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インド・チェンナイの庶民的なショッピングモールに行ってみた。

チェンナイにも日本でいうイオンのような、シネマを併設した近代的なショッピング・モールがいくつかありますが、価格帯は高めです。
地元の人に気軽に買い物できるショッピング・モールはないか、聞いたところ「Saravana Stores」との回答があったので行ってみました。

1.Saravana Storesとは

1969年創業のインド・チェンナイを中心に展開する小売りチェーンです。

テキスタイルやジュエリー等の服飾系が中心ですが、その他日用雑貨、食料品も取り扱っています。

2017年の年商は600億ルピー(約900億円)と言われています(wikipedia)。

2.超個性的な経営者

このSaravana Storesの経営者であるMr. Legend Saravanan超個性的です。

映画スターにあこがれをもつ彼は、Saravana Storesのブランディングというよりはむしろ、自分自身のブランディングに傾倒している節があります。
(トップ写真は店舗入口を写したものです。Mr. Legend Saravananが皆様をお迎えしております。)

例えば、こちらはSaravana StoresのCMですが、有名女優を多数キャスティングし、自身はボリウッドスター顔負けの怪演を見せています。

また、「昔と比べて肌の色が明らかに白くなっている」、「すでに孫がおり実はおじいちゃん」など、ネタがつきません。

さらに、ビジネスで築いた巨万の富を投じて(200億ルピー規模)、自主映画を製作中とのことです。

最高の監督、脚本家、女優を従え、もちろん彼自身が主演を務めます。

ジャンルはアクションムービーで、撮影は8割方終えているそうです。
(ズーランダーのようなコメディタッチにした方が、映画としては面白いと個人的には思いますが)

といった感じで、一度このCMを見たら彼のことを調べずにはいられなくなってしまいました。
(どれも嘘かまことかわかりませんが、地元の人に聞くとまことしやかに、嬉々とした表情で話してくれます)

今も彼が、私の頭の中でいかりや長介のように階段を降りてきています。
頭から離れません。
その意味で、とても良いCMだと思います。

3.Saravana Storesの売場の様子

話が逸れましたが、Saravana StoresのT-Nagar店の様子を以下にまとめます。

1階から6階まで各フロアに婦人服、紳士服、子供服、日用雑貨、玩具、食料品売場などがあります。

もともとテキスタイルの小売りから始めたこともあり、女性服(パンジャビドレス)はオーダーメイド、既製服のいずれも充実しています。

服のみならず、バッグや財布、アクセサリーの品ぞろえにも圧倒されました。

紳士服、子供服も充実しています。
マネキンもありますが、こちらのコーディネートもなかなか個性的です。

玩具の品ぞろえも豊富です。

特に、○イージのヒゲの位置が気になりました。
一つだけならまだしも、全てこの位置にヒゲがついているので不良品ではなさそうです。

食料品売場が最上階にあるのも驚きでした。
(チェンナイの他のショッピング・モールは地上階もしくは地下に食料品売場があります。当地でも珍しいです)

私が普段使っているスーパーよりも安い値段で売られており、こちらのフロアもかなりにぎわっていました。

4.Saravana Storesでお会計

お会計は、各フロアで済ませることができます。

写真の一番奥にレジがあります(1人目)。

レジにて支払いを済ませると、青いカゴに商品を入れられ、レシートと商品の照合を隣にいる店員が行います(2人目)。

照合が終わると、隣の店員に青いカゴがわたり、今一度レシートと商品の照合が行われました(3人目、まさかのダブルチェック)。

そして、さらに次の店員にカゴがわたり、レジ袋に商品を入れてもらい、商品を受け取ります(4人目)。

レジや、レシートとの照合の際に、店員は青いカゴに商品を出し入れすることとなりますが、購入した商品をガンガン投げられます
1人目の店員には「丁寧によろしく」と伝えましたが、2人目以降は諦めました。

Amazonで買い物をして、届いた箱がボコボコになっていたことがありましたが、その理由が良くわかりました。

5.最後に写真をよく見ると

いろいろ驚きましたが、ドン・キホーテをも凌駕する品ぞろえと安さは本物でした。

新しい近代的なショッピング・モールもいいですが、こういった老舗の庶民的なショッピング・モールでこそ、地元の人の購買行動を体感することができました。

最後に、今回撮影した店内の写真を見ると、鼻まできちんとマスクをしている人がいないことに気が付きました。
(写真はいずれも3月下旬に撮影。〇イージのヒゲはインド人でいうマスクの位置でした。)

チェンナイ市民の感染拡大防止の意識が薄まっていることに、危機感をもちつつ、今後も警戒を怠ることなく過ごしてまいります。

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