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寝る姿勢の一案

寝る姿勢はまっすぐが常識とされている。
手は胴体にくっつけて、足も閉じて伸ばす。
いわゆる「気を付け」の姿勢だ。

ボクも30年くらいは常識の申し子だった。
そもそも寝る姿勢なんて疑ったこともないし考えたこともなかった。


けれどボクが医療職だった頃。
痛みの治療について勉強しているとき、出会った操体法が寝る姿勢を変えた。
ボクの常識を変えた。

操体法とは医師の橋本敬三が作られた施術法。
くわしくは「操体法」で検索していただければと思いますが、ラクな痛くない方へ動こうというのが施術の勘どころ。


ボクはこの操体法をある時期、寝ても覚めても考えていた。
どうやったらこの操体法で患者さんの痛みを取れるかと。

そこからどうインスパイアされたのかは覚えてないけど、
「寝るときに操体法を応用できんかな」と思ったのである。

インスパイアってのは、ひらめきみたいな意味です。
かっこいいから使ってみた。


で、手足を動かしてみて今より気持ちいい姿勢ってなかろうかと探してみたわけである。
そしたら簡単だった。
めっちゃ簡単だった。
気持ちよくなるのって。


足は少し開く。
手は胴体から少し離す。
これだけで気持ちいい。

寝る姿勢に「大の字」になるというのがあるが、そこまで大きく手足は広げないイメージ(個人差あり)。

何となく肘や膝が緩んでリラックスできるのである。
たった数十センチ手足を広げただけなのに。
たとえがあってるか自信がないが、灯台下暗しだった。


同時に、
「気を付けの姿勢って、わりと窮屈だったんだな」と思った。
苦しい姿勢とまではいかなかったけど、安楽ではなかったのです。

快適さを知ってはじめて、不快を知る。
と格言っぽく言ってみたけど。


とはいえ。
これで眠りに入りやすくなるかは分かりません。すみません。
ボク自身はそう思ってるのですが、自分が何をきっかけに眠りに入るのか、何が影響して眠気が襲うのか分からないからです。
気づいたら朝なので。

けど。
気持ちいいってことは言える。
ベッド入ってまっすぐの姿勢から手足をちょいと広げるだけで、気持ちいいのだ。
ただでさえ布団に入るのは気持ちがいい。
それに加えて、もう1ランクアップの気持ちよさが手に入る。
手足の位置を変えるだけで。


と、ここまで書きながら寝相のことが頭に浮かんだ。

寝相が悪いと言われるのも、実際は身体が苦しくない姿勢を探してるんじゃないのだろうか。
寝るのに気持ちいい姿勢を探してる。
だから動きまわるのかも。

子どもなんてゴロンゴロンしてる。
身体の声に忠実なんだろうな。

ボクも見習おう。身体の声に。
そういえば僕のベッドはセミダブルだ。
布団の中でおとなしくしてるのはもったいない。
もうちょい手足を動かそう。

もっと気持ちいい姿勢が見つかるかも。



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