「続ける」ということ
息子は小学2年生から野球をはじめた。
きっかけはお友達のお父さんのひと言。
みんなで遊んでいてキャッチボールしていたら「うまいね~!素質あるよ」
と褒められた!!
仲良しのお友達はすでに地元の少年野球チームに入っていたのもあり、
私が野球好きなのもあり、「野球やろうかな」と。
あれから10年。
野球チームに入りたてのころ、毎朝早く起きて二人でキャッチボールした。
ソフトボール経験者の私は偉そうに、あーでもない、こーでもない、と指導していた(笑)
今では球速速くて捕るのこわい(私の動体視力も落ちたんだな(笑))
3年くらい経ったころには、毎朝パパと近くの広場に行ってキャッチボールとバッティングの練習。
その成果あって4番を任されるようになった。
努力は報われる、と実感していた。
最後の大会、結果は準優勝。
駆け寄ってきた息子は涙ぐみながら私に「優勝できなくてゴメン」て言ってきた。びっくり!優勝したのは強豪チーム。みんな十分頑張ったよ!ありがとう~!感動したよ!
中学ではシニアチームに入り硬式野球に進んだ。やっぱり野球好きが集まる。そこではキャプテンになり、悩んだり悔しい思いをしたり、貴重な経験をたくさんさせてもらった。父との確執もできたり、いろんな事あったな。
入っていたチームは父も母も当番があり、練習の日も試合の日も早朝から夜は20時くらいまで毎週グランドへ行っていた。フルで働いているから実質休日なしだった。我ながらよくやってたなと思う(笑)
卒団した日の夜、ハグしてきた息子。
「三年間ありがとう。これからもよろしくお願いします」
「あ、はい(笑)」
そして高校。
いろいろ考え、野球に関して中の上(?)上の下(?)くらいのところに進学。
入部してみると、びっくりするほどの部員数(同学年)
やっちまった感があった、、、(笑)
その予感通り、やっぱり上手な子がたくさん!
AチームとBチームにわかれる。Aチーム、レベル高っ!
Aチームになかなか上がれず、、、(泣)
息子を𠮟咤激励する毎日。
ところがそんな中、コロナに感染。重症化せずに済み安心していたら後遺症がやって来た。
頭痛、倦怠感がひどいらしく起き上がれない日々が続いた。
顔つきも全然違くて生気が無い感じだった。
どうなってしまうんだろう、不安な毎日。毎朝、出勤中に自転車で元気に登校する高校生たちを見ながら泣いてしまっていた。
でも、一番辛いのは本人。
「早く野球やりたい。もう出来ないのかな。俺どうなっちゃうんだろう」泣きながら話していた。
母親なのに励ますことしかできなかった。
「長い人生のほんの一部、今は休息が必要なんだよ。必ず治るから、ゆっくりいこう」
はっきりとした原因と治療が分からない後遺症。
症状も人それぞれ。
旦那もいろいろ調べ後遺症治療で口コミ評判の良い病院に通ったところ、いい兆しが。
ここ以外にも何件か病院行ったけど、どうも合わなかった。
三か月過ぎたあたりから、半日くらいづつ学校に行けるようになった。
四か月後くらいには、少しづつ野球に復帰。
体力の低下が半端なくて、辛そうだったな。
今も昔に比べると疲れやすい体質になってしまっていて、突然ガクッと疲れ切っているけど、、、。朝、「行ってきまーす!」という声が聞けるとそれだけで嬉しい限り。
先日、引退試合でした。
大学進学志望だけど、大学では野球は続けないらしい。
なので、息子の最後の勇姿だった。
素敵だった!!!誇らしかった!!
10年も続けたこと、尊敬する。
続けるって、すごい事だよ。
必ず力になっているはず。まだこれから人生続くけど、自分のペースで息子らしくいって欲しい。どんな時でも応援してる。