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【ドイツ音楽留学】受験する大学を選ぶときに失敗しないコツ
ドイツの音大に入学したいけど、コネクションもツテもないしどの大学にすればいいの?
人気の先生のところはたくさん生徒がいて、習いたいのに席がないと言われた!どうしよう。
と悩んでしまう人はいませんか?
私も実際、知り合いも習いたい先生も誰もいなかったし、受験の時にどの大学を受けるべきか本当に悩みました。
この記事を読むことで次の3つのことがわかります。
・ドイツの音大受験生が大学を選ぶときに見極めること
・私が実際に大事にしていたこと
・実際に苦労、失敗した体験談
それでは一つ一つ解説していきます。
ドイツの音大受験生が大学を選ぶときに見極めること
ドイツの音大を選ぶときは、その音大が有名かどうかではなく、どんな先生に習うかが重要視されています。
いろんな学校の先生と知り合い、自分に合った先生を見つけましょう。
ドイツにどれくらい音楽大学があるのか気になる方は、こちらの記事でドイツの音楽大学の全てのリンクがありますので、参考にしてみてください。
Vorspiel(フォアシュピール)
ドイツにはVorspiel(フォアシュピール)といい、先生と知り合うために入試の前に一回だけ無料でレッスンを受けれるという制度があります。
気になった先生に自分でメールを書いてコンタクトを取り、Vorspiel(フォアシュピール)させてもらえないか聞いてみましょう。
もし自分に合う先生だったら、プライベートで入試の前に何回かレッスンしてくれないかも聞いてみても良いかもしれませんね。
先生にもよりますが、その時は有料になるかと思います。
Platz(プラッツ)
Platz (プラッツ)とは日本語に直訳すると席、または空いている席のことを言います。
ドイツの音大の先生は1週間にレッスンする時間が決められてて、その時間数によって何人の生徒が取れるか決められているんです。
だいたいの先生が12人くらいの生徒の枠を持っています。
Vorspielのときに、今どれくらいPlatz(プラッツ):空いている席があるのか、そして何席空いているのか、チャンスがあるのかは必ず聞きましょう。
せっかく受験したのにPlatz (プラッツ)がない!なんてことにならないように、確かめておく必要がありますね。
クラスの雰囲気
先生の生徒たちのレベルはどれくらいなのか、もしできれば確認できるといいですね。
方法としては、
週に一回おさらい会(試演会)をクラスによっては開催しているので聴講してみる
Vorspiel(フォアシュピール)のときに、他の生徒のレッスンを聴講してみる
Vorspiel(フォアシュピール)のときに、クラスの子のレッスン聴講しても良いですか?と聞いてみましょう。
私は毎回必ずそうしていて、聴講させてもらえました(^^)
街の雰囲気
もし自分がその学校に合格して入学できたら、その土地に何年か住むわけですから、街の雰囲気が自分にとって合うかどうかも大切なことです。
都会か田舎ということも自分に合う合わないはありますし、ドイツ国内でも州や地域によって物価も全然違います。
自分がそこで勉学に集中して暮らしていける土地かどうかもじっくり考えてみましょう。
私が実際に大事にしていたこと
Vorspiel(フォアシュピール)のときに大事にしていたことはたくさんあります。
レッスンを受けた時の先生とのフィーリング
レッスンを進めていくテンポ感
先生が生徒にかける言葉のチョイスが自分に合っているか
自分の良いところをいい方向に導いてくれるか
自分に足りないものを手助けしてくれるか
この5つをまず、先生たちのレッスンを受けて選ぶときに大事にしていきました。
先生の演奏は素晴らしいけど、レッスンとなると…。みたいな先生も残念ながらいます。
感覚的に素晴らしい感性を持っている方は、理論的に説明できない方も(もちろん逆にできる方も)いますからね。
たった一回のレッスンじゃ分からないことも多いと思います。
先生の言うことにすぐ反応できるように自分の得意な曲や何回もやり込んだ曲を持っていくのがいいかもしれません。
マスタークラス(講習会)
入試前にドイツ国内でマスタークラスを開催する先生も多くいらっしゃいます。
そこでより深く先生のことを知れるので、活用してみるのもありだと思います。
自分に合った先生に出会えると良いですね。
実際に苦労、失敗した体験談
ほとんどの日本人やアジアの留学生は日本の音大を卒業して、大学院をドイツで受験する場合が多いです。
私がドイツの音大を受験した時は21歳のころで、比較的若かったように思います。
まだ自分の方向性とか定まっていなくて、自分の軸もはっきりしていませんでした。
まだ方向性が変えられるので、若ければ若い方がいいとたくさんの先生方に言ってもらえましたが…。(今思えば若いときに留学を選んで本当によかったと思っています。)
たくさんの先生のところにVorspiel(フォアシュピール)に行って、先生によって教えてくださることがさまざまなので、どれを取り入れたら良いのかとても混乱しました。
混乱して、「あれ?どうやって吹けばいいんだっけ?」となりました。
そのあと、自分はどう吹きたいのか冷静になって白紙に戻して、もう一度自分と向き合いました。
自分と向き合ったから「先生に言われたからこうしなきゃ」ではなく、自分で「こう吹きたい!」というのが大事だと分かって入試に挑めました。
まとめ
今回はドイツの音大を受験する大学を選ぶときに気をつけることについて解説していきました。
Vorspiel(フォアシュピール)に行った際に見極めること
先生との相性(フィーリング、テンポ感、自分の良いところを伸ばしてくれるか)
Platz (プラッツ):空いてる席があるかどうか
先生のクラスの雰囲気、学校の雰囲気
街の雰囲気
これを読んでくださった方が自分に合う先生と出会えますように!