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「頑張らない」という選択。


今回はわたしが新卒の会社に入社をしてから
転職をするまでのお話をまとめてみました。

ちょっと長めなので、
時間のある時にゆっくり読んでいただけると嬉しいです。




新卒で入社した会社は創業して間もないベンチャー企業


就活に悩んで駆け込んだエージェント会社で
日焼けをしたマッチョの優しいお兄さんに
泣きながら面接対策をしてもらって
やっと入社ができた会社。

ここまで聞くと
嫌々無理をして入社をした会社に見えますが、
就活フェアや就活媒体で会ったどの会社よりも
「この会社が自分にぴったり」と感じることが多く、
入社をしてからも退職をしてからも
この会社のベンチャーらしい理念や
考え方が大好きです。


最初に入社をしたベンチャーの会社は
コンサルティングと言いながらも、
社員を店舗に派遣をするような
「人材派遣って言って方がよくないか?」
と最後まで思うような会社でした。


いまだにこの辺りの業種の区切りが
よくわからないです・・



入社後最初の業務内容


入社をしてすぐに店舗に派遣をされ、
出向先の先輩にOJTについて頂きながら
必死に業務を覚えました。

別の記事にも書いたのですが、
この時のOJTの先輩は社内でも
抜群の営業マンで
手取り足取り細かく社会人の基礎を
叩き込んでくださるような優しい先輩でした。

お昼も毎日一緒に食べに行って、
夜も同期たちとご飯を食べに行って、
店休日にはお店のみんなで
定期的に遊びに出かけるくらい仲のいい店舗でした。

この日常に加えて、
自分が所属している会社の研修にも
月1回強制的に参加をしていました。

研修内容は社会人としての
基礎をつけるようなマナー講座や
課題解決能力を上げるもの、
チームビディングなどを定期的に行っていました。

自分が入社をした会社の同期も大好きで、
店舗のメンバーの他にも所属している
会社の同期とも毎晩遊んでいた覚えがあります。

そんな、遊びに仕事に充実した日々。
順調に社会人生活を始めることができました。



「できること」と「やるべきこと」が増える2年目


後輩もでき、フォローにも入れるようになり、
店舗の中でもディレクション的な
役割を担うようになった2年目。

数字の管理や在庫の管理、
メンバーの管理にも携わるようになりました。

これに加えて、
入社をした会社のメンターになり、
エリアリーダーになり、
研修担当になり・・

店舗を閉めてから
本社へ出社するような日もありました。

普通に考えてオーバーワークですよね・・
って思うのですが、
当時はそれも含めて楽しいと感じていました。



会社の軸になり始める3年目


他店の応援のために飛ばされ、
店舗のディレクションや数字の管理をしつつ、
本社へ戻るためのドラフト出場を目指して
プレゼンの準備を行いました。


責任を持つ時期には心の通い合う先輩は離れ、
自分の力でやっていかなくてはいけません。

後輩もできて自分の言葉にも責任が伴うようになります。


この辺りから変に
プレッシャーを感じるようになりました。



その後、
無事にドラフトプレゼンの選考を通過し、
晴れて営業部に異動をするようになりました。

派遣元と派遣先の
2足のわらじを履き続けた2年間から、
自分の所属する会社だけを見ればいい環境に変わりました。

よし、ここから会社作りに貢献していこう!
もっといい会社にしよう!
そう意気込んで本社へ出社を始めました。


本社に出社をするようになった頃、
ちょうどコロナが到来しました。


会社全体でお仕事がなくなったんです。
派遣先のお店が閉まってしまうので。

給付金をもらって、
店舗からも保証金をもらっていましたが、
みんなに払う給与が足りなくなりそう・・

そんな中で特攻隊のように
週の半分以上は現場へ出向をするように
依頼をされるようになりました。

その時の環境がもう・・
今でも忘れられないくらい辛かったです。


店舗も数字が厳しいので、
常に数字、数字、数字と数字ばかりを求められ、
お客様ファーストが取り柄だった
自分の手法を否定され、
自信がどんどんなくなってしまいました。

本職の営業も
入社をしたばかりの社員が退職を希望し、
先輩は寝坊で遅刻を繰り返し、
謝ってばかりの日々で
電話が鳴るだけで手が震えるようになりました。

そんな日々が続くなかで

出向先のお昼休憩の時に
何もないのに涙が止まらなくなってしまいました。

自分ができることと
求められていること
(当時の自分が考えていた理想像だったように今は思います)
に大きなギャップを感じ、

頑張りたいのに頑張れない自分が嫌いになり、

どうにもコントロールが効かなくなって
退職の相談をするようになりました。

いまの自分なら
なんでもないハードルなのですが、
当時の自分には
とてつもなく大きな壁に見えました。

すぐに退職をさせてももらえず、
ずるずると勤務を続け、

退職ができたあとも
近くのスーパーに行くだけで涙が止まらないくらい
情緒は不安定になってしまいました。



「なりたい自分」を考え直した転職活動


こんな失敗の中で「なりたい自分」がいつの間にか
「誰かから求められる自分」
になっていたことに気づきました。

後輩から見たら
こんな人であってほしいだろう

クライアントから見たら
こういうことをしてほしいんだろう

先輩から見たら
こんなことができるようになってほしいんだろう


それが達成できないとわかった時に
何をすればいいのかわからなくなり、
逃げ道がなくなってしまったように感じていました。




ここから決めた転職の軸。
▶ 頑張らない」という選択をする。




「できない」「苦手」に向き合う努力を始めました。


この頃は
他人にいい顔をすることは得意でも
自分に素直になることが極端に下手くそでした。

自分の弱さを認めて

「できないこと」をしなくていい会社に入ろう。
と決めました。



わたしの転職活動の軸


・個人の電話を持たない仕事
そもそも小さい頃から電話が鳴るだけで怖いと感じ、
手が震えて葛藤をしながら取る癖があったので、
そもそも電話を持たない仕事を探そうと決めました。

数字に追われる日々もストレスが大きかったので、
経験の活きる営業は選択肢から外しました。


・PCをメインで使う仕事
PCに向き合って作業をする方が
人の感情に左右されずに
自分ができることに集中がしやすいと考えました。

営業職にいた時も資料作りや
データ管理が得意で楽しいと感じていたので、
その部分をアピールしていきたいと考えました。

・案件を1人で抱えない仕事
営業時代は1人でクライアントに会いに行くことが
不安で仕方がなかったので、
何かあった時にチームで相談がし合える環境で
働きたいと考えるようになりました。

この辺りを元に
「営業事務」や「インフラエンジニア」、
「医療事務」あたりを検索するようになり、
数社面接を受けました。



数社、最終面接まで行きましたが、
何故かしっくりこない・・



「頑張らない」の条件には合うものの
魅力を感じる会社をなかなか見つけられませんでした。



そんな中で見つけた今の会社。


本当に何をしているのか何回聞いてもよくわからない。
でも、なぜかしっくりくるんです。

自分が譲れない条件が全部揃っていて、
尚且つ自由度も高くて刺激がある。
ベンチャーなのに安心感がある。

いま思うととても不思議な出会いですが、
この会社が自分理解のきっかけになりました。



わたしの場合の「頑張らない」という選択


いろんな会社を回って気がついたこと。



わたしの場合の「頑張らない」は、

楽をしたいわけじゃない。
サボりたいわけでもない。
成長したくないわけでもない。



無理をしないこと。
自分ができることを頑張って
無理のない範囲でできる目一杯の対応をすること。
やりたくないことをできるだけしないこと。


これに気がつくまでにすごく時間がかかって、
なりたくない自分にもなろうとして
失敗をしてきました。


もちろん、会う人全員から好かれたい。
でも、完璧な人はいない。

そんな事実を認める覚悟が決まりました。


会社に入ってからも成長の転機が山ほどあったので、その辺りのお話はまた追々させてください。




とっても長いわたしの独り言に
付き合ってくださった皆様、
ありがとうございました。

失敗談はあまり好きではないのですが、
特に新卒で悩んでいる方の中で
同じように考える方がいたらいいなと思って
シェアをさせていただきました。


こういう人にならないと。という先入観は
自分も周りの人も苦しめてしまうことがあります。



わたしと同じように迷ったら、
まずは自分に素直になって
「できること」「好きなこと」
「苦手なこと」「やりたくないこと」を
考えてみることをおすすめします。


また時間ができたら読みにきてください。
おやすみなさい。

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