All Too Well (10 minutes version)(Taylor's version)[From the Vault] (Red (Taylor's version) / Taylor Swift)歌詞和訳
Red (TV) そしてAll Too Well (10minutes version) の公開から時は過ぎていますが…。All Too Wellは元々ファンの間でも絶大な人気を誇る楽曲で、新しい歌詞やメロディーが加わりました。Jack Antonoffも制作に携わっています。
色々間違ってて意訳だらけだと思いますが自分用に。色々調べている間も様々な解釈や視点があり、興味深かったです。(p.s. かなり長くなりました笑)
Written by Taylor Swift & Liz Rose
あなたと一緒にドアを通り抜けたとき、風は冷たかった
だけどなぜか我が家のようなあたたかさも感じた
そしてあなたのお姉さんの家にスカーフを置いてきた
あなたはそれを引き出しの中しまっている、今でもね
※1 ”I walked through the door with you”=恋のはじまり、二人の関係のはじまりを表していると思います。
やさしいあなたとそんなあなたを見つめる無邪気な私
私たちは車の中で熱唱して、道に迷うこともあった
紅葉はあるべき場所に舞い落ちていく
月日が経った今でもそのことを鮮明に覚えている
※2 upstateはアップステート・ニューヨークのことで、ニューヨークの北部、中心部から遠く離れた場所です。
※3 ”Autumn leaves fallin' down like pieces into place”の部分には2つの意味があると思います。一つは、良い思い出、全てが順調だった頃。もう一つは、秋の紅葉がすぐに枯れて散ってしまう様子に二人の関係が重ねられていると思います。綺麗で豊かな秋が来て、冷たい冬が訪れる。Geniusにも同じような解釈がつけられていました。
もうかなり前に終わったことだし、魔法もすべて解けてしまったことは分かっている
大丈夫かもしれないけれど、全然平気じゃない
私たちがあの小さな町の通りにいたときのこと
あなたは私の方を見ていたから、赤信号なのに渡りそうになった
風になびく私の髪、そして私はそこにいたこと
今でもすべて鮮明に憶えている
カウンターの上にある写真のアルバムを見られて、あなたは頬を赤くした
ツインサイズのベッドの上で眼鏡をかけた少年だった
そしてあなたのお母さんはあなたがティーボールのチームに居た頃の話をしてくれた
あなたが過去の思い出を話してくれたとき、その未来には私がいるなんて思っていた
あなたは私に車のカギを投げて「家父長制なんてクソくらえ」と言い放ち、キーホルダーは地面に落ちた
そして私たちはよく町を出た
ドライブの最中、私は「そろそろ、これが愛だと言ってくれる」と思っていたけれど、あなたがそう口にすることは決してなかった
私たちの関係がボロボロになって葬り去られるまで
あなたは様子を確かめに来て「変わりない」と言うだけ、3か月もお墓の中に居たのに
その時私は手を伸ばしていたのに、それさえ気づいていない
私は恥をかくだけで、あなたが抱きしめたのは私の抜け殻
※4 ”And you were tossing me the car keys, ”F**k the patriarchy” Keychain on the ground” 車のカギを投げたものの、「あなた」は「私」がそれを取ることができたかは全く気にしていません。地面に落ちてしまったのだから。”F**k the patriarchy” なんて言ってフェミニストのふりをするだけで、実はあなたが ”patriarchy”=家父長制そのもの。
※5 ”We were always skippin' town”日本語でも「スキップ」が よく使われるように、2人の関係も「スキップ」されることが多かった、もう少し時間をかけて関係を築くべきであった、という意味も含まれているのかなと思いました。
そして2人の関係はとっくの昔に終わっていて、私にできることは何もない
なぜあなたを忘れる必要があったのかも忘れてしまった
私たちが夜中に一緒にいたときのこと、キッチンで冷蔵庫の明かりの中踊った
階段の下に私がいたことも、全てをよく憶えている
そして誰も知らなかった時の私たち
あなたは私たちの関係を秘密のように隠そうとしたけれど、私はあなたのことを誓いを守るかのように愛した
神聖な祈りとすべてを憶えていようという誓い
きっと私たちはすれ違ってしまった、私が求めすぎたからかもしれない
でも私たちの愛は完璧だった、あなたが全て台無しにしてしまうまでは
怯えて逃げだして、私はそこにいたこと、全てを鮮明に覚えている
そしてあなたはまた私に電話してきて、約束を破るように私の心を切り裂く
正直さを装いながらもさりげなく残酷で
私はここに落ちているしわくちゃの紙のようになっている
そしてその全てを一つ残らず憶えている、嫌になるほど
※6 あまり関係ないと思いますが、個人的に ”Well, maybe we got lost in translation”から映画 ”Lost in Translation” (2003)を思い出しました。内緒の年齢差カップルが結局破局してしまう話。
※7 ”And you call me up again just to break me like a promise, So casually cruel in the name of bein' honest"の部分は、推測ですが、同じくRedに収録されている曲"We Are Never Ever Getting Back Together"の歌詞にもつながる部分があるのではないでしょうか。
「終わり良ければ総て良し」と言うけれど、あなたが欺くたび私は新たな地獄を味わった
「歳が近ければ上手くいった」なんて言ったけど、私はその言葉に死にたくなるほど苦しめられた
私に思い描いていた理想像は何だったの?
決して重すぎず、あなたを輝かせる美しい宝石のようなひと?
パーティーの最中バスルームで泣かないひと?
ある女優が「何があったの?」と聞いてきたけど、あなたのことよ
こうなったのは何もかもあなたのせい
控えめな冗談で私の父を惹きつけたあなた
レイトナイトショーに出演しているかのようにコーヒーを飲んでいたあなた
でも、あなたがやって来ることを一晩中玄関のドアの前で待っていた私を見て父はこう言った、「21歳の誕生日は楽しいはずなのに。」
※8「終わり良ければ総て良し」はシェイクスピアの戯曲"All's Well That Ends Well”に由来します。ちなみに、7枚目のアルバムLoverの曲” Lover”では、” All's well that ends well to end up with you"という歌詞があります。
※9 ”You said if we had been closer in age, maybe it would've been fine
And that made me want to die” 実際、Taylor Swiftと(この曲の元になっていると言われている元恋人)Jake Gyllenhaalは9歳ほど年齢差がありました。この歌詞全体にもshort filmにも年齢差に関する描写が登場しています。
※10 ”Not weepin' in a party bathroom”はRedの収録曲 " The Moment I Knew"に関連しているようです。「あなた」が「私」の21歳の誕生日会に来なかったことを悲しむような歌詞があります。
※11 ”late-night show" はThe Late Show with Stephen Colbert, The Late Late Show with James Corden, The Tonight Show Starring Jimmy Fallonなど、数を挙げればキリがありませんが、深夜番組のことです。映画のプロモーションなどで出演することも多く、何とか番組のホストや観客、視聴者に良い印象を与えようとする様子と重ね合わせているのかなと思いました。
※12 ”It's supposed to be fun turning twenty-one" 悲しい21歳の誕生日を迎えたテイラー。前述した通り、「私」の21歳の誕生日を祝う場に「あなた」はいませんでした。アメリカでは「21歳=飲酒できるようになる歳」だそうで、節目の年。また、同じアルバム"Red"には“22”という曲がありますが、このエピソードを知ってから”22”を再解釈することができました。ポップで明るいこの曲も大好きな曲の一つ。
時は飛ぶように過ぎず、麻痺されるようなもので私は立ち直れないまま
私も昔の自分に戻りたいけれど、まだそうできていない
あなたのチェックシャツで過ごした日々、あの頃の私はあなたのものだった
今や私の荷物は送り返されてきて、私は独り歩いて帰路につく
でも、あなたは付き合いたてのころから私のスカーフを持っている
当時の初々しさや純真さを思い出させ、私の匂いがするから
捨てることはできないでしょう、私たちのすべてを鮮明に憶えているから
そして私があなたを心から愛していた頃、あなたが本物の愛を失ってしまう前のこと
2人の関係は特別なもので、私はそこにいたこと、全てを鮮明に憶えている
私の髪が風になびいて、あなたがそこにいたこと、あなたも全部憶えている
階段の下にあなたが居たことも、よく憶えているはず
私たちの関係は貴重なもので、私がそこにいたこと、決して忘れることはない
私はジョークを言うことは決して上手ではないけれど、オチはこう続く
「私は歳を重ねるけれど、あなたの恋人はあの頃の私と同じくらいの歳ね。」
ブルックリンでの日々は私に深い傷を負わせ、私はやせ細って帰ってきた兵士のよう
そして、あなたも痛めつけれた?
ここだけの話、あなたも私たちの関係に酷く心がズタズタになるまで傷つけられた?
凍えるような寒さのこの街で、あのとき初雪がきらめきながら降っていたことを私はよく憶えているから
すべてが鮮明な記憶となっている
※13 "I'll get older, but your lovers stay my age"かなりパンチがきいている歌詞。Verse 4の” You said if we had been closer in age, maybe it would've been fine, And that made me want to die”につながっています。ちなみにJake Gyllenhaalの現在の恋人が若い子なのは本当らしい笑
※14 ”From when your Brooklyn broke my skin and bones”の部分は解釈が難しいですが、直訳すると「あなたのブルックリンが私の肌も骨も壊したときから」。Brooklyn(ブルックリン)はNew Yorkにある場所。Taylor SwiftとJake Gyllenhaalはよくブルックリンで目撃されることが多かったようです。また、"「あなた」は生まれつき裕福であるにも関わらずあえてBrooklynに住み庶民的、素朴であるかのように振る舞うなど、「私」の若さや純粋さに付け込んだ様子が浮かんだ。" という解釈をYouTubeのコメント欄で見かけました。よって、ここは”F**k the patriarchy”の部分のように、見せかけの部分も表現されているのではないでしょうか。
※15 ”And did the twin flame bruise paint you blue?”の直訳は「そして、双子の炎(ツインフレーム)のあざがあなたを青く染めた?」twin flameは、元は同じ魂が分かれたような繋がりが非常に深い存在で、ソウルメイトに少し似ている?もの?(よく分かりませんが)
※16 ” 'Cause in this city's barren cold, I still remember the first fall of snow, And how it glistened as it fell" のところ。barren coldからはマイナスの冷たいイメージを感じますが、初雪とそれがきらめきながら降る様子はポジティブなイメージです。良い思い出も辛い思い出、全て憶えているのです(” I remember it all too well”)。
ここだけの話、あなたも私たちの関係に酷く心がズタズタになるまで傷つけられた?
そして全てを鮮明に憶えている?
私はここだけの話、一つ残らず憶えている
風になびく私の髪、そして私はそこにいたこと
階段の下、そこに私が居たことも
神聖な願い、私がそこにいたこと
それらは特別なもので、あなたも全てをよく憶えている、、、
※17 あとはほぼ繰り返し。
(余談)”You kept me like a secret, but I kept you like an oath”、個人的に特に好きな歌詞
ちなみに、Short filmではStranger ThingsシリーズでおなじみのSadie SinkとTeen Wolf, The Maze Runner等で知られるDylan O'Brienが豪華共演。個人的に二人とも大好きなので嬉しい。非常に素晴らしい作品となっています。後半にはTaylor本人も登場。
参照:Genisus(https://genius.com/Taylor-swift-all-too-well-10-minute-version-taylors-version-from-the-vault-lyrics)
※訳は意訳を含みます。また、私の個人的な解説・解釈です。あくまでもご参考までに。
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