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キミから海への招待状

 「次の夏、どこ行こうか?」
僕が高校三年生、春が終わった六月の頃、とある森の中でキミが尋ねた。
「私が育った場所に来てみない?」
「決まり!いつにしようか?」
有無を言う間もなく行くことが決まった、ただその話をするキミはとても楽しそうに笑う。
 夏が来る、時間が経つのは早い、もうすぐ君と出会って1年が経つのか。
 「海もあるし、自然豊かで、散歩するのも楽しいんだよ!」
僕とキミは散歩が好きだ、いつも歩いてばかり、二人が出会うきっかけもお互いに散歩していてばったり出会ってだ。
今日も二人は散歩をしている。
 月日は流れカレンダーからは二枚が落ちた。
電車の窓から海が見え、最寄り駅の改札を出た時、お互いがお互いを見つけキミはいつものように八重歯を見せ笑う。
その笑顔を見るたびに僕は心がときめくんだ・・・ 

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