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#026[2023/6/26] 人類は「他者からの贈与」と「他者への贈与」を前提として生きる運命を持っている

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今日は以前の話の中で近内悠太氏著の「世界は贈与でできている」
ここからの学びの話をもっと掘り下げていきたいと思います。

あえてソフトテニスの競技とは離れた話をするようにしています。

その理由は、私自身がソフトテニスから色々な学びのきっかけをいただいたからであり、ソフトテニスを通じてソフトテニス以外の事に学びを得ることがいかに重要かを知っているからです。

例えば指導者の方がこの文章を読んで、生徒に「ミーティングで自分なりに伝えよう」となってもらったり、どこかで抱えた悩みなどを紐解くきっかけになったら良いなと思います。

是非とも本書を読んでいただきたいですが、私自身がこの本に共感しているところや発見を差し支えの無い範囲で共有できたらと思います。

「人類は他者からの贈与」と「他者への贈与」を前提として生きる運命を持っている。


こういう運命なんだ!!とはっきり言っているところが本書ではあるのですが、理由を紐解くと納得します。

「人は人との関わりがなければ生きていけないようになっている」
これは人間の進化の過程で選ばれたものである

霊長類の骨格はもともと4足歩行に適しています。

つまり人間は本来4足歩行をする種なのです。

4足歩行から2足歩行に移行するには腰回りを細くする必要があります。

つまり、骨盤を細める必要がある。

(実際に立ったり座ったりして骨盤の動きを感じてもらうとわかりやすいかもしれません)

立って歩くことは骨盤を細める必要がありました。

これが身体的な進化の過程で起きたことです。

同時に、人間はこの進化の過程で大きな脳を獲得しつつありました。

火を使う、言葉を話すなどから始まります。

ただ、産まれてくる時に大きな脳でお母さんの産道を通ることは非常に難しく、母体の命に関わるほどの難点だそうです。

「大きい脳で産まれる」と言うことと「二足歩行で歩ける」ようになる事に相反関係がありました。

そこで人間はどうしたかというと、まだ脳の発達が完了する前の段階

「脳が大きくなる前の段階で出産する」

と言う道を選びました。

こうやって人間は未熟な状態で産まれることを種として選びました。

そこで長年にわたる子育てを伴いながら、仲間で力を合わせなければいけない環境を創りました。

進化のプロセスとして自分たちを大きな体にして直立歩行をしながらも大きな骨盤を作り、脳の完成した子どもを産むという選択肢を人間は取らず、脳の小さい未熟な新生児を産むという手段を人は進化の過程で通りました。

本書では、この事を「身体的拡張ではなく、社会的能力のほうを選んだ」と述べています。

こう言ったことから、人は種の進化の過程から「支え合う」と言う事を前提としている生き物だと考えます

贈与の始まりは受け取ること。つまり「他者からの贈与」

そして「他者への贈与」をする立場へ。

このサイクルが人間の自然な流れであると考えると、豊かに物事を考えられるのかなと思います。

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