眠るアナタを眺め
静かな瞳で
微笑み浮かべ宙仰ぐ
凍える指先
イビツに奏でた雪紅く
アナタを染めた
『このまま終わらせることだけが
壊れたオマエの優しさだ…』と嗤う
吐息に凭れるアナタは
背に刺したナイフを羽に見せ
ボクを抱きしめる
消せぬ痛みは運命
罪の継承
月影に寄り添い
繰り返す罪に悶え叫ぶ
見開くアナタの眼に浮かぶ涙で気づく
誰か殺めてくれ…と
『 叶わぬ願いなど無意味だ…』と
崩れるボクの頬を指でそっとなぞる
言葉をいくら並べても
滅てくアナタの心にはもう届かなくて
今はまだ一人前の医者とは言えないけど
周りのみんなと同じ様に仕事が出来る様になった
まだまだ頭が真っ白になる事もあるし
パンクしそうになるけど
周りの同僚が助けてくれたり
教えてくれたりする。
ほんとに恵まれているなぁと痛感する