12. 「好きが何かよく分からない」(アイルランド旅行記)
Galwayという電車で降りた街に戻り、夕食を食べ、アイリッシュパブで生演奏に合わせて踊った。まるでGalway GirlのMVのように。
(Ed Sheeran好きな方は気付いていたかもしれませんが、あのGalwayです！！私も彼も大のEdファンで🥰)
翌日はGalwayを散策。
昨日のキスで彼の何かが壊れたのか、ちょっとした時間(信号待ちとか)さえキスしてくるようになった。まぁヨーロッパでは普通だけど…笑
私「ねー、こんな人だったっけ？笑」
T『いや？笑』
付き合いたてのバカップルみたいな会話(笑)をしているうちにあっという間に時は過ぎ、帰りの電車に。
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旅行中に撮った写真を振り返ったり、日本にいる時より明るくなったと褒めてもらったり、幸せでいっぱいだった。
突然、真剣な表情でこちらを見つめる。
『……帰国したら一緒に住みませんか？』
えっ、、、
私は留学を機に家を引き払ったけど、帰国から休学までの2ヶ月間大学に通わないといけなくて。住む家が必要だった。
ただ、留学前は『家見つからんかったらうち住めば？』くらいのノリだったのに。真剣な眼差しと改まって言われたことに驚いた。
これは告白って思っていいのかな。。。
「よ、よろしくお願いしますっ……」
『わ〜楽しみだな〜。早く帰っておいでよ』
「それは無理だよ笑」
甘々な会話はカップルそのものだった。
でも、確信がない。
私は確実な言葉が欲しかった。
その直後、彼はキスをしようとした。
「待って、」
『ん？』
「キスは好きな子にしかしないよね？」
“うん”の2文字が欲しかった。
私＝好きな子ってことが証明されればそれで良かった。
なのに、彼は急に目を逸らし、1分ほど黙り込んだ。
.
.
.
え、同棲を提案しておいてそこは黙るの！？
告白じゃなかったの？？？
私の頭の中は大パニック。
聞かなきゃよかった。
でも言ってしまったことは取り返しがつかない。
後悔してももう遅かった。
彼はしばらく考え、こちらを見つめ、
『実は、好きが何かよく分からなくて……』
とだけ言ってまた黙り込んだ。
唖然とした。
開いた口が塞がらなかった。
それ以降の会話は覚えていない。
2024/09/23
《余談》
クズ男確定展開ですが、彼は皆さんが想像するチャラ男じゃないんです。むしろブs…イケメンではないし、モテる感じでもないし…!?(必死)
でも「私が留学行く前、付き合おうって言ってきたのに！？」とは思った。
と言うか、ヨーロッパに来る時点で告白されるのかと思ってた←
恥ずかし。。。
続く