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自宅というプライベート空間を、「半パブリック」にしたら面白かった話。

こんにちは。川上真生子(かわかみまきこ)です。キッチハイクという会社で、『みんなの食卓』というサービスを作っています。

なんのこっちゃ、というタイトルですが、本来プライベートな空間であるはずの自宅を『みんなの食卓』を通して外の人に解放して、ちょっとだけパブリックにしてみる、という遊びをやっているのです。ふだんはプライベート、時々パブリック、ということで「半パブリック」としてみました。
(『みんなの食卓』については、この記事をどうぞ。)

私の家は夫婦2人暮らしの1LDK。築40年超の古ーいマンションの一室で、とくだん人様に見せびらかしできる要素はないのですが、その「普通さ」加減もまた良いだろうと思い直り、月に2〜3回のペースで『みんなの食卓』を開いています。

「私のごはんを食べたい」という奇特な人たち(笑)が、キッチハイクのサイトで予約して、うちに集まってくれるのです。別の場所で知り合ってから来てくれた人もいるけれど、基本的には「初めまして」な方々。これまで、30人以上は来たでしょうか。

家庭料理を食べながら、「最近こんなところに行ってきたんだけどさぁ」「この近くにおすすめのお店あります?」なんて他愛もない世間話をして、気がついたら1,2時間が経っている。私たち夫婦にとって、外から新しい風を呼び込む欠かせないイベントになっています。

▽これまでの開催記録▽

自宅を「半パブリック」にしてよかったこと。

1. いろんな人と出会える。

一番は、これでしょう。20代から50代まで、男女問わずいろんな人が来ます。普段の友人付き合いでは出会えない層の人とも出会うことができて、とても楽しいです。

たとえば、音楽が好きで、各地の音楽イベントに行っているというNさん。特に九州の小さな街のライブハウスには足繁く通っていて、内輪の飲み会に呼ばれるほど。そんなNさんに東京でおすすめのライブハウスを教えてもらったり。
それから、俳句が趣味というMさん。その道では名が知れた方だそうで、持参の俳句雑誌をみんなで回し読みしました。五七五の跡形もない句が多くてとまどっていたら、「自由律俳句」っていう、確立されたジャンルなのだと教えてくれました。

こんな、世界の広がりがあります。

2. 部屋が片付く。

そして地味に良いのが、これ(笑)。月に2回、片付けざるをえない仕組みができているおかげで、散らかしがちな私たちでもキレイを保てています。
『みんなの食卓』を開く前日(数時間前だったりもしますが・・・)に、夫と協力してバババッと掃除しています。

3. 夫婦の仲が良くなる。

そんな大げさな、と思われるかもしれませんが、これホントですよ。なぜなら『みんなの食卓』は夫婦の共同作業だから。一緒に準備して、来てくれた人とおしゃべりして、見送ったあとも「今日の料理はうまくできたね」「次はこんな風にしたいね」と、共通の経験をもとに会話する。
二人でいっしょに達成感や満足感を感じられる機会って、案外少ないと思います。

ポイントは、参加者という第三者があいだに入っていること。
例えば、よく夫婦の共同作業として子育てが挙げられますが、子育ては基本的にプライベートな状況で行われるので、何か不満が生じると、二人の中だけに感情が渦巻いてしまいがち(と、聞きます。私は子供がいないので、違ったらごめんなさい^^;)。

それに対して『みんなの食卓』は「人の目」があるので、仮にピリピリした空気があったとしても、少なくとも食事中は和やかに振る舞います。そうすると、終わる頃には気持ちが冷静になって、気づけば肯定的な気持ちになれているんです。

『みんなの食卓』で、自宅を「半パブリック」にしよう!

私のように、自宅を「半パブリック」にして楽しむ人たちが増えています。『みんなの食卓』のフレームを使えば、思い立ったその日に登録して、イベントページを公開して、1ヶ月後には当日を迎えることができます。

気になる方は、こちらを覗いてみてくださいね〜!


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川上 真生子|キッチハイク
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