私は『ねぇねぇ』というおばさん
私には甥っ子が4人いる。そのうち弟の子2人からは『ねぇねぇ』と呼ばれ、兄の子2人からは『まぁちゃん』と呼ばれている。まぁちゃんは名前から。ねぇねぇはたぶん義妹ちゃんがお姉ちゃんと呼んでくれていたから。
そして、私を『ねぇねぇ』と呼ぶ甥っ子(7歳)は私の母(甥っ子から言うと祖母)を『まぁちゃん』と呼ぶ。母は『ふみこ』だけどね。
たぶん従兄弟たちが私を『まぁちゃん』って呼ぶけどこの人『ねぇねぇ』だし、、、。あっ!『まぁちゃん』って『ばぁちゃん』のことね!って2歳当時に思ったんだと思う。理由は聞けなかったけど。ちなみにこの甥っ子の弟(4歳)も母を『まぁちゃん』と呼び私を『ねぇねぇ』と呼ぶ。
そんな感じで『ねぇねぇ』になった私。40歳だ。年齢も見た目も『ねぇねぇ』ではなく『おばさん』だ。だからね、お店とかでちょっと離れたときに「ねぇねぇーー!!!」って呼ばれるのちょっと恥ずかしい。振り向かれるし、私が呼ばせてるみたいじゃないか。
だが7歳の方は小さい頃からお姉さんの方が女の人は喜ぶって思ってる。だから私が実は『おばさん』だとカミングアウトしても、実年齢を言って「えっ!そんなに??」ってびっくりしても私を『ねぇねぇ』と呼び続ける。何なら「おばさんって言っていいよ」って言っても「絶対言わない!」と頑なだ。
私が作った某アニメの生地を使ったマスクを学校にしていき、先生に誰が作ったのか聞かれたときには
「マスクを作るのが上手な友達」
と答えたらしい。『ねぇねぇ』じゃなく『友達』になった。そこまで『おばさん』と呼びたくないのか、今更『おばさん』というのが恥ずかしいのかと面白くなる。
昨年下の方の甥っ子を保育園に迎えに行ったとき、こう訴えてきた。
「この前ねー、○○ちゃんがねー、○○ちゃんのねぇねぇって言っただよー!△△のねぇねぇだよねー?」
意外と根に持つこの子、今でもこの話をする。すると、兄はものすごくクールにこう言う。
「お父さんのねぇねぇだよ。」
いや、君ずっと『ねぇねぇ』って呼んでるじゃん。
何歳まで『ねぇねぇ』と呼ぶのか、ばあちゃんはふみこなのに何故『まぁちゃん』なのか。疑問に思う日は来るのかと楽しみだったりする。