インド・チェンナイから経由便で一時退避しました。(隔離編)
インドでの新型コロナ感染拡大を受け、日本へ一時退避することとなり、2021年5月14日にチェンナイを出発し、デリーを経由し、翌5月15日に羽田に到着しました。
今回は日本での帰国後14日間の隔離生活についてまとめます。
なお、日本への退避に関するフライト手配、PCR検査、などの準備についてはこちらの記事をご参照ください。
また、インドから日本への移動、さらには日本入国時の流れについてはこちらの記事をご参照ください。
1.タイムライン
>日本帰国日
5月15日(土)【隔離0日目】
05:00 羽田空港到着
06:00 書類確認、抗原検査検体採取、位置情報確認・ビデオ通話等の各アプリのインストールと説明完了、検査結果待ちの状態
10:00 検査結果(陰性)判明
10:30 入国、手荷物受取、税関
11:00 検疫所が確保する宿泊施設行きバスに乗車
12:00 検疫所が確保する宿泊施設到着、チェックイン
12:30 昼食
18:00 夕食
>検疫所が確保する宿泊施設での隔離
5月16日(日)~20日(木)【隔離1~5日目】
07:00 抗原検査検体回収(3日目のみ)
07:30 朝食
08:00 健康観察チャット(専用サイト)
11:00 健康フォローアップ(メール)
12:00 昼食
16:30 抗原検査結果判明(3日目のみ)
18:00 夕食
他、ランダムな時間帯に「位置情報報告(毎日2回程度)」「ビデオチャットによる健康確認(私の場合5日目に1回のみ)」がある。
>検疫所が確保する宿泊施設での隔離、自主待機場所への移動
5月21日(金)【隔離6日目】
07:00 抗原検査検体回収
07:30 朝食
08:00 健康観察チャット(専用サイト)
11:00 健康フォローアップ(メール)
12:00 昼食
15:00 抗原検査結果判明
16:00 検疫所が確保する宿泊施設を退所
17:00 羽田空港着、ハイヤー乗り換え
18:30 自主待機場所に到着
他、ランダムな時間帯に「位置情報報告(2回)」がある。
>自主待機場所での隔離
5月22日(土)~29日(土)【隔離7~14日目】
11:00 健康フォローアップ(メール)
他、ランダムな時間帯に「位置情報報告(毎日2回程度)」「ビデオチャットによる健康確認(毎日1回)」がある。
2.検疫所が確保する宿泊施設と自主待機場所
新型コロナウィルス感染症に関する水際対策措置として、私が帰国した5月15日(土)時点ではインドからの帰国者に対しては「検疫所が確保する宿泊施設」にて6日間の待機(入国時、入国後3日目、6日目いずれの検査も陰性の場合)が求められていました。
※記事作成日(6月4日(金))時点では10日間の待機。
その後「自主待機場所」での8日間の計14日間で帰国後の隔離期間は終了となります。
なお、「羽田空港~検疫所が確保する宿泊施設の往復移動」、「同施設の宿泊費」および「同施設での朝昼夕の3食」は公費で賄われており、自己負担はありません。
各自での手配は必要なく、また施設の希望・選択はできません(禁煙か喫煙か、帯同する家族と同じ部屋にするか、という要望は聞いてもらえます)。
一方で、羽田空港から自主待機場所への移動(公共交通機関不可)や自主待機場所は自分で手配する必要があり、費用も自腹です。
3.検疫所が確保する宿泊施設での隔離
検疫所が確保する宿泊施設に到着すると、チェックイン手続きを行います。
ここで隔離期間中の注意事項を確認し、体温計とカードキーを渡されました。
主なルールは以下の通りです。
・宿泊施設からは外出できない
・食事、荷物の受取、コインランドリー使用時はマスク着用
・食事は部屋の外のドアノブにかけられる。館内放送に従って受け取る
・滞在中アルコールは摂取不可
・差し入れ、デリバリー、ネットショッピングは利用可能。ただし荷物配達翌日の午前中に各部屋に届けられる。そのため冷凍、冷蔵品は不可。また、アルコール飲料がないか中身を確認される
・コインランドリーは予約制(予約がいっぱいで使えませんでした)
・リネン、アメニティの交換はフロントに内線で連絡
部屋は12~15平米程度で、ベッド以外のスペースがほとんどありませんでした。
ベッド下にスーツケースを収納できるスペースがあり、何とか足の踏み場を確保しました。
また、高層階の部屋だったためか、窓を開けることもできませんでした。
私の部屋からは横浜の景色を一望でき、なんとも複雑な心境でこれを6日6晩眺めていました。
食事は3食とも写真のような9マスの弁当が配食されました。
3マスがごはんもの、5マスがおかず、1マスがデザートというパターンは不変でした。
メニューは毎回変えてくれましたが、基本的な味付けは変わらないので飽きます。
そのためか、滞在中にネットでカップヌードルを注文したという方の話はよく聞きました。
飲み物は毎食500mlペットボトルの水が1本支給されます。
また、インスタントコーヒー、粉末緑茶などが備え付けられています。
ただし、施設内の自販機は使えませんので、これ以外の飲み物が欲しいときはネットで注文することになります。
4.検疫所が確保する宿泊施設の退所
6日目の検査で陰性が判明すると、退所となります。
フライトの到着空港である羽田空港第3ターミナルへ送迎されます。これ以外の選択肢はなく、宿泊施設での解散はできません。
退所バスは、退所日(6日目)の16:00頃を予定していますが、検査に時間がかかった場合は間に合わないこともあります。
間に合わなかった場合は、翌日10:00頃の便に振り替えられることもあります。
そのため、予め翌日10:00のバスを選ぶことも可能です。
その際は、検疫所が確保した宿泊施設に延泊することになります(その際の宿泊費、食事は公費負担。自己負担なし)。
私の場合は15:00頃に陰性が判明し、予定通り16:00のバスに乗車することができました。
皆さん同じ時間帯にバス乗車に向かうため、エレベーターホールは混雑していました。
宿泊フロアから地下のフロントまでの移動に30分を要しました。
ここまで徹底的に隔離してきたのですが、ここで密が発生するのは何とももったいないです。
バスの時間帯を分散させるなどの対策が必要なように感じました。
5.羽田空港から自主待機場所への移動
羽田空港に到着すると、自分で手配したハイヤーに乗り換えました。
いくつかのタクシー会社が帰国者向けのプランを用意しています。
私の場合は「水際検査で陽性が判明した場合はキャンセル無料」と「クレジットカード払いに対応」の2点を満たすタクシー会社のうち、最も安価だったものを手配しました。
そして18:30頃、無事自主待機場所に到着しました。
道中、牛が一頭もいなかったことに衝撃を受けるとともに、日本に帰ってきたんだなと、なぜかここで実感がわいてきました。
6.自主待機場所での隔離
残りの8日間は自主待機場所での隔離となります。
私の場合は外には一歩も出ない生活を続け、生活に必要なものは家族に届けてもらいました。
また、「位置情報アプリでの居場所確認(1日2回、時間帯はランダム)」と「ビデオチャットによる健康確認(1日1回、時間帯はランダム)」は続きます。
ちなみに私が帰国した時点で誓約書にて使用するビデオチャットアプリは「Skype」か「WhatsApp」か選択する方式となっていました。
ちょうど厚労省がビデオチャットアプリを「MySOS」に一本化する過渡期にあり、実質使用できるアプリは3つありました。
どのアプリを使用するかは帰国者が選択できるようになっていて私は「WhatsApp」を選択しましたが、入国者健康確認センターからかかってきたのは「Skype」でした。
オペレーターに確認したところ、対象者に一律「MySOS→Skype→WhatsApp」の順に発信しているとのことでした。
結果的に帰国前のPCR検査2回、帰国後の抗原検査3回、いずれも陰性でしたので、日本での通常生活に戻ることができました。
末筆ながら、ご協力いただいたすべての皆様に深く御礼申し上げます。
皆様も引き続きどうか安全にお過ごしください。