【VRC】ワールド『The Bar "Once In A Blue Moon"』を作ってみて
1.まえおき
先日、新規のワールドをLABに上げました。
「The Bar "Once In A Blue Moon"」という小さいBarワールドです。
それについて、備忘的に残したいと思います。
2.コンセプト等
もともとは、うちのコミュニティでお酒の飲み比べ会(ウィスキーとかジンとか)をやる会場として勝手に作ったものです。
もともとウチのワールドでやっていたのですが、カウンターが5、6人ぐらいで全員座れない、また横並びはきついという理由で新しいところ作ろうとなったのがキッカケとなりました。
また今回、自分でできないところは依頼して作ってもらうようにしてみました。(ロゴとかモデルとか)
それを加味して以下コンセプトで作り始め。
・機能:10人程度が座れる
・機能:座ってもしゃべりやすい
・見栄:月が映える
上記から、大きな月が見える、海の上、半分屋外、U字のカウンターという構想に。
屋内から屋外へそのままカウンターが続いているデザインは1x年前に大阪梅田で行ったことがあったBarがそんなオシャレな作りだったので参考にさせてもらいました。(行った当時は冬で外部分は空いてなかったけど、オシャレだったんだろうなぁという記憶)
3.作成フロー
どうやって作ったかもメモっておきます。
普通のフローではないのだろうけど、今後いい方向にもっていきたい。
純粋にVRで確認のターンが多すぎる。
①コンセプト検討、レイアウト案検討(脳内案をそのままアウトプット)
②メインフレーム作成(建物の箱部分 Cube建築)
→VRで確認
③ワールドにあう家具等のモデルの検索
⇒他のクリエイターの方にはない工程。
自分でモデリングをしないがゆえに存在するのかなぁと。
ここで、booth、AssetStoreでモデルを端から端まで見てアイテムを探す。
③'必須だが合うものがない場合モデルの作成依頼
⇒今回は、バーカウンターと吊り棚をkaneyasu氏に依頼。
④配置
→VRで確認
⑤ライトベイク
⑥リフレクションプローブ配置
⑦ポストエフェクト設定
→VRで確認、いい感じになるまで⑤-⑦繰り返し
⑧レイアウトの再検討(入口通路、バックヤード、2F等)
⑨メインフレーム修正
→VRで確認
⑩ギミックの配置(ドリンク、椅子等)
→VRで確認
⑪フレプラで仮運営開始(テスト。2か月ぐらい)
⑫微調整を繰り返す
⑬Quest対応する気になったのでQuest用ビルド。
→Quest2で確認
⑭死んでるシェーダー、機能を置き換え。
水のシェーダー、skyboxを似ているように置き換え。
ペンも撤去。
⑮Quest用機能追加。
PCVRとほぼ同等の機能をもったカメラギミックを配置。
⑯ID変更、説明文にポエムを記載してLABへシュート。
4.構築段階
◆初期
バーカウンターもCubeで、棚も簡素だった。遠景はすでにほぼ完成形。
流石にバーカウンターがイマイチだったのでkaneyasu氏に協力要請。
入口廊下が短く直線で入った直後に店内部が見える状態でした。
バックヤードはまだなかったころ。
◆中期
バーカウンターを作成してもらったモデルに差替え。
棚を見栄えよい感じに修正。
真ん中は文字列で店名を表記していました。
ピックアップobjectは、カウンター下に直置き。
バックヤードはまだなかったころ。
◆後期
入口廊下を直角に曲げ、リスポン地点からは店名のロゴを配置。
入口廊下に階段を作り、上りからスタートするように修正。
カウンター内の棚中央に依頼してたロゴを配置。
バーカウンター内にいい感じになるようアイテムを配置。
バックヤードは仮状態。
2Fへの階段はあったが特になにも配置なし。
月の表現を知る。より自分が見たかった月に。満足度up
◆最終
バックヤードに雑務室を配置。
2Fは、焚火、ソファー4つ、ミラーを配置。
月を見てもらいたいので月を見るように配置し
ミラーで月をバックに座っているように見える風に。
5.ギミックについて
◆ドリンクシステム
いつものヨドコロちゃんオンデマンドを使用。
今回はワイングラス、ウィスキーグラスを追加。
見栄えのため、UIウィンドウはスタッフモードの時のみに表示するようにしています。
◆椅子
sitいらない問題に対抗した今回のメインギミック。
聞き取り調査により、sitしたくない理由は、
しゃべる相手の方向に向けなくなるからと理由が多かったので
回転できれば良いのでは!となったもの。
実は自分で作らなくてもみみー氏が「スイベルチェアーギミック」作っていたのでそれを導入しました。
が、リアルタイムの回転だと私が秒で酔ったので
1回30°回転とするよう改変。(waittimeは0.5秒設定)
また、エスニヤ氏の自動高さ調整椅子と合成し高さは自動、回転だけ手動としています。
結構満足の出来。
6.ネーミング/狙い
◆名前の由来
普段は最後の最後で名前を決めるのですが、今回は早めにちょうどいいのが見つかったので初期時点で決まってい、ました。ロゴの作成などあったので良かったといえます。
"Once In A Blue Moon"は、ワールドにある青い月から良い熟語を探した結果みつかったもので『ごくまれに、めったにない』という意味の英熟語。
直訳は『青い月に一度』となり、青い月とは
「1つの季節(三ヶ月間)に普通は3回満月がある(月に一回満月が普通)が、ごく稀に1つの季節で4回満月が見えることがある。」というその4回目の満月のこと。なので『めったにない』というロマンある単語になっていました。
そこで、『めったにない出会いをこのBarで』と意味をこめ、この熟語を採用しました。
◆狙い(ふわっとした)
VRChatには無数のbarワールドがあると思いますが、静かにゆっくり呑みたいという思いがありました。
その自分の思いを来る人に雰囲気でぶつけて「ここはなんか騒ぐところじゃないな?」と思わせれないかなと密かに思ってたりします。
別にどうするかは、来た人の自由なので好きにしてもらったらいいんですけどね。精神的な誘導?というんですかね。それを試してみたかったものです、ほぼ後付けですけど。
7.あとがき
本当は、privateワールドとして、細々とフレ+で開いて駄弁れたらいいなとしていたのですが、めちゃカッコよいポスターを、をたぱちさんに作ってもらって完成品を見たとき、これは世に出した方がいいなと思ってpublic化しました。
そして、ノリでQuest対応もしました(重いですが)
元からQuest対応させるってしとかないと大変やなって痛感しました。
心残りがちょっとあって、
グラスのobjectpoolからのスポン/リターンがたまに壊れる(インスタンスオーナーのみ化?になる)こと。
上手くいく時もあるので、ようわからんので放置してます(なくてもワールド的には死なないので)原因わかったら直します。
あとquest初代だと月シェーダーが死んでるらしいこと。
月の見た目変えたくないので保留にしています。quest2だと大丈夫なのにね。。。
そんなこんなで、upして3日ぐらいなのに、3000人超も来てくれているようで驚いています。めちゃ嬉しいです。
次回もちょくちょく楽しんで作っていきたいなと。
そろそろcube建築士から進化したいところ、といいつつ楽な方向に転がっちゃってるけどね。
ではまた。
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