旅ログ…タイ2日目② ワット・パクナム、再び暁の寺で日の入りを堪能、アジアティークでお買い物
タイ、バンコク旅行2日目。
チャイナタウンで朝食を食べ、ワット・プラケオ、ワット・ポーを見ました。
今回はその続き、チャオプラヤ川を渡るところからです。
チャオプラヤ川を渡る
ワット・ポーを出る頃には、かなり体力を消耗していた記憶があります。
暑い中、ひたすら歩いているので…。
シンガポールも暑かったですが、雨季ということもあり曇っている日が多かったので、そこまでしんどいと感じる日はありませんでした。
でも、タイは乾季、光化学スモッグはあっても、雲一つない晴天です。
ここまで、ホテルから持ってきた600mlのボトル、昼食時に買った600mlのボトル、ワット・ポーで飲んだオレンジジュース400ml、同時に買った水600mlも半分ほどなくなっています。
それにもかかわらず、それほどトイレに行きたくならない。
摂取した水分はすべて汗になって蒸発してしまっているのでしょうか…。
ワット・ポーからワット・アルンへは、ター・ティヤンという船着き場から渡河します。
目の前なので、乗っている時間はものの5分程度ですが、屋根のある船で座れると、一気に生き返る思いです。
また、川を渡っているので涼し気。
束の間の休息です。
チャオプラヤ川、向かいのワット・アルンは荘厳な雰囲気を醸し出しているのですが、ふと船着き場で足元をみると、ごみがぷかぷか。
現地の人はあまりごみに対する意識が高くないのか、それともオーバーツーリズムでマナーの悪い観光客が捨てるのか。
でも、これだけ浮いてたらさすがに見栄えが悪い。
観光省のような行政機関は手を打たないんでしょうかね。
観光地特有の問題のように思います。
ヒンドゥー色の強いお寺、ワット・アルン
そんなことをしみじみ考えつつ、対岸に到着。
ワット・ポー側からでも気付けるのですが、これまでのワット・プラケオ、ワット・ポーとは、雰囲気が違います。
カラフルに、きらびやかに飾り立てられているのがこの二つですが、ワット・アルンは、どちらかというと地味。
近付いてみると、多くのヤック?モック?が、建物を支えています。
先のふたつの寺院では、門番のように構えていましたが、こちらではお役目が違うのでしょうか。
また、ひたすら像が配置されるのは、シンガポールのヒンドゥー寺院でよく見たなと感じました。
調べてみると、ワット・アルンはよりヒンドゥーの影響を色濃く受けている寺院なのだとか。
今は三大寺院とひとくくりに語られがちですが、実際には建立された時代、王朝、歴史的文化的背景はそれぞれ異なります。
ワット・アルンは敷地はそれほど広くはなく、割と短い時間で見終えてしまいます。
ただ、仏塔の階段、一段がとても高く急なので、足腰が健康な方でないと少し怖い。
ただその分、三階層目まで行けば十分見晴らしもよいです。
昔はさらに上まで登れたようですが、行けば行くほど急になっていますし、落下する人もいたようで、現在は登れなくなっています。
滞在時間は短かったですが、三大寺院では一番好きかも。
バンコクの学生達
ワット・アルンを後にし、お次は少し離れたワット・パクナム。
こちらの寺院も歴史はあるようですが、近年ガラスのオブジェを作ったことで、人気が急上昇中なのだとか。
距離もあるので、バイクではなく車を手配。
Just Grabでつかまえられたのが、ハイラックスサーフ。
タイではなぜか、ピックアップトラックがとても多く走っていますね。
道が悪いところも多いし、車高が高い車が好まれるのでしょうか。
20分はかからなかったと思いますが、ワット・アルンからはだいぶ離れています。
時間的にも、帰宅途中の中学生?高校生?くらいの子供が多くなってきました。
どこの国の学生も、帰り道に買い食いはするのですね。
ふと気づいたのは、タイの学生のベルト、仏塔でした。
タイではよくあることなのか、仏教学校の子だったのか。
それから、男子学生はあまり見かけなくて、女の子ばかり。
途中、不思議な光景を目にしました。
トゥクトゥクよりはもう一回り大きい車両に、学生が乗り込んでいきます。
学生だけでなく、近所のおっちゃんも。
これは一種のコミュニティバスなのでしょうか?
バスはバスで、日本と同じようなバスが走っていますし、この乗り合いの乗り物はどういう位置付けなのでしょう。
これは翌日、シラチャでも見かけました。
さて、ワット・パクナムに到着すると、いきなりドアを開けられました。
どうやら運転手が次の客を取っていたようです。
あちらは自分の手配した車両だと思いドアを開けたら人が乗っていたので、お互いびっくり。
タイの運転手、したたかです。
そして車を降りると、またも女子学生の集団。
この地域ではやたら女子学生を見かけました。
たまたま、女子校が近くにあるのでしょうか?
三大寺院とは趣の異なるワット・パクナム
車から降りて屋根のある路地を進むと、ワット・パクナムがあります。
これまでの三大寺院は、塀に囲まれていましたが、ワット・パクナムはそうではないようです。
いきなり本堂、靴を脱いで上がります。
建物の中というよりも、敷地内というイメージ。
しかも、生活感すらうかがえます。
なにやらたくさんの荷物が届いていて、積み重ねられているし、ビニール袋を持った僧侶もいました。
ここで何やら水素水っぽいものを補充できるところがあったので、ありがたくいただきました。
システムがわからず、ボタンを押しすぎたのか、しばらく垂れ流しにしてしまいましたが…。
奥に進むと、屋外庭園のようなところがあり、ここにも女学生がいて、ベンチで談笑していました。
そばには植物に水をやっているおじさんも。
こちらは裸足で歩いているので、濡れてしまいます…。
案内図ではこれ以上奥はキッチンと書かれていたので、ここらで戻ります。
本堂の南側(案内図では上)に、大仏塔があり、大仏もあります。
残念なことに、大仏は今改修中のため覆われていて、見ることはできませんでした。
映えスポットとして人気のあるのは仏塔の最上階なので、気を取り直して進みます。
仏塔に入ると、これまた三大寺院とは雰囲気が違う。
3階は展示物がショーケースに並べられていますが、飾りっ気がない。
観光のために並べられているわけではなく、寺院の資料部屋としての意味合いが強いのでしょう。
4階には仏像がありますが、仏陀ではなく、おそらく御高名な僧侶のようです。
鑑真のような、だけども金ぴかの像がいくつもあり、写真と、タイ語で何か書かれています。
おそらくその僧の実績のようなものが書かれているのでしょう。
5階が、かの有名なガラスの仏塔と天井画。
これらは歴史は浅いようですが、厳かな雰囲気を醸し出しています。
三大寺院のように騒がしくないのもよい。
どうやら、三大寺院は儀式のための寺院で、こちらは実践のための寺院、という違いがあるようです。
案内図には居住区も書かれていましたが、出家してここで住み込みで修行しているのでしょうね。
歩き疲れたのと、若干熱中症っぽい症状もあったので、ここで少しゆっくりとしていきました。
エメラルド色に輝くガラスの仏塔を見ていると、気持ちも穏やかに。
仏教の祈り方はわかりませんが、少し瞑想、マインドフルネスを。
周りにも、同じく観光客の方が思い思いに瞑想にふけっています。
実践の寺院、ワット・パクナムでした。
道すがら、女子学生をまねてタイ・ティーを購入。
おしゃれですが、一瞬でなくなってしまいました。
よく見ると、ほぼ氷(笑)
Temple of Dawn
ワット・パクナムを後にし、次に見るのはまたワット・アルン。
ただ、今度は対岸から、Temple of Dawn、暁の寺の姿を拝みに。
初めてのMRT、ブルーラインに。
ワット・パクナムの最寄り駅、バーン・パイ駅から、サナーム・チャイ駅へ。
少し歩くとお昼に見た景色、戻ってきました。
時間も17:40くらい、もうすぐ日没です。
事前に調べていたAmorosaというお店の3,4階から、夕食を食べながら眺めたいなと思っていたのですが、すでにいっぱいでした…。
お店の目の前、ワット・ポーの船着き場から眺めることに。
ワット・ポーの船着場でワット・アルンを眺める。
なんだか紛らわしい。
だんだん日が沈んでいき、オレンジに染まっていく。
まだお寺はライトアップされていない。
オレンジから暗くなってくると、ライトアップ。
それも、いきなりスイッチ全開、ではなく、空の明るさに合わせて、だんだんと照明を強めているようです。
あまりにきれいで、結局1時間そこに居座ってしまいました…。
でも、この1時間ほどの一連の景色が、この度の中で一番印象に残っています。
その日の日の入り時刻が18:05くらいだったはずですが、そこから30分~35分後くらいで照明はマックスに。
まだ真っ暗ではないですが、このくらいが一番きれいだと感じました。
真っ暗になってからの写真はこちら。
好みはあると思いますが、やはり空のグラデーションが、暁の寺をより引き立てますね。
ワット・アルンを眺めながらの夕食
結局19:00少し手前まで船着き場で過ごしてしまいましたが、その間にAmorosaも空いてきました。
ゆっくり眺められないのならほかでもよかったのですが、もう腰を落ち着けて食事したかったので、そのままお店へ。
グリーンカレーの炒飯。
付け合わせはなんでしょう、肉の干物をから揚げにしたようなもの。
おいしかったですが、とにかく硬かった。
触感はビーフジャーキー。
それからビール。
フィリピンのサン・ミゲールというビールと、タイの大手、チャーンビールを飲みました。
いずれもピルスナー、ラガー。
やはり疲れた体にはピルスナーがよいですね。
少し甘みのあるチャーンビール、好きになりました。
おいしい食事、おいしいビール。
ルーフトップではないですが、ワット・アルンも自席から眺められ、疲れが癒されていくひと時でした。
迷路のような市場、アジアティークへ
お店を出たところで自撮りにチャレンジしていたら、同じく一人旅っぽい方に英語で声をかけられ、写真を撮ってもらいました。
こういう時、周囲に観光客ばかりなのが助かりますね。
お店から出たらすぐにGrabを呼び、ホテルへ。
ホテルについて、時間はまだ20:30。
ビールで回復したし、寝るには早い。
日中あれだけ疲れていましたが、アジアティーク・ザ・リバーフロントへ繰り出します。
三大寺院やサイアム、スクンビットといった繁華街へは遠いのですが、このアジアティークへは歩いて10分以内。
早めに観光を切り上げて戻ってきて、ここでゆったりと過ごすのも良いかもしれません。
ただ、ここに向かうまでにも住民向けのようなローカルな食堂がいくつかあって、長期滞在だったらこういうところを行きつけにしても良いなぁなんて思いました。
アジアティーク、入口にKFCがあるのが少し興ざめですが、中に入ると東南アジアの夜市です。
碁盤の目状にお店が敷き詰められているのですが、ひとつのお店は6畳一間か、お店によってはその半分くらい。
とにかくたくさんのお店がひしめいていて、まさに迷路。
ひとつのモールの中なのに、Googleマップで方向を確かめないと、いつの間にか同じところに出てしまいます。
ただ歩いているだけならそんなこともないのでしょうけれど、あっちのお店、こっちのお店と、立ち寄りながら歩いていると、すぐに方向が分からなくなります。
現地の住民も使うのか、普通のカバンやサンダルのお店も入っていますし、TimberLandなんかもありました。
川沿いには生演奏を楽しみながら飲食できるお店もあります。
昨日のカオサン同様、こういうお店は欧米人が多くいます。
ここにはアジアティーク・スカイという観覧車があり、夜景を楽しむつもりだったのですが、近付いてみるとあまり高さはありませんでした。
見るからにスピーディに回っていて、15分ほどで一周してしまうらしく、500バーツというのはなんだか割高に感じたので乗るのはやめました。
同じく、料金表を見て「高っ!」と言っている日本人がいて、ちょっと笑ってしまいました。
結局、そこまでローカルっぽくはないお店で香り付きの石鹸と、スーパーのようなお店でグリーンカレーペースト、ドリアンのドライフルーツ、ドリアン味だけど当たり障りのなさそうなお菓子などをお土産として調達。
もっとディープなお店もありそうですが、3泊5日の旅ではなかなかじっくり見る時間はありませんね。
歩いていると、また疲れがぶり返してきました。
翌日はGrabを予約しており、9時頃に100㎞程離れた街シラチャ、タイガー・トピア着を予定しているので早起きです。
もはや早寝でもないですが、10:30頃ホテルに帰り、すぐにシャワーを浴びてベッドへ。
一瞬で泥のように眠りにつきました。
ところどころゆっくりできる時間はありましたが、猛暑、酷暑の中歩き回るということを考えると、少し無茶だったかもしれません。
この日の熱中症気味の症状は、翌日まで尾を引いてしまいました…。
長くなりましたが、2日目、終了です。