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スイス周遊旅行はスイスハーフフェアカードで交通費を節約🚃

スイスの公共交通機関の正規料金はとても高いです。

たとえば
チューリッヒ空港 ~ 首都ベルン
所要時間:1時間10~20分
鉄道 2等 正規料金は59スイスフラン(CHF)

現在1CHFが約173円なので10,207円

関西だと
大阪~姫路 新快速で1時間強 1,520円
京都~姫路 新快速で約1時間半 2,310円

割引制度を調べて少しでも節約したいところです。

* * * * *

スイス周遊旅行者が取れる対策としては以下のどちらかになると思います。

  • スイスハーフフェアカード

  • スイストラベルパス

1~2週間の一般的な個人周遊旅行ならおすすめはスイスハーフフェアカードです。

その理由をなるべく文章少なめ、ヘタな画像多めでご紹介します。

🟡スイスハーフフェアカードとは何か?

スイスハーフフェアカードとは、
スイスの交通機関の切符を割引料金(最大半額)で買うためのカードです。

昨年の旅行で使ったスイスハーフフェアカード。
A4用紙に印刷でもスマホに保存して提示でもOK!

カード料金・・・120CHF
有効期間・・・1ヵ月
有効範囲・・・本人のみ
半額になるスイス国内の交通機関

 ・鉄道バストラム湖船
 ・登山鉄道ロープウェー

大半は1ヵ月以内の旅行だと思うので期間は足りるはず。
上の画像のように氏名などが表示されるので利用は本人限定。
同行者の切符を買ったりカードを誰かに譲ることは不可。
2025年も料金は変わりません。

■例外■
・登山鉄道やロープウェーで割引無のところもあり
・「最大50%引き」なので半額ではないものも
 例)短区間利用で少額の場合など

「トリュンメルバッハの滝」へはラウターブルンネンからバスで行けます。
正規料金は3.80CHFで、半額1.90のところ半額カードで2.20CHF。

トリュンメルバッハの滝(昨年夏の旅行)
崖の内部を大量の氷河の水が岩を穿ち流れ落ちる。
ド迫力!

■参考■スイストラベルパス
・鉄道、湖船、トラム、バスなどスイス国内交通が乗り放題
・登山鉄道やロープウェーなどの山岳交通は割引が多い
・美術館や博物館にも無料で入れる
・パスの日数は3日、4日、6日、8日、15日の5種類
・連続タイプとフレキシータイプあり

🟡なぜスイストラベルパスよりハーフフェアカードがおすすめなのか?

●交通費総額でスイスハーフフェアカード利用の方が安い

乗り鉄さんで「スイス国内の交通機関に乗りまくるゾ!」というような特殊な旅程でもない限り、ハーフフェアカード利用の方が安くなることが多いです。

正規料金の半額で計算しても安いことが多いですが、長距離移動時に早割チケットも取り入れるとさらに差がつきます。

スイストラベルパスは、全体的に料金の高いスイスの交通機関が乗り放題なわけで、どうしたって一日辺りの料金はそれなりで、1万円を超えます。
1万円を切ってくるのは8、15日パス。

■例■スイストラベルパス(連続タイプ)
大人 2等 6日間  379スイスフラン
1日辺り63.16CHF、約11,000円

連泊などでほぼ移動しない日があるならパスを使わない日の1万円がもったいないです。

ゴルナーグラート展望台から見るマッターホルン

日本の旅行会社のツアー日程表を見ると、
・ゴルナーグラート展望台からマッターホルンを見る
・ユンクフラウヨッホへ行く
この2ヵ所がだいたい入っています。

個人旅行でこの2ヵ所に行く場合、
スイスハーフフェアカードならどちらも50%引きです。
しかしスイストラベルパスはゴルナーグラート展望台は同じ50%引きですが、ユングフラウヨッホは25%引きにしかなりません。

この25%の差が結構大きくて50CHF以上になります。

ユングフラウヨッホから見たメンヒ
ユングフラウは私の背中側
4,000m級の山をすぐ近くで見られるって滅多にない機会
料金が高くても仕方ないか…

●自由度が高い

旅行日数によってはパスの日数が不足したり余ったりもします。
ハーフフェアカードなら有効期間中はいつでも使えます。

●アプリで切符が簡単に買える

パスと比べたハーフフェアカードのデメリットは切符を都度買う必要があることです。
しかし、今は窓口や券売機に寄らずアプリで簡単に切符が買えますのでもはや大きなデメリットでもありません。

また「セーバーデイパス(Saver Day Pass)」という早割の1日乗車券などもあるので切符を買う回数自体も少なくできます。

引き換え等の手間もなくスマホでQRコードを検札の時に見せるだけです。

便利さの面でも差がなくなってきたなら、安く済むハーフフェアカードに軍配が上がります。

🟡自分はどちらがいいのか?

計算してみるのが早いです。

スイス鉄道のブラウザ版検索画面

英語ですが出発駅と到着駅を入力するのは日本でふだん使っているのと同じでしょうからそれほど難しくありません。

ハーフフェアカード有か無か選べるようになったようです

半額カードを利用する人が多いのでデフォルトは半額料金表示でした。
分かりにくいとの意見が多かったのでしょうか、しばらく見ないうちに料金表示を選択できるようになっていました。黄色の線の部分です。
✅Half Fare Travelcard→半額料金で表示
✅Full fare→正規料金で表示

●山+街、3か所周遊の計算例

3か所周遊 2等正規料金

■例■
チューリッヒ空港から出発して以下の3か所を観光
 ・ベルン:街歩き
 ・ツェルマット:山
 ・グリンデルワルト:山

移動費の比較表

山では天気が悪いと何も見えません。1泊ずつでなく連泊がおススメです。
となると4日間パスでは足りません。 

これに加え先ほど紹介した展望台に行くとさらに差がつきます。

※フレキシータイプのパスもありますが、選択日以外は割引がなく展望台が高くつきます。

🟡乗り鉄以外での例外は卒業旅行など

上の表の右端に載せているトラベルパスのユース料金は25歳未満の人に適用されます。noteには若い方が多い印象なので利用できる人が多いかも?

ユース料金は大人料金の約30%引きなのでトラベルパスでも十分節約になりそうです。

あるいは卒業旅行でヨーロッパを長期で周遊するような場合、日数多めのユーレイルグローバルパスなら1日辺りの料金が安くなりますし、ユース料金(こちらは27歳以下)は大人の約25%引きで良さそうです。
多くの国を回る場合は各国の鉄道を調べる面倒も省略できますしね。

🟡まとめ

スイス旅行をする人は年齢層が少し高めかなと感じました。
なのでおおかたのスイス周遊旅行者には「スイスハーフフェアカード利用がおすすめ」にあてはまると思われます。

ユース料金が使える年齢の方はトラベルパスも良さそうです。
ユース料金使ってみたかった~!

* * * * *

という記事を書いておきながらですが。
この秋はスイス周遊ではなかったのでハーフフェアカードもトラベルパスも使わない旅をしてみました。こちらです。

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まりこ🐈‍⬛寄り道ヨーロッパ旅
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