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感覚感情セッションが生まれるまで
こんにちは。やんちゃんです!
今日は僕が大切にしている「感覚、感情」セッションの
原点の話をしようと思います。
「言葉」のない世界との出会い
僕は障害者福祉の世界で、10年間以上「自閉症」と言われる方の、支援をしてきました。
この体験が、僕のカウンセラーの原点です
障害を持つ方は、重度、軽度に関わらず、その人独特の世界が存在します。
例えば「言葉」
僕たちは「言葉」を、「共通の理解」として使いますよね
朝は「おはよう」
昼は「こんにちは」
夜は「こんばんは」
これが「一般的な理解、解釈」だから、
共通の挨拶の「言葉」として使っていますよね。
障害のある人は、この「言葉」を「独自の理解、解釈」として使います。
ちょこぱい落として困った時
ちょこぱい食べて嬉しい時
ちょこぱいなくなって悲しい時
に、「おはよう」と言ったりする。
朝、昼、夜、も関係ないし、挨拶の意味にもなってないですよね。
これは、自分の体験、経験の中で、独自に生み出した理解にしたがって「言葉」を使っているからです。
この、独自のルール、独自の世界観を感じた時、僕は目覚めました。
「一文字」で信頼を生むコミュニケーション
「な」という、言葉だけを使う方がいました。
目覚める前、それは僕にとってただの音でした。
「な」と言われれば「な」と返す。これだけww
目覚めた僕は、その人の「な」の独自の理解を感じようと、意識を向けます。
すると、「な」には、凄い量の感情が含まれている事に気付きました。
嬉しい、楽しい、悲しい、気になる、早くして欲しい、お腹すいた。
「な」には、ありとあらゆる表現が詰まっていました。
僕の返事の「な」は変化していきました。
「な」と言われれば「な」と返す。
この風景に違いはありませんが、僕の「な」には無数の気持ちが含まれていました。
気持ちが繋がっているのを感じましたね。
それ以降、その方の変化がすさまじく、僕がどこにいても、笑顔で「な!」と話かけては楽しそうに過ごしてくれる。
"問題行動"と言われる課題も、それ以降、僕の事業所では1つとしてありませんでした。
「感覚感情セッション」の誕生
カウンセラーになるため、心理学、コーチング、哲学、色々と学びました。
カウンセラーになり、プロのカウンセラーの方に、フィードバックする立場にもなりました。
しかし、足りない物、煮え切らないことがずっとあって、そんな時「な」を思い出しました。
少し専門的な領域ですが・・・・
人は、体験、経験の中で独自の理解をしているってことです。
そう理解する事で生きてきたわけです。
でも、その奥には
どんな「言葉」を使っても表現できないものがあります。
その人だけが「感じた」こと。「感覚、感情」です。
僕の「感覚、感情セッション」はこうして誕生しました。
おわり。