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孤在性繊維性腫瘍7

さてさて、毎回更新は夜中にひっそりと書いております

母親の葬式の時に衝撃の追撃告白を
した私でありますが、残された父親には
計り知れないダメージを与えてしまったのかもしれません

最愛の妻が癌で亡くなり、息子は
その日に癌を告白…

自分は父親というポジションになったことがないのでそれなりにしかわかりませんが
なかなか心は取り乱したんじゃないかな?と想像はできます

まぁ隠すにはそれなりの理由があったので
自分的には納得しているのですが…

そんなこんなで無事に葬式を終えた私めはカラータイマーよろしく医療用麻薬のタイムリミットがつき
再び病院と言う名の監獄に出荷されていきました

暗い話はあまり好きではないのでこんな感じでいきますが心の中は見てくれた方々の想像力にお任せいてします

再び病院暮らしが始まった私は大量の薬のお陰でどうにかこうにか過ごしておりました

その段階で一番キツかったのが汚い話になりますが
大 をするときで御座います

私めは前の方に管が刺さっており立つ事もできないので当然便座に座ります

そして 大 をする時にその地獄は訪れます

人間の身体は不思議なもので 大 をするとき
前から出す力も入る(自分は)のですが、それはもう何とも言えない激痛に襲われます

「絶対なんか前の刺し方おかしくね!?」

と何度も訴えるのですが、

そんなのはないはずだ!

と訴えを棄却されます

おかしいな…と思いつつも当然僕は素人なので我慢するしかえりません

「とりあえずはよこれ抜いて!」

と申し開いても受け入れてもらえず、他の痛みもあるものですからベッドの上から動きが取れないこと約2ヶ月…

そのあいだには局部的に当てる放射線を25日間当てつづけ手術に向かうための準備を整えます

これは想像していたものよりも凄いもので
ベッドに寝ている自分の周りをグルグル回りながら
数分間人が被爆しない程度に当て続けます

まぁ被爆はするんだけどね
まぁ連続で放射線を毎日当てにいけば放射線技師の方達とも仲良くなるわけで
そこそこ病院を騒がせるほどの大きさの
腫瘍を持ち合わせた私めの事も覚えてくれます

「今日これが最後の放射線やね、先生達お世話になりました 有り難う御座います」

「いえいえ本当に大変でしょうが頑張ってください」

とみなさんと握手を交わし、技師のみなさんと担当の放射線科の先生達と手を振りながらお別れをしました

同じ病院とはいえ、なかなかの広さの病院なので多分会うことはないと思いなんとなく寂しい想いをしました

優しい先生達でした

そして、術前に一度リフレッシュ休暇とばかりに
自宅に帰る事になります

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