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2024年10月7日週まで直近のM&A情報
目次
ワールド、株式会社ライトオン株式に対する公開買付け
4℃ホールディングス、株式会社羅針の子会社化
サムティホールディングスに対するTOB
マックハウスに対するTOB
ワールド、株式会社ライトオン株式に対する公開買付け
当事者
買主: 株式会社W&Dインベストメントデザイン(株式会社ワールド及び株式会社日本政策投資銀行がそれぞれ50%ずつ出資する合弁会社)
売主: 株式会社ライトオンの創業家一族(藤原政博氏、藤原祐介氏、藤原英子氏)及び有限会社藤原興産(創業家一族の資産管理会社)
対象企業: 株式会社ライトオン
案件に関する概要
案件目的: 株式会社ライトオンを子会社化し、事業再生を図る。
案件概要: 株式会社W&Dインベストメントデザインは、対象会社の財務基盤の強化と事業再生を目的として、有限会社藤原興産に対する第三者割当増資と組み合わせた公開買付けにより、株式会社ライトオンの発行済み株式の51.93%(最大で52.96%)を取得予定。公開買付価格は1株当たり110円。本公開買付けは、創業家一族が保有する株式、及び藤原興産が第三者割当増資により取得する株式の全てが応募されることを前提としており、少数株主の応募は想定されていない。公開買付け成立後もライトオンの上場は維持される方針。
対象企業概要: ジーンズセレクトショップ運営会社。1980年4月に創業し、2000年2月に東京証券取引所市場第一部に上場、その後プライム市場への移行を経て、2023年10月にスタンダード市場に移行。最盛期には売上高1,000億円を超えていたが、SPA企業の台頭やコロナ禍の影響、EC化の進展等により業績が低迷。2024年8月期は売上高388億円、営業利益▲50億円と大幅な赤字を計上。経営再建のため、外部アドバイザーを起用し中期経営計画の見直しを行っているが、業績の改善には至っていない。
取得価額: 2,067,585,300円(買付予定数上限18,796,230株×公開買付価格110円)。ただし、実際の買付株式数によって変動する可能性がある。
公開買付けの背景と狙い
ワールドグループは、ファッション産業の再生投資に強みを持つW&Dインベストメントデザインを通じて、ライトオンの事業再生を支援することで、日本のファッション産業に新たな可能性を提示するとともに、自社の事業ポートフォリオの拡充を図る。DBJは、そのファイナンスノウハウを活用し、ライトオンの財務基盤強化を支援する。買収後のライトオンは、ワールドグループの持つブランド事業、デジタル事業、プラットフォーム事業とのシナジー効果により、商品力・発信力の強化、MD・仕入・調達コストの改善、情報システム・物流の効率化、店舗開発・運営の最適化などを実現し、収益力の向上を目指す。
公開買付価格と少数株主への影響
公開買付価格は、直近の市場株価を大幅に下回る水準となっている。これは、ライトオンの業績悪化を反映したものであり、第三者算定機関である赤坂国際会計による株式価値算定結果も参考に決定された。少数株主にとっては、公開買付けに応募するメリットは少ないと考えられるが、公開買付け成立後も上場は維持されるため、将来的な事業再生による株価上昇の恩恵を受ける可能性は残されている。ただし、第三者割当増資による株式の希薄化は、少数株主にとって一定の不利益となる可能性がある。
4℃ホールディングス、株式会社羅針の子会社化
当事者
買主:株式会社ヨンドシーホールディングス
売主:アント・カタライザー6号投資事業有限責任組合、CATALYZER PARTNERS VI, L.P.、MOMENTUM VI, L.P.
対象企業:株式会社羅針
案件目的
新たな事業領域の拡大、ブランド事業の事業領域拡大と飛躍的な利益成長 (2030ビジョンに基づく)
リユース市場への参入による持続的成長
既存事業のノウハウ活用による羅針の成長促進
ブランド事業の高付加価値化
多様なニーズへの対応
経営基盤強化、安定した事業ポートフォリオの確立
案件概要
株式会社ヨンドシーホールディングスが、株式会社羅針の株式の97.2%を取得し、子会社化する。
対象企業概要(事業概要含む)
高級ブランド時計を専門的に取り扱うリユース事業を運営。
国内にて「GINZA RASIN」を3店舗展開。
確立された仕入・鑑定体制、豊富な取引実績と高い顧客満足度を有する。
会員登録者数を拡大し、顧客との信頼関係を構築。
事業内容:腕時計の販売・買取事業、腕時計の法人営業事業
取得価額
10,492百万円 (アドバイザリー費用等を含めると10,542百万円)
サムティホールディングスに対するTOB
当事者
買主:Song Bidco合同会社
売主:サムティホールディングス株式会社の株主
対象企業:サムティホールディングス株式会社
案件に関する概要
案件目的
Song Bidco合同会社によるサムティホールディングス株式会社の完全子会社化、非公開化。
サムティホールディングスの事業活動の支配及び管理。
サムティホールディングスのビジネスモデルの転換(キャピタルゲイン中心からインカムゲイン中心へ)。
第三者資本の活用による不動産開発ファンド及びコアファンドの組成を通じた開発機能強化と資本効率向上。
ファンドマネジメントビジネス拡大による安定収益拡大。
グローバルネットワークを活用したM&A等の成長機会獲得。
案件概要
Song Bidco合同会社によるサムティホールディングス株式会社普通株式に対する公開買付け。
公開買付価格:3,300円/株
買付予定数:32,230,399株
買付予定数の下限:15,127,400株
買付予定数の上限:設定なし
公開買付け成立後、公開買付者が保有する株式が100%に満たない場合は、株式併合によるスクイーズアウトを実施し、完全子会社化。
その後、公開買付者を吸収合併存続会社、サムティホールディングス株式会社を吸収合併消滅会社とする三角合併を実施予定。
大和証券グループ本社は本公開買付けに応募せず、三角合併の対価として公開買付者親会社の持分を取得予定。
対象企業概要(事業概要含む)
サムティホールディングス株式会社(東証プライム市場上場、証券コード:187A)
事業セグメント:不動産開発事業、不動産ソリューション事業、海外事業、不動産賃貸事業、ホテル賃貸・運営事業、不動産管理事業
子会社のサムティ株式会社を通じ、1982年の創業以来、日本全国で不動産資産の開発、運営、管理を行う総合不動産会社。
自社ブランド「S-RESIDENCE」シリーズ等の企画開発・販売。
兵庫県三木市の「ネスタリゾート神戸」をはじめとしたテーマパークの運営。
ベトナム、オーストラリアでの住宅分譲事業等。
取得価額
最大106,360,196,700円 (3,300円/株 × 32,230,399株)
マックハウスに対するTOB
当事者
買主:G Future Fund 1号投資事業有限責任組合 (GF1)
売主:株式会社チヨダ
対象企業:株式会社マックハウス (7603, 東証スタンダード)
案件に関する概要
案件目的: GF1によるマックハウスの子会社化
案件概要: GF1は、チヨダが保有するマックハウス株式9,389,880株 (所有割合60.73%) を公開買付けにより取得する。公開買付価格は1株あたり32円。買付予定数は9,389,880株〜10,050,000株 (所有割合60.73%〜65.00%)。本公開買付けは、チヨダ保有株式の取得を前提としており、成立後もマックハウスの上場は維持される予定。
対象企業概要: カジュアルウェアの小売チェーンを運営。2018年より業績不振が続いており、直近6期連続で営業損失を計上。抜本的な業務再構築が必要な状況にあった。
取得価額: 9,389,880株 × 32円/株 = 約3億円 (チヨダ保有株式分) 最終的な取得価額は、公開買付けに応募された株式数による。
補足
GF1の主要出資者はジーエフホールディングス株式会社であり、公開買付け成立後、ジーエフホールディングスはマックハウスと業務提携契約を締結する。
ジーエフホールディングスは、物流、アパレル、EC事業などを傘下に持つ持株会社。マックハウスとのシナジー創出により、マックハウスの業績改善を支援する。
マックハウスは、本公開買付けに賛同している。
本公開買付けは二段階買収を予定していない。
マックハウスは、チヨダから資金援助を受けており、買収後も一定期間は資金援助が継続される。
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