♯10 ファッション
流行りとかブランドとか、ありとあらゆるファッションについての知識を習得しないまま大人になってしまった。自分なりのファッションとの距離感を振り返る。
~小学生
アルバムを見る限り、兄のおさがりを着たり、母の手作りの服を着たりしていた模様。自分で選んでいた感覚はなさそう。覚えている限り、これ欲しいなと思った服はショッキングピンクのセーター。東急ストア(現:東光ストア)の2階の衣料品売り場だったな。サンタさんが贈ってくれた(奇跡)。
あと、ナルミヤ・インターナショナルのブランドが流行っていて、エンジェルブルーとかメゾピアノとか着てる人いたなあ。小学生の時から「ブランド」に対して距離感があった。私には関係ないかなって感じ。
中高生
制服に頼りっぱなしで、私服=部屋着というくらい無頓着だった。だから、たまに会合(?)があったときは、着る服無い現象が起こっていた。でも、なんかボーイッシュだった気がする。コンバースを好きになったからかな。Aikoとか大塚愛とかの影響?
欲しいと思う服がないので、福袋はありがたかった。冬服ばかり増えてたけど、着られればなんでも良い私にとっては最高だった。
あと、LIZ LISAとかonewayとかのショップバッグにジャージを入れるのが流行っていて、遠い目で見てた。
大学生
毎日私服というのは地獄だった。雑誌「SEDA」を買って、なんとかしようとしていた(1冊買って挫折)。Right-onとかSUCRE & VOGUEとかearth music&ecologyの服を着ていたかなあ。きゃりーぱみゅぱみゅに憧れて(?)カラフルな服も好きになったな。片足ずつ色が違うタイツとかおもちゃみたいな時計とか。
社会人
オフィスカジュアル的な服装になるってなったときに、コーデを考えないようにどうしようって考えた。ひざ丈スカートを3着くらい、襟付きシャツ(夏はポロ)を5枚、カーディガンまたはセーターやベストを3着ほど、靴下を何足か用意して、どの組み合わせでもなんとかなるようにしようと決めた。この作戦は良かったかなと思っている。
「服を選んで買う」ことの難しさ
どの年代を切り取っても、「服を選んで買う」ということが難しかった。まず、お洋服を買いに行くとき、アイテムやデザイン、色など何も想像できないままなので、とにかく色んなお店に入って回り、わけがわからなくなる。そして、「何も買えなかった…」と自分に絶望する。次に、デザインと値段と質と、私にしっくりくる服を探すのがめちゃ大変。袖がだめ、丈がだめ、生地が嫌、高い…とか、あっちの店より良いかという比較や、どこを妥協しようかとか、考えすぎて煮詰まる。最後に、お店で声をかけられるのが苦手。買わずにお店を出るときのありがとうが苦手。試着した後の会話が苦手。これらのハードルを越えて服を買った後は、疲労だけが残る。
こだわり
選ぶ基準がないわけでもない。英国の男の子の服装が好きで、トラッドスタイルが好きになった。テーラードジャケットとか襟付きシャツ(特に丸襟)、膝丈スケート、セーターにベストといった、わりとかっちりしていて、シンプルで、体にフィットしているのが好きで、似合うかなと思っている。
服を探すときは、形に注目している気がする。スカートといっても、プリーツとかフレアとか台形とかがあるし、シャツといっても、シルエットや襟の形が違ったりする。シンプルが似合うと思うから、オーバーサイズやパフスリーブとかはあんまり好まないな、とか。同じ形のスカートがあるから、やめておこうとか。コートはステンドカラー一択、とか。服の形を基準にすることで、選択肢を減らして選びやすくしているかも。もちろん、生地や色、柄も見ているはずだけど。
意外にも書けることが多くて、もしかして距離が近いのでは…と気づかされる。年を重ねれば、体形や好みやもろもろが変化するだろうから、服がどう変化するのか楽しみになってきた。
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