iPadとコロナ自主休園中の子どもが導いてくれた、長年の夢への一歩
子どもの頃からの夢は絵本作家でした。
その夢へ向けてフリーランスの活動を始めようと決意してiPadを購入したのが、偶然、コロナ流行の直前の、2019年12月でした。
コロナ流行、想像できなかった「未来」の先に、夢への一歩があった。
2児が通う保育園をしばらく自主休園することに決めて、子連れ在宅ワークが始まりました。
「また夢への道が遠ざかるか、でもまぁしょうがない」
それより生活はどうなってしまうのだろうということの方が心配だった。
先がよく見えない霧のような中を、家族で協力して歩いてきた。自主休園、子連れ在宅ワーク開始から1年、なぜか2冊の絵本が完成しました。
最初の絵本
子どものころから絵を描くのが好きだった私は、たくさんの絵を描いてすごしてきました。
記憶に残っている最初の絵本は、弟が図書館から借りてきた絵本。
いわむらかずおさんの「タンタンのハンカチ」
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弟が気に入って、図書館に返したくないと泣くので、私が画用紙に模写して自作絵本を作りました。
それが最初の絵本でした。
夢のきっかけ
その後、中学時代、コミュニケーションがうまくとれず孤独を感じる中、絵本に癒され、いつかこんな絵本作家になりたいなー、という淡い夢を抱きはじめました。
美術大学受験を目指し、高校の夏休みと冬休みは片道1時間半かけて予備校に通いデッサンを習得し、大学では大型の立体造形制作に没頭しました。
会社員としてデザインや編集、イラストの仕事にかかわり、すこしずつその夢への距離を縮めていきましたが、「なりたい、なりたい」とだけ、心のなかでつぶやきながら、落描きみたいなことを続けていました。
一冊でも作ればスタートするのに。簡単なように見えて、私にはハードルの高い一歩でした。
我が子への絵本を作りたい
そして子どもができて、子どものための絵本を作りたい、今作らないと!という想いが強くなり、
手描きのラフで何冊か自作絵本を作り、子どもに読み聞かせていました。
でも第二子の妊娠、出産、夫婦会社経営の多忙、PMDDの発症などがあり、創作の手は止まりました。ボロボロになっていく自作絵本を眺めながら、日々をなんとか過ごしていくことで必死でした。
明日死ぬかもしれないから
2019年の6月ごろ、腹痛がきっかけで受けた胃カメラ検査で悪性リンパ腫の疑いをかけられたとき(誤診だった)、もし残り短い命なら、今すぐやりたいと思ったのが、0歳の時から保育園に預けている子どもと「長い時間一緒にすごすこと」と「絵本を描くこと」。
そして2019年12月、フリーランス活動を始めることを決意、AdobeFrescoに魅力を感じ、iPadを入手しました。
その直後、コロナウイルスの流行。
もともと完全在宅ワークの我が家は、通っていた保育園の登園自粛を決めました。
やっと始めようとしていたフリーランスのイラストレーターとしての活動も時間の確保が難しくなるだろうなと思っていたのですが、夫婦で営んでいる音楽事業のイベントがコロナの影響で軒並み中止になったことと、描き始めたり中断したりを手軽にできるiPadのおかげで
一番やりたいと思っていた、「子どもと長い時間一緒に過ごすこと」「絵本を描くこと」を始めることができました。
手描きのときには、スキャナーで画像を取り込む作業や、絵の具を出したあと、子どもが触るから片付ける手間がおっくうで、なかなか仕事や子育てとの両立ができませんでした。
コロナに感染して明日死ぬかもしれないから、いつ死んでも良いように、作品を遺す。子どもに遺せるものを考えたとき、お金は消えるけど、作品は消えないだろうなと
そして、毎日触れることになった子どもの一挙一動の可愛さ、散歩中に感じる自然の美しさが、創作の源になりました。
家族が並走してくれた
どうしても納得いくストーリーを生み出せないわたしは、何ヶ月もうんうんと唸ったのちに、情けないなーと思いながらも夫に助けを求めました。
お願いして、ものの数分で夫から出てきた原案を元に、私が絵と文を描いて1冊目の「みなみたんてい」が完成。
Youtubeでも発信しようと思っていたのですが、声優を依頼する予定だった友人が入院中で、思いつきで試しに子どもたちの声で録音してみることにしました。
(大人の声で読み聞かせバージョンも、その友人に依頼して後日制作しようと思っています。)
試しに軽い気持ちで撮ってみると、思った以上にかわいく仕上がったので、音源と動画の編集をプロの夫にお願いしてできたのが、こちらの動画です。
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そして昨日、第二作目、「ひかるけいさつ」が完成しました。
後半はこちらのページで公開しています(有料300円/2021年4月24日〜)
↓全編無料でご覧になりたい方はYouyubeで見れます!ぜひ↓
(声がかわいいのでYoutubeだと楽しさ倍増)
▼書籍販売ページはこちら↓
家族のおかげで歩み始めた夢の第一歩であり、子どもと密に過ごした一年の集大成でもある作品、1人でも多くの方に見てもらえると嬉しいです。
▼家族4人で過ごした一年の記録はこちら▼
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