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Maa2のWaackダンス遍歴(16)~ムロラーン帝国~

Maa2です。

【一行でわかるあらすじ】
ムロラーン帝国へ。

ムロラーン帝国こと室蘭へ就職した。
仕事についての内容を赤裸々に書くわけには行かないのでフェイクを入れるので、妄想が綴られていると思ってほしい。
就職先については「あ、ここやべぇな」と思う事件が何度かあったがそれはまた少し先の話。

まずこの町のことを紹介する。
この町には20代の人が遊べる場所がほぼない。ほぼない、というのはゲームセンターが一つあるが、店員に顔を覚えられる。
酒を飲む場所は広い街にいくつかあるが、店員にも客にも顔を覚えられる。
スーパーが何故かほぼ7時に閉店。ひとつだけ空いているスーパーがあるのだが、実質職場の人間がほぼいくスーパーだ。

土日になにかすると、職場の人間が月曜日に
「昨日〇〇のスーパーにいたよね?」と言ってくる。
この問いかけに対する最善の返しは一度も出来なかった。
「いましたよ!わっはっは!」とか元気よく返せば盛り上がるのかこれ。

第二に交通機関がない。
いや、ある。あるんだが今読者諸君が想像しているようなものでは断じてない。
ほんとに"ある"か"ない"かの基準で分別した時、"ある"に分別されるだけである。
そのため、学生ですら全員車を持っている。
持っていないと死ぬからである。俺は3年間相当苦労しつつなんとか生き延びた。

第三、当時この町には他所から来た人とダンサーと練習してくれる人はほぼいなかった。
地元のダンススタジオが存在し、ダンスをしている人達はいたが、そのスタジオのレッスン、発表会では踊るが、それ以外で踊るという雰囲気ではなかったように感じた。個人的感想なので間違っていたらすいません。

唯一の救いが、ひとつだけ市内にあった大学にダンスサークルが存在したことだ。
ここの学生が、昨年まで札幌で踊っていた自分を見ていてくれて、そこで一緒に練習をしましょうと連絡をくれたのだ。

この後2,3年にわたり、彼らと日々練習をしたり、みんなで札幌のイベントに遊びに行ったりすることになる。

ちなみに札幌まで車で3時間前後、JRの特急で2時間弱(往復8000円くらい?)かかるが、当時の北海道には小さいイベントのためでも、自分の運転で片道6時間とか8時間とかかけて参加するバケモンがたくさんいたので、恵まれているほうであった。

以下そのサークルでかかわりのあったメンバーを発表する。

イエティ…青森出身のロッカー。コミュニケーション能力が高く面倒見がいい。留年している。
しんじ …BBOY。札幌のバトルに積極的に参加している体力お化け。留年している。
てつろう…ハウサー。動画を見て練習したといっていたが異常にうまい。誰よりも留年している。
ゴンズ …ビートボックスが上手なヒップホッパー。留年しそうな雰囲気を漂わせつつ、しっかり留年していた。
ロリジュニア…松の室蘭生活2年目くらいから新入生として入ってきたロッカー。今後留年しそうなポテンシャルを感じた。

え???

おそらく地獄を見てきた者達だ 面構えが違う

このサークルはやばかった。
正直概念に属してた人がなんとなく留年するのはなんとなく理解できるけどこういうパターンもあるのか。
留年しそうなやつが集まるのか、集まった奴が留年に染まるのか。

卵が先か鶏が先かはわからないが、ドラゴンボールの後半で全員がスーパーサイヤ人になっていたように、このサークルも結果的に全員がスーパーな状態になっている。

地方からダンスイベントに参加すると、勉強するのも大変なのかなとも感じた。片道何時間もかけて参加している分、勉強に充てる時間が少なくなってしまうのだろう。

好きなことに時間を割いた結果、学業がおろそかに、というのはよく聞く話だ。
そんなに勉強する暇がないのか聞いてみたところ、パチンコを打って酒を飲みまくって寝たら朝起きれず、欠席を繰り返して留年したらしい。

?????!?!?!

このサークルはやばかった。

次回「ムロラーン帝国について」


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