既踏峰 - ぼくら/青い影にまつわるエトセトラ
2023年9月16日、わたしが主宰している音楽プロジェクトである既踏峰のシングル「ぼくら/青い影」がリリースされました。
毎度なにを思って作ったか忘れてしまうので今回は書き残しておこうと思います。
今回も録音/ミックスはスタジオクルーソーの西村さんに、マスタリングはオレンジの小泉由香さんにお願いしました。
今までで最も理想的なサウンドを得られたと思っています。とくにドラムの音が凄まじいです! わたしも立ち会って、とにかく時間をかけチューニングしました。
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ぼくら
ある時、仲間のひとりから、音が少ない曲をやってみないか? という話があり、すこし考えてみたときに「逆ニルヴァーナ」という言葉が浮かびました。なんじゃそりゃ? という感じですが……以前名曲「Smells Like Teen Spirit」についてトリプルファイヤーの鳥居さんが書かれた記事(リンクは下の方にあります)を読んだときにピクシーズの「ラウド・クワイエット・ラウド方式」という技法があることをはじめて知り、すこし興味をもっていました。
そこで、よし、ピクシーズやニルヴァーナがそう来るなら、逆に「クワイエット・ラウド・クワイエット」をやってやろう! と思ったわけです。リズムの軸はYoung Marble Giantsみたいなのがいいかな? とかなんとか試行錯誤するうちに「ぼくら」のベースとドラムができました。コード進行もシンプルがいいな……と考え、途中のうるさい部分を除いてずっと同じ進行を繰り返しています。サビでちょっと色合いが変わって聴こえるのが好きなポイントだったりします。
歌詞はこちら
鳥居さんの記事はこちら
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青い影
わたしは個人的にバレアリックだとかアンビエントが好きなので、ツインギターのバンドでそういうムードのある曲をやりたいと思っていました。
↓たとえばこういう感じの曲です。名門MFMからのリリース。愛聴していました。
個人的に好きなコードにAm7(9)というものがあります。イントロのギターがそうなのですが(123弦しか弾いてませんが)、聴いた瞬間に世界がひどく儚く美しいものだという感覚が湧きだしてきて胸が痛むんですよね。これが実に心地よくて……なので今作は好きなコード主体で、なおかつ上記のバレアリック的感覚も合体させよう! というのがテーマでした。最初は地味〜なリードギターが乗っていたのですが現Cycling In Marmaladeのwatashiさんの手によってきらきらとうつくしいリードギターが生まれました。感謝&勉強になります……
歌詞については数年前祖父が亡くなったときの心模様をあらわしたもの。
歌詞はこちら
おわり
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