コール隊長 vol.5
売上も常にナンバー入りの常連になり、余裕が出てきた。
次はなにがやりたいのだろう。
そうだ!
シャンパンコールをやろう!
コール隊長になればマイクパフォーマンスが出来るしこれやれば目立つ事ができる!
普通はシャンパンを入れてもらったホストが目立つものだが俺の考えは少し違った。
自分の声が店内に響き渡る。
これほど目立つことはない。
そう考えたのだ。
しかし代表からは
お前は常にナンバー入りの常連。そんなやつがマイク持ってコールしてたらナンバー入りしてるメンツってもんがある。かっこがつかん!
と言われたのだ。
だが俺は
無視w
研究に研究を重ねシャンパンコールをつくって自分でコールをするようになった。
お客さんからは
ペガサスのシャンパンコールカッコイイ!
と言ってくれるようになった。
その噂は口コミで一気に広まりシャンパンコールみたさにシャンパンを入れるお客さんが増えた。
同時に他店のホストクラブが観察しにくるようにもなった。
ペガサスという名前が一気に有名になった瞬間だった。
俺の考えは間違っていなかったんだ!
どんな小さい事でもそこに可能性があるなら努力は惜しまない!努力は絶対に報われる!その努力が報われないのならそれはまだ努力じゃない!
これを常に胸に刻んで頑張ってきた。
まだ入店して半年もたってない自分。
俺はもっとやれるんだ!
まだまだだ!
自分に言い聞かせながらホストという職業に没頭していったのである。
つづく
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