上がれない時、あなたならどうしますか?
駆け寄って、手を差し伸べて起こしてあげようとするのではないでしょうか?
カウンセリングではない、普段の場面ではそれはとても自然なことであり、優しい行為だと思います。
ただ、カウンセリングの中では「手を差し伸べて起こしてあげる」ことはやってはいけないのです。(あくまでも”私のカウンセリング”においての話ですが)
それから、早く立ち上がれるようにあれこれアドバイスをしたり、指導したりということも、やってはいけないことなのです。
なぜなら、それは「クラインアントさんの成長の機会」を奪ってしまうことになるから。
大切なのは、クラインアントさん自らが自分で起き上がれるようになること。
「自分で起き上がる」ということが「自己成長」なのです。
もしかしたら、冷たいなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
転んで痛い思いをして、そこから動けなくなってしまう、その時の辛いお気持ちや苦しみや葛藤などについて、カウンセラーは全力で寄り添い、お聴きします。
そして、一緒に苦しんだり、悲しみながら、どうすればいいのか?を共に考えます。
立ち上がりたい気持ちはあるけど、怖い気持ちもある。
どのように立ち上がればいいのか分からなくて、自分が嫌になる。
立ち上がらなきゃと思ってはいるのに、行動できない。
そんな風に、クラインアントさんが抱えている「様々な気持ち」を一つずつ聴きながら、一緒に迷い、戸惑い、向き合っていきます。
このように、クラインアントさんが自分ひとりではうまく抱えることの出来ない感情を、一緒に感じて抱えられるようになるサポートをすること。
自分の感情を自分で感じ、
「私は本当は辛かったんだな」
「嫌だと思ったんだな」
「本当は分かってほしかったんだな」
そんな風に、自分の感情を受容的に受け止められるようになると「心の土台」というものが少しずつ育っていきます。
そして徐々に「私は自分の感情をちゃんと感じていいんだな」と思えるようになります。
心の状態がまだ未成熟な場合、自分の感情を自分で受け止めることがうまくできなかったり、あふれ出した感情を上手に抑えることができないため、周りの人に感情をぶつけてしまったり、感情を感じまいと無理に自分を否定して心を閉ざしたりしてしまうことがあります。
「泣いてはいけない」
「もっとしっかりしなければいけない」
と、今の自分の感情を否定し、別の何かで誤魔化そうとしたり、その気持ちを埋めようとしたりすることがあります。
「心の土台」がある程度育ってくると
「どんな感情を感じてもいいんだ」
「戸惑ってもいいし、迷っても大丈夫」
「泣きたい時は泣いてもいいし、嫌な時は嫌だと思っていいんだ」
と、「ありのままの自分」のことを大切にできるようになるのです。
レジリエンス
例えば、子どもの頃に親が「過保護」や「過干渉」だった場合、子どものレジリエンスを挫いてしまう可能性があります。
子どもが本来体験を通して学ぶ「自己成長の機会」を、奪ってしまう可能性があるということですね。
先ほど「誰かが転んでなかなか立ち上がれない時、あなたならどうしますか?」という質問を投げかけましたが、子どもが転びそうになる前に、先回りをして手助けをする親のことを「過保護な親」といいます。
また、「もっとこうした方がいいんじゃない?」というように、あれこれ干渉して指示を出し、子どもを思うように動かそうとしてしまう親のことを「過干渉な親」といいます。
「それはあなたには合わないと思うよ、こっちにしておきなさい」
「まだあなたには早いわよ」
「お母さんの言う通りにしておけばいいんだから」
これらは、子どもが自分自身で決断し、経験していく力を奪ってしまいます。
「あなたはあなたのままではダメ」
「親の望む子どもでいなければいけない」
という、無言のメッセージを心に植え付けてしまいます。
子どもは何度も転んだり、失敗したり、迷いながら少しずつ「自己」を作り上げていきます。その際にとても大切なのは「わたしはわたしでいいんだ」と思えること。
この「わたしはわたしでいいんだ」と思える感覚を、「だいじょうぶ感覚」と言います。
「私は私の感じたことを大切にしていいんだ」
「私は私らしくしていいんだ」
「私はそのままの私で大丈夫なんだ」
そんな風に「だいじょうぶ感覚」を育んでいくことが、「自立」するためにとても大切なことなのです。
レジリエンスとは、心理学で「精神的回復力」のことを言います。
困難なことや、辛い出来事が起きた時、根っこの部分に「だいじょうぶ感覚」を持つことができれば、レジリエンスが発揮されます。
「転んでも、また起き上がる力」
それこそがレジリエンスなのです。
カウンセリングを通して「心を育む」
さて、ここまでの内容を簡単にまとめておこうと思います。
私の行うカウンセリングは、クライアントさんが「自分自身で悩みと向き合い、解決していけるようにサポートする」というものです。
カウンセラーが、クライアントさんの代わりに解決したり、アドバイスをしたり、指導するというようなことは行いません。
ただ、まだ一人で抱えるのが難しい感情や、あふれ出て自分で抱えきれない感情を、一緒に感じ、少しずつ自分でその感情を抱えることができるようにサポートしていきます。
これが「心の土台づくり」です。
そして「わたしはわたしでいいんだ」という「だいじょうぶ感覚」を育んでいくこと。ありのままの感情を感じてもいいんだ、私は私らしく生きて良いんだと感じられるようになると、少しずつ「レジリエンス」が育っていきます。
はじめて自転車に乗れた時、「私一人でも乗れるんだ」という頼もしい気持ちが湧いてきませんでしたか?
何度も転んだり、ハンドルが不安定でうまく操縦できなかったり、なかなか自分一人では乗ることができなかった自転車。
でも、何度も何度もチャレンジするうちに、少しずつ上達していき、ついに最後は乗れるようになる。
自転車だけではなく、すべての「初めてのこと」は、まず失敗から始まります。
カウンセリングでは、何度も失敗して大丈夫。
その失敗から生まれた様々なことを、クライアントさんとカウンセラーが二人で感じ、考え、成長していきます。
カウンセラーは「成長させる人」や「導く者」ではなく「寄り添い共に成長する人」です。
決してあなたのことを見放さず、そのままのあなたと共に歩む伴走者です。
いつしかレジリエンスが育まれると、「わたしにもできる」という「自信」が湧いてきます。そして「やってみよう!」という「意欲」になります。
そのような土台となる「心の根っこ」を育てるお手伝い、それが「カウンセリング」です。
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