ゼロから1を
ブルーロックで最近学んだことがある。
ゼロから1が生まれるシーンだ。
ただ闇雲に勝ちにこだわる人たちが集まり、エゴのぶつかり合いが起こると、サッカーができなくなる。
そこを突破する真の実力を持つものが、ゼロから1を生むことができる。
一度ゼロから1が生まれると、優秀な周りの者たちが、それをどんどん10にも100にもする。
という、場面。
これは似たようなことが、組織ではよく起こると思う。
新しく何かをする時は大体全員が混乱する。
前例がないから、動けないのだ。
病院で勤務する私が、それを痛感したのはコロナが今ほどまで当然の如く受け入れられてない時に起きた集団感染の時。
知識はあるが、実際に目の前で起きると対応できない。
なぜならば想定外のパターンばかり連鎖するからだ。
バタバタと倒れる職員で、従来リーダーシップを取っていた人がどんどんいなくなる。
すると現場は大混乱。
準備をしていたつもりでも、すぐゼロに戻ってしまった。
私は、罹患が疑われたら最前線で動く職種だ。
しかも小さい規模だから、私しか担当がいなかった。
混沌とする中で、リーダーがいない。
私はできることをすべく、休むことなく、動き尽くした。
すると、混沌とした中でも見えてくるものがあったのだ。
これが突破口だ、と強く思ったことを今でも覚えている。
自然形成された、その時のリーダー集団に私は入っていた。
突破口に気づいたことを共有した。
すると、他のメンバーが対応策を打ち出した。
別メンバーが実行する。
どんどん新しい対応が広がる。
大変だった1ヶ月弱を超え、ようやくひと段落の兆しが見えた時、とても安心したのだった。
ブルーロックはあの時の混沌さを打破する感じと、なんか似ていた。
ゼロから1を生み出す経験は、きっとどこにでも落ちている。
そんな場面に出会したら、私はこれからも何度でも、生み出していきたい。
そう強く思っている。