デッキコンテスト12回受賞の男によるホイ卒でも分かるガチロボ構築講座
始めまして、マイトと申します
突然ですが皆さんは『ガチロボ研究会』というDiscord鯖で毎週行われている
『ガチロボデッキコンテスト』はご存知でしょうか?
週のはじめにお題が出され、それに合ったガチロボデッキを制作する企画です
このコンテストに受賞したデッキは月ごとにまとめてガチャンネルにて紹介されます
(されるはずです…)
しかし、最初は60個以上あった投稿デッキも先週遂に20個をきってしまいました
これは出るはずの動画が出ないことに対するモチベーションの低下が主な原因と思われますが
お題に沿ったガチロボデッキ制作の難しさもあると思います
そこで、今回はデッキコンテストのお題に合ったガチロボの構築方法について解説してみたいと思います
もし、少しでも興味を持っていただければ是非ともひとつ自分オリジナルのガチロボを作って投稿してみてほしいです
・出題者の意図を汲み取る
実はこれ一番大事と言っても過言ではありません
出題者の意図を汲み取ることの重要さを代表するお題があります
それが『12軸以上のガチロボ』です
文字通り12コス以上のガチロボを成功させろというお題なのですが
入賞した5デッキは全て特殊軸、つまり何らかの手段でデッキトップを固定するガチロボでした
要するにこのお題はガチロボ以外を12、13コスクリーチャーで埋めてデッキを作れというものではなく
君たちで新しい特殊軸ガチロボを作ってみろというお題だったわけです
これを理解するとしないとじゃできるデッキに雲泥の差が生まれます
また、『水単色ガチロボ』というデッキの全てを水文明を含むカードで組むというお題では
最優秀賞にデュエランドを使ったガチロボ
優秀賞にはアダムスキーを使ったものとワルスラプリンスを使ったものが入賞しています
どれも水単色であることを存分に活かしたデッキとなっています
つまり、お題によって狭まった構築範囲に必然性をもたせる必要があるわけです
構築を見てそのデッキのお題を察することができないというのが理想ですね
・不純物の多用は控える
これはコンテスト以前の問題なのですが
ガチロボのハズレ枠はガチロボ含めて10個が限界です
この10個というのは庵ノウンさん考案の7.∞軸のハズレ枚数と同じ数であり
これを上回ってしまうとガチロボとしては破綻してしまいます
現在、入賞しているデッキで最も多い不純物の数はガチロボ含めて8個でありここまでがラインだと思われます
やりたいことが溢れるあまりこれをオーバーしてしまうことがありますので
デッキができた後に一回冷静になってちゃんと回るのかを確認することは重要です(おまいう)
・主役はガチロボ
作るのはあくまでもガチロボデッキであり
同じコストで統一したデッキではありません
何が違うのかと思う方もいると思いますが
これは結構重要です
例を上げるとするとこのようなデッキがあります
一見ただの2軸ガチロボに見えますがこのデッキは大きな問題を抱えています
それは何でしょうか?制限時間は1秒
答えはガチロボが出ないことです
この編成だとガチロボが出る前に勝つ、もしくは手札が無くなることになります
これは2軸ガチロボが難しいことの要因の一つでもあります
サブプランを用意するのも大切ですが基本的にはガチロボから動くプランに重きを置く必要があります
ガチロボデッキなので
・実用性の有無
このコンテストでは実用性の高いデッキが
優秀賞、最優秀賞を取る傾向があります
なので、どんなに天才的な発想をしたところでそれが実用的でなければ最優秀賞はとれません
最優秀賞が欲しい方はこれを肝に銘じておいてください
では、実用性がなければ入賞はありえないのかと聞かれるとそうではありません
ちゃんとそういったデッキの受け皿として
アイデア賞というものが存在します
アイデア賞10回受賞の私が断言しますが、
アイデア賞はどんなに要求値が高いぶっ飛んだ構築でもそこに誰も思いつかないような発想があれば受け入れてくれます
己の創作意欲を飽くまでぶつけましょう
アイデア賞の例:
オーラ軸ガチロボ、オールサンライズガチロボ、エンドレスフローズンカーニバルガチロボ…等
では、これまでのことを踏まえた上で実際にコンテスト用のデッキを組む手順を解説していきます
1 主役のカードを決める
まずはデッキのコンセプトとなるカードを探します
主役のカードを決めることでコストを絞り
残りのパーツを円滑に探すことができます
今回は以前あったお題の『火単色ガチロボ』を例にデッキを組んでいきましょう
主役のカードがすぐに思い浮かべばそれ以上のことはないのですが
そんなことはなかなか無いのでここはカード検索サイトを使います
絞り込み条件は『火文明を含む』『クリーチャー』『テキストに火とある』『5コスト』
としました
また、5軸にしたのは勝太カツキングという優秀なトリガー兼青マナがいるからです
検索結果を一通り見て今回の主役に選んだのはこのカードです
選んだ理由としては
モモキングRXから進化が可能なことと
ガチロボの数を並べる能力と効果が噛み合っているところです
2 主役と相性の良いカードを探す
主役が決まったらそれと相性の良いカードを探しましょう
カード検索はもちろん、DMWikiを参考にすることもあります
本来の使われ方を理解することでそれをガチロボに投影することができるからです
検索の絞り込みは『5コスト』『火を含む』『クリーチャー』『テキストに破壊とある』
で行います
検索で見つかった相性の良いカードはこれらです
サードニクスという起爆剤が見つかったことでこのデッキのコンセプトは確かなものになりました
今回は非常に都合の良いカードがいましたが
ここで相性の良いカードが見つからない場合は残念ながら1からやり直しです
ですが、デュエマの広すぎるカードプールのおかげで大体は見つかるので安心してください
3 色バランスやトリガー数を考える
デッキの基盤が決まってきたら次は色バランスやトリガー数を調整しましょう
今確定している枠はこちらです
上で書いた通り最優秀賞、優秀賞には実用性が重視されます
なので残りの8枚で実用性を上げる必要があります
・ガチロボに必要な青マナは最低12枚
・単体、全体トリガーがそれぞれ4枚ずつ欲しい
この2つをクリアすることが重要であり
特に後者は5ターン目始動のこのデッキからすると是が非でも達成したいです
そして残りの8枚と超次元を埋めて出来上がったデッキがこちらです
全体トリガーにモモキングRXに乗る
ソウルピアレイジ
動きを安定させるための色マナ枠にガイアールベイビー
オシャレ枠にペリュトンを採用しました
超次元にはシャチホコカイザーから出るリンク可能なサイキッククリーチャーと
フリーズできるプリンプリンを入れました
(超次元は裏面が火を含んでいればOK)
4 できたデッキを投稿しよう
それではできたデッキを投稿しましょう
デッキリストに共にデッキの動き方、アピールポイント、カードの採用理由を付けると
デッキの魅力が伝わりやすいです
例
デッキ名 自滅の刃 無限自壊編
レギュレーション アドバンス
サードニクスで味方クリーチャーを破壊しシャチホコカイザー効果で展開し、リンクして殴るデッキです
一部採用理由
サードニクス このデッキの核弾頭。このクリーチャー自体を破壊することもできるためアタックキャンセル可
シャチホコカイザー 固定砲台。5軸でモモキングRXを使う場合の最有力候補
ソウルピアレイジ トリガー兼除去。モモキングにも乗れる
クロムウェル シールドゴーで全体SA。コンセプトにマッチ
バンチュー 踏み倒し+ターン終わりに破壊。このデッキのためにあるカード。5ターン目に使ってクロムウェルをシールドゴーしたい
※この時ネガティブなことは書かないように
投稿が完了したら他の人のデッキを見つつ結果発表を待ちましょう
因みにこのデッキはアイデア賞でした
理由はガチロボから動くルートしかないため
サブプランが欲しかったとのこと
ヴァイカーを入れれば良かった…ちくせう
終わりに
ここまでで読んでいただきありがとうございます
ガチロボの魅力の一つにはその構築の自由さが挙げられます
デッキコンテストはそれを自ら開拓するまたとないチャンスではないでしょうか?
この記事で少しでも興味を持ってくださる方がいれば
是非とも今週のお題に挑戦してみてください
長文駄文失礼しました
では、また