インド・チェンナイで日本食を食べる。(外食編)
インド・チェンナイに赴任して3か月が経ちました。
当初は私にとって物珍しかったインド料理の虜となり、三日三晩食べても飽きませんでしたが、最近になって飽きました。
インド料理はマサラ(植物の実、種、葉、根などから作られた香辛料)から構成されており、その組み合わせによって味にバリエーションを持たせています。
インド初心者の私にとって、そのバリエーションを感知するのは至難の業で、いずれの味もいわゆる「カレー」です(バカ舌なだけかもしれませんが)。
頼みの日清のカップヌードルも写真の通り、スープがどれも同じ色、私からすればどれもカレーヌードルです。
日本の味、みそやしょうゆ、さらには出汁が恋しくなり、東に日本食が食べられるレストランがあると聞けば東に行き、西にあると聞けば西に行き、チェンナイ中を探し回りました。
その中の4つのお気に入りの「純日本食レストラン」をご紹介します。
ちなみに純日本食レストランとは、私が勝手に呼んでいますが、韓国料理など他ジャンルの料理は提供せず、日本食一本で営業しているレストランを指します。
1.大山
オーナーはインド人ですが、山梨県に住んでいた経験があるそうです。
この経験によるものか、内装、料理の見た目や味、どれをとっても日本のレストランに近いものがあり、個人的には一番好きなお店です。
本記事のカバー写真は大山の天ぷら、寿司、そばのセットでだいたい1,300円です。
特にお刺身が美味しいので、海鮮丼もおすすめです。
2.くふ楽
インド国内で3店舗展開する日本食居酒屋です。
当地日本人駐在員にとっては定番ともいえるお店で、チェンナイ中心部からやや外れた立地にあるものの、安定した人気を誇っています。
ここではハイボールが飲めるので、ハイボールを飲みたくなった時に行きます。
しかもハイボールを注文するとチンチロリンに挑戦でき、ゾロ目が出ると一杯タダになるという、日本の居酒屋のようなサービスもあります。
日本の味を忠実に再現しており、味は良いです。
焼き鳥をはじめ餃子やラーメンなど日本の居酒屋の定番メニューがそろっています。
写真は海老天そばで、値段は1,000円くらいでした。
3.銀座
コロナの影響で一時休業していましたが、最近再開しました。
私の職場から近いということもあり、一番頻繁に行くお店です。
おすすめはアジフライ定食で値段は1,000円くらいです。
メニュー表には単品のみ記載されていますが、定員にお願いするとプラス250ルピー(約375円)でセットにしてくれます。
また、牛豚しゃぶしゃぶ食べ放題もやっており、当地でめったに食べられるものではないのでかなりテンションが上がります。
4.Dahlia
日本人オーナーのお店です。
店内の本棚には日本の本や漫画があり、日本の定食屋に入ったかのように錯覚します。
味はチェンナイの日本食レストランの中でも一番日本で食べるものに近く、他の店と比べ日本から多くの食材を調達しているのではと推測しています。
値段は他の店と比べやや高めで、写真の天ぷら定食でだいたい1,300円です。
ここまで本格的な味だと全然アリです。
ちなみに、隣には「Osaka Foods」があり、日本と韓国の食材が手に入ります。
Daliaで食事した後、「Osaka Foods」で辛ラーメンを買って帰るのが私のお決まりのパターンです。
レストランで何を注文するのが無難か
同じ店でもメニューによって質がかなりばらつきます。
さらにはその日調理する人によってばらつきますし、同じ人でも日によってばらつくこともあります。
日本では考えられない振れ幅なので、注意が必要です。
全体の傾向としては、地元でとれるエビなどの海鮮、インド人も食べる鶏肉が食材としては無難です。
一方で豚肉や牛肉はインド人で食べる人は多くなく、臭みが強いものがたまにあり、当たり外れが大きいです(それを知ったうえでもついつい注文してしましますが、、)。
また、調理法も極力シンプルなメニューの方が無難で、しゃぶしゃぶは自分たちで調理できるのでベストです。
揚げ物であれば衣をつけて、油で揚げるだけなので大外れはしないです。
漬物や煮物、汁物は味付けが難しい(インド人はどういう味が日本人にとって正解なのかがわからない)ので、普通のものが出てきたらむしろ感動するくらいです。
日本食は広まりつつある
「大山」や「銀座」の他にも今年に入ってオープンした日本食レストランがあり、その数は増えてきています。
客層は日本人をはじめ、韓国人や欧米人などの外国人が中心ですが、インド人もゼロではありません。
インド人にとって、食べ慣れたインド料理であれば300円でお腹いっぱい食べられるところ、わざわざ未知なる日本料理に1,000円払って食べるかというと、微妙です(私のドライバーを食事に誘ったところ、日本食のおいしさを理解しきれないし、高価なものをご馳走してもらうのは忍びないから辞めておくと断られたことがあります。)。
チェンナイで日本食が市民権を得るにはまだまだ時間がかかりそうですが、じわじわと広まっていってはいます。
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