夢と希望…立ちはだかる壁
父の様な建築家を目指して、私は〇〇〇〇専門学校 建築設計学科に通っていた。アルバイトも「どうせバイトするなら将来に繋がるバイトを」っと思い設計事務所で見習いのアルバイトを始めた。
学校からさほど遠くは無いが、家とは反対方向で少し不便ではあったけれど実務経験を積み夢に近づけながらお金を稼げる。凄く効率的で利にかなった決断だと思っていた。…ある時までは…
バイトを始めてから、社長さんにとても気に入って頂け、勉強させてもらいながらも私なりに精一杯頑張って仕事をしていた。社長さんといっても、社員4人ほどの小さな設計事務所ではあったが、それがまた暖かく心地よかった。
まずは、模型作り・パース作成に奮闘していた。
学校も行きながら、終電ギリギリまで残業する毎日だった。
その頃、周りは就職活動が本格化していた。
しかし、「真実さんは、卒業したら、そのままウチに来てくれるんだよね?」と言ってくれていた。
それは、私の頑張ってる姿を見て、かってくれたんだと思っていた。
ある日、「遅くなったけど、真実さんの歓迎会をしよう」と言ってくれた。
お酒を飲んで社長と私以外の社員3人は盛り上がる中、私はまだ緊張していた。なんせ、まだ社会人のそういった場に慣れていなかったんだと思う。
会は盛り上がって楽しんだ後 解散した。その後、事務所方向の3人(私と社長と先輩)は一旦戻った。荷物を取って先に帰ったのは先輩だった。
私も直ぐに出ようとした時、社長に呼び止められた。「卒業後の進路について明確にしておこう」という話だった。周囲が就職先をゾクゾクと決定していっていたので、私も口約束だったものをハッキリさせて頂ける有難い機会だと思ったので、座ろうとした・・・!!!!!
後ろ向きに抱き寄せられ、胸を揉まれた。
「すみません…どうゆう…えっと…」私
「すごいイイなって思ってるんだ」社長
・・・・次回に続く