梨泰院クラス
面白かった!
痛快なドラマでした。
そして、意外にも、企業経営とは何か、あるべきリーダーとは、について、多くの示唆に富むドラマでした。
あと子育てのことも。
親の歩む道、姿、考え方が子供に与える影響の大きさ。父の背中の影響の大きさ。
経営に関して言えば、企業設立当初に抱いていた経営者の理念を守ることの難しさ。。
企業が成長していくと、企業を取り巻く環境が変わっていき、関係者も増えていく。
上場すれば、成長を継続していくことが市場から求められる。
競争を勝ち抜き、成長し続け、利益の最大化を図っていかなければ、企業は存続できないし、顧客、取引先、社員との関係性を維持できない。
そんな状況の中で、会社存続の危機を招くような事態が生じたとき、どのように対処するか。
企業設立当初に抱いていた経営者の理念、信念を守りつつ、難局を乗り切れるか。
経営者には相当なプレッシャーがかかる。
事態対処のために手を汚す経営者もいる。
会社を守るため、利益を守るため、良心を捨て、権力を振りかざし、大事な人、社員をも切り捨る。
一方、難局にあっても、理念、信念を曲げない経営者もいる。
「人と信頼」を大事にするために、会社に大きな損害となっても、手を汚すことは絶対にしない。
良心を捨てるくらいなら、人を切るくらいなら、会社を続ける意味はないと考える経営者。
主人公パク・セロイは後者の人物です。
人情に熱く、実直。強い信念をもつ頑固な若者。
権力に負けない。
融通が効かないし、頭が堅い。
でも夢は大きい。
彼と出会い、彼の人となりを理解した人間たちは、彼の魅力に取り憑かれていく。
この人のために、何とかしよう、となるキャラクターです。
ただ、これだけだと企業は発展しないし、ドラマは痛快にはならない。
大きいのが、チョ・イソの登場。
チョ・イソの存在が、このドラマを魅力あるものにしているように思います。
チョ・イソは、頭がキレキレ、鋭く、行動力がすごい。やりたいことのためには手段を選ばない。ソシオパス(反社会的な行動や気質を特徴とする)
実直なパク・セロイと、ぶっ飛んでいる彼女のコントラストが企業を大きくし、ドラマにリズムを生み、面白いものにしています。
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国際情勢の激変、感染症拡大、気候変動、環境問題など、不確実性高まる現代において、大事にするものは何か、あるべきリーダー像とは。
このドラマにはそんなメッセージもあるように感じました。
いやー。面白かったです!