Maa2のダンス遍歴(61)~holiday in waacking 後半戦~
【一行でわかるあらすじ】
シールもろた。
予選通ったことで、勝手に自分で背負いこんだ肩の荷が下り、ここにきて初めて冷静にイベントの様子を見ることができた。
とにもかくにも人数が多い。
そもそも韓国は毎週毎週ワックバトルをやっていたりするのだが、なぜこんなに人が多いのか。人気なのはわかっている。わかっているが疑問は湧く。
田舎者の自分がはじめて渋谷に行ったとき衝撃を受けたときのあの気持ちを思い出したし、ここにいる全員渋谷に用事あるとか嘘だろという感じであった。
7割くらいは渋谷が常に盛り上がってる雰囲気を出すためのアルバイトだろと思うが、この日もほんとにこれ全員waackerなのかよと思った。
あとみんなすぐ声出す。
かましたダンサーがいればジェットコースターの急降下の際の「ウアアーーーー!」みたいな声を出す。
カマしそうなやつを現れるときに未来が見える人間は「わぁ…ァ…」と、ちいかわしか出さなそうな声を出すし、意味は理解してないが韓国特有の掛け声「アヤーーーーーーーーーーー!」というのも存在する。
国民性なのかもしれないが、日本では掛け声出しづらいが、ここではそんなことは関係ない。
北海道ではいろいろガヤが存在するのだが
さすがに韓国で「セクシィ…(小声)…レイデエエエエエ!(急に大声)」などのガヤを使うことはできなかった。悔いが残る。
(以下参考にガヤについての過去記事)
人が多いのがいい!声を出すのがいい!という感じで一義的に良し悪しを決める気はないが、自分の性格的にはこちらのほうがかなり合っている気がした。
何かを新しく始めるとき、継続して続けるとき、子供のころはがむしゃらに頑張れたが、20代後半あたりからは理由と原動力が必要だなと常々感じる。
この会場にて時折自然発生する「アヤ―!」は不覚にもこの時自分の原動力であった。
俺が継続して練習していたことが通じている。見ている人が楽しんでくれている。
楽しんでくれた人が「アヤ―」を産んでくれる。
最近は野菜や卵も生産者の顔が見えることで安心して購入できるものもあるが、生産者の顔が見える「アヤ―」もまた俺の心を安心させ、同時に次の「アヤ―」に向けて心を昂ぶらせてくれた。
そう、つまり永久機関の完成である。
会場内でたくさんダンサーが踊り、おそらく200アヤ―ほどで予選が終了した。
予選通過した人たちのまとめ?も終わり、データがプロジェクターに張り出される。合理的でいいね。
そんな感じで2次予選のサークルが張り出される。
てか人数多すぎわろた。
新学期のクラス分けに匹敵する情報量やん。
通過したぁ!やったぁ!とか言ってたのがちょっと笑えてしまう感じだが、こんなに多いのね。
またここから16人まで絞るらしい。
どのバトルでも言われていることだが、2次予選で勝つというのは本当に難しいことで、この後のことは考えず全力でぶち当たるしかない。
俺の心の中は
「こんな上手いやつが多そうな二次予選になんていられるか!ワシは一人で勝手にトーナメントに残る!」
というような金田一やコナンの世界なら翌朝死んでるタイプのじいさんの心境であった。
死亡フラグビンビン丸。
まぁ2次予選はもちろんレベルが高いことに加え、韓国の特徴なのか、かかった曲は全員フルで歌えるのかな?というくらいみんな歌詞やら音やらハメまくっていた。
さすがに2次予選まで来て自分以外の人たちがみんなその感じだったので不安になってきた。
どうしようどうしようと思っていると、自分の順番が少しずつ迫ってきた。
ぶっちゃけ今の自分の実力で行き当たりばったりで踊ったところで、「フーン」で終わるよなぁと悩みつつも、一向に答えは出なかった。
そのまま時間だけが過ぎ、ついに予選の時間に。
とりあえずジャッジに絡みに行こう。名案すぎる。悔いを残さず伝説残せの精神よ。
問題は誰に絡むかである。
この回のジャッジはManba ari、Peanut、roro、Jpacの4名だった。
簡単すぎる。もはやこんなものは一択クイズだ。
ここまで読んでくれている皆さんなら絶対にわかるだろう。
動画を見るとわかる通り、ガタイのいいちょび髭ダンサーJpacに絡みつきに行った。
自分の好きな曲がかかったのもあるが、結果的に25アヤ―くらいは獲得できた気がする。
もう自分にできることはやり切っただろうという感じで2次予選終了。
ソロショーケースを見たりしてワーワー過ごしていた。
Wizzardの韓国有名waackerモノマネ大全集みたいなネタはめちゃくちゃ笑った。
そんなこんなでトーナメントが始まるのだが、結果発表がいくら待ってもされない。
ぬぬねちゃんも、2次予選よかったです!とほめてくれていたので、
一応結果はチラチラ気にしていたが全く情報がわからないので主催のHansを探し出して聞いてみた。
Hansは「お前よかったんじゃね?」という感じでほめてくれた。にまにま。
予選中は正直他のダンサーを冷静に見る余裕もなかった、これもしかしてワンチャンあるのでは?とウキウキしてきた。
「審査の結果ってもう出てる?出てるなら教えてよ~」と聞くとHansは書類をごそごそやり始めて一枚の紙を取り出して一言
「48」とだけ言った。
なに?秋元康がどうした?
「48」
・・・・・
「48位や」
期待してしまっていただけに、本当に上の画像みたいな感じになったのだが、
まあしょうがない。
てかそろそろ呪術シャツ何とかしたいな~と思いつつ、決勝までいろいろ観戦して韓国の旅は終わった。
Yoonjiやheajunやdasoulなど有名な人もたくさん出てたけどプサンのmadjが優勝した。たしかそんな感じだった気がする。
この人これ以降waackバトルで見ないけど、めちゃくちゃうまかったなあ。
翌日は札幌にいたときに仲良くなったロッカーのrebelとdabongにハプチョンというところにご飯に連れてってもらった。
忙しそうなのに韓国に来たら毎回ケアしてくれてうれしい。
二人とも元気で。
そんな感じで韓国旅終了。
ちょっとトーナメントには残ってみたかったけどな。
また日本に戻って頑張るぞっという感じで帰国した。
次回「ファンキーチキン」