サイゼリヤで間違い探しに勤しんでいたら、この世の真理に"至った"件
こんにちは。
Maa2です。
良い子のみんな、みなさんはあの有名なファミレス、「サイゼリア」のことは知っているかな?
もちろん知っていますね。
え、何?
サイゼリ"ア"じゃなくてサイゼリ"ヤ"だって?
ありがとう。そんな細かいところに気がつくなんて…
そんな賢い君
前へ。
うん、こっちまで。そうそう、もっと前へ!
そう、世の中にはこんな間違いを見つけてくるヤツらで溢れている。
今日はそんなヤツらのためにサイゼリヤが用意した「間違い探し」についていくつかわかったことを報告する。
まず、この間違い探し。
注文が終わった後、数分で料理が届くまでの間の時間つぶしとして最適である。
10コの間違いを探す形の問題で、4か月に一回ほど内容が変わるらしく、数分では見つからないので、料理が届くまで問題とにらめっこしていると空腹も忘れてしまい、夢中になっているうちに料理が届く。
なるほど、画期的だ。
そんな間違い探し、今回はこのような問題だった。
この記事を読んでいる皆さんもスクショを撮るなりなんなりして、5分間違いを探してみてほしい。5分頑張ったら続きを読んでほしい。
どうだろうか。
いや、どうだろうか。という話ではない。
これがこの間違い探しのやり方なのだ。
何も知らず頑張ると6コくらい見つけられる。
気合いを入れて望んだ場合は8コ。
「ファミレスで間違い探しに必死になっているヤバいヤツ」になって初めて10コ見つけられるシステムだ。
まず、このあたりは皆さん見つけられただろう。
まぁまぁ、キッズメニューとね、大々的に名乗っているわけですし、こんなもんである。
このへんで料理が到着し、「間違い探しでもやるか~」と言ってここまで見つけた大人の9割は、「ミラノ風ドリア食べたい」という欲望に負けて、ここで食事を始める。
ああ、このくらいならすぐ見つかりそうだな、と思い、全部の間違いを見つけてから食べてしまおうと考え続けてしまう人間も中にはいる。
それでも頑張って続けると、以下の間違いまで見つかる。
こうして答えとして示されると簡単だが、このメニューのサイズ感もあり、正直なかなか見つけづらいものばかりだ。
だが、この少し見つけづらい間違いたちを見つけた際に少しずつ、勘のいい者から順番に、そして確実に脳みそに異変が起きているのに気づく。
このあたりまで見つけると、そう。
“脳汁”が出る。脳みそにドバドバ快楽物質が出てくるのがわかる。
こうなったとき、身体は闘争を求め、脳みそは間違いを求める。
ここまで6コの間違いを紹介したが、だいたいこんなことを言い出す。
ここまで来たら終わりの始まり。
最初にキッズメニューと舐めてかかって挑んだ奴らはもういない。
間違い探しは蚊トンボを獅子に変える。
間違いを10コ見つけたときの脳汁分泌を求めて、獅子達はさっきの絵を真剣なまなざしで見つめるのだ。
だが、次の間違いで急に前提がひっくり返る。
完全に流れが変わる。
この手書きテイストでの絵柄でやってええことなんか?それは。
そういう間違いは用意しないだろうと最初は誰もが信じる。
いわば平和のための約束、協定が今ゆっくりと厚手の布を引き裂くように破られたのだ。
「あと4コ、もうちょい探せば見つかるんやろな~♪」と思ってたやつらもこの戦いの意義に気付く。
これは間違いを探しているのではない。
この問題を作った担当者との正しさの押し付け合いである。
間違いを生み出した担当者、間違いを見つけられない俺達。
どちらが本当の人間なのか。この戦いはそれを問われているのだ。
先ほどの帽子の先端の一件で、今度は我々は畑に転がるレタスや
テーブルの上の料理まで調べなくてはならなくなった。
よく探偵もので刑事が「一から捜査のやり直しだ」みたいなことを言うが
この状況の絶望感はなかなかであった。
そんな中、かなりの時間をかけて次の間違いを見つける。
もうね、遊びじゃないンスわ。こういうことされると。
小1のころ、ジャンケンで対決するときに、よくわからない手を出して
「全部に勝てる無敵のやつ!」とか言ってるやつがいたが、それと同じやり口を感じる。
だが俺は見つけたのだ。見たか?俺が見つけたんだぞ?ウオオオ
引き続きサイゼリヤの掌の上である。
このあたりまで来ると、人によっては間違い探しに夢中な時間が長すぎるとこうなる恐れがあるので注意してほしい。
残りの間違いは2コである。
この戦いにも終わりが見えてきた。
だが、ハッキリ言ってやろうか?
この先、プレイヤーたちは空の雲の形、レタスの模様、皿の柄、
「山」みたいな頭の小僧の4つを延々と意識を失いそうになりつつ交互に眺めることとなる。
美容室でどう伝えたらそうなるのか
このコナンでいうところの元太ポジションみたいな野郎の顔も見飽きたよ。
高額な数字みたら「それレタス何個食えんだ?」とか聞いてきそう。やかましいわ。苦しみがすごい。
だがこの苦しみは俺だけではないようで、インスタグラムで届いた一部の「戦士達」からの苦しみをここに一部掲載する。
許せねぇ…俺がみんなの無念を晴らしてやる…。
そう思っていると、かなりの時間を要して9コ目の間違いを見つけた。
名前のよくわからないヤツのアレの長さがよく見ると少しアレである。
ここまで来ると、もう脳汁も出ない。
脳汁などすでに枯渇し、大地は割れ、空は荒れ、脳内の世界では人々はわずかな水や食料を求め争っている。
その脳内の争いを虚無の表情で俯瞰して見つめる脳内の俺。
「平和」ってなんだっけ…?
「間違い」って、なんだっけ…?
長さが違うだけじゃないか…。
「みんな違ってみんないい」。そんな言葉が頭をよぎる。
そうか、そうだよな。そもそも誰も間違ってなんかいない。
俺は間違い探しを通じて、何より大切なことに気づかされてしまった。
間違いを見つけられない程度で争ってはいけない。
もしこの間違いを10コ目まで見つけたら、「優しい王様」になるんだ…。
俺の心はまさにバオウ・ザケルガといった状態であった。
先ほどまではこの間違い探しを、問題を作った担当者との闘いだと捉えていた。
が、今は俺の考えは違う。最後の間違いを見つけたとき、俺は誰よりも優しくなれるという確信があった。
全てが終わったら、担当者を呼んで、涙を流しながら熱い抱擁を交わしたい。
その上で「誰も間違ってなんかいない。間違えたらその都度正せばいい。それを教えてくれてありがとう。」と伝えたい。
その後時間はかかり、さらに脳は大賢者タイムを迎え、俺は宇宙の成り立ち、人類の起源などに思いを馳せながらついに“真理”にたどり着いた。
見つけたとき、本当にこんな顔だったと思う。
全てを理解し、“至った”俺は、先ほどの話の通り、担当者を呼んでくれと言いたい気持ちになった。
もし担当者が現れてくれるならこう言いたい。
ありがとう。こんな大切なことに気づかせてくれて。感謝の気持ちが溢れ出す。
そんな賢い君
前へ。
うん、こっちまで。そうそう、もっと前へ!
二度はねぇぞ。
あまり大人を舐めるな。
完
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