自己紹介(売手のミカタ)
初めまして。売手のミカタ(https://x.com/urite_no_mikata)と申します。
自己紹介
私のキャリアを簡単にご紹介をしますと、
大学卒業後にメガバンク、FA(売手専門のフィナンシャルアドバイザー)、M&A仲介、上場企業の買収責任者、スタートアップのCFO、プライベートエクイティファンドなど、
財務・ファイナンスに関わる業務を長年してきました。
現在は、会社や事業を売りたい方に特化した支援・アドバイス・コンサルティングを行っています。
売手と買手間に存在するハンディキャップ
これまで私は、M&A仲介、FA(売手専門のフィナンシャルアドバイザー)、買手、お金の貸手等、様々な立場でM&Aの最前線に立ってきました。
その中で常に感じていたことは
「中小企業の売手は確実に買手にやられている」
という点です。
M&Aはよく「結婚」に例えられたりもしますが、私はその例えがあまり好きではありません。
なぜなら、買手は何度も買って企業規模を大きくすることがありますが、売手は大抵、会社を売るのは人生で一度きりです(もちろん最近は「連続起業家」とと呼ばれるような何回も起業して、何回もM&Aで売る方もいますが、世の中の大半の売手は一度きりです)。
あまり好きではないと言いましたのは、結婚は男女平等(公平)が前提ですが、M&A、特に中小M&Aはそうではないと考えており、その例えはM&Aの実態に合っていないなと思うからです。
つまり、買手は経験豊富なベテランが多く、一方売手はM&Aが初めてなので全く知識のないところから始めないといけないため、明らかに情報・経験において大きなハンディキャップがあります。
そのハンディキャップがある中で互角に買手と交渉するというのは、「小学1年生が体重100キロ以上の大相撲の横綱と戦う」ようなものです。
そんな中、よく耳にするのが
「うちは大手M&A仲介が相談に乗ってくれているから大丈夫」
という声です。
本当に大丈夫なのでしょうか?
先程の小学生と横綱が相撲で戦う例えで言うと、M&A仲介会社はあくまで「行司」です。
「はっけよい、のこった、のこった」は言いますが、小学1年生に横綱に勝つためのサポート・アドバイスを行うことは絶対にしません。
なぜなら行司は公平でなくてはならないからです(そうでなければ利益相反行為になります)。
昨今、売手のアドバイスをするような謳い文句で近づいてくる営業マンが増殖していますが、
彼らは両者からFeeを取っている「仲介」であり、公平でなくてはならないので、決して売手が得するアドバイスなど出来ません。
なぜnoteを書くのか
このような「M&A仲介」の営業に引っかかった売手が、最終的に買手にいいようにされる事件が多発している昨今の日本の由々しき事態を何とかしなくてはならない、それを解決できるのはM&A仲介、FA(売手専門のフィナンシャルアドバイザー)、買手、お金の貸手等、様々な立場で中小M&Aの最前線に立ってきた私ではないか、そう思いこのnoteを書くことにしました。
この「note」では、これまでの経験をもとに、日本のM&A市場におけるトレンド、売り手に有利な交渉戦略、また注意すべきリスクポイントなど、実務的かつ現実的な視点から情報を発信していきます。とりわけ売り手側の立場を理解し、その利益を最大限に引き出す方法について、皆さまのお役に立てる情報をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。