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【どん底人生】小学生時代のいじめの影響・思うこと
現在30代後半。
今は2人の子の母、主婦であり、夫と一緒に小さな会社を立ち上げた。
はたから見ると多分ごく普通の人。
自分の人生を振り返ると、一般的にはここまで経験しないのでは?ってくらいにネガティブな経験が多い。
具体的には学生の頃のいじめから始まり、両親の不仲や不倫、父親の自死、うつからの精神科入院、借金問題などなど(すべて解決済み)が10代~20代にかけて自分を苦しめていた。
ずっと「普通ではない自分」が嫌だった。こんな話をすれば周りもドン引きで「かわいそう」って思われるのも嫌。簡単に人には心のうちを話せない苦しい時期を過ごしていた。
30代を過ぎ、状況が少しずつ変わるようになった。
自分を見つめ直すことができ「自分は自分のままでいいんだ」と思えるようになったのがコロナ禍あたりから。
そこからこのnoteでぽつりぽつりと自分の気持ちや苦しかったあの頃について開示するようになった(ダーク内容でもあるので有料記事多め)
色々な悩みが尽きなかったあの頃の自分はネットで検索魔となって解決策がないか必死で探していたこともあった。
もしかしたら同じような悩みを抱えている人もいるのかもしれない。
そんな気持ちで自分の経験や思ったこと、感情の変化などを自分が忘れないためにも「どん底人生」として記録しておきたいと思う。
どん底人生「小学生時代のいじめ」
私は引っ込み思案で人見知りで内気な子だった。
小学校の頃は「学校楽しいな」と思って行ったことは全くない。
意地悪な男子にちょっかい出されたり、3年生の担任はヒステリックで自分が気に入らないと延々と怒られたり。
元々ネガティブな記憶をため込みやすい自分にとっては、いつ誰に嫌な思いをさせられるのか毎日ドキドキしながら登校していた。
いじめのきっかけとなった小学6年生の女子グループ
6年生にもなると女子は仲良しグループごとで固まりがちになる。
私もそう。後から思えばどこかに属していない自分が嫌で無理に入っていたと思う。
グループには大体リーダー的な子がいて、その子の言う事でグループ内の力関係が変わる。
誰々が嫌、態度がムカつく、明日から無視しよう。
リーダーの機嫌一つでターゲットがコロコロ変わる。
私はそれを疑問に思った事があり、その当時仲良かった子に交換日記か何かで疑問を投げかけたのが始まりだった気がする。それがまずかった。
その仲良しだと思っていた子はリーダーにこっそり話し、私はリーダーの機嫌を損ねてしまった。
いじめが始まるきっかけってそんなもの。
いじめの内容、自分は存在してはいけない空気としての扱い
そこからはグループの子たち全員の無視から始まり。
トイレに行っている間に上履きに画鋲を入れられる、
リーダーと仲がいい他クラスの女子たちにまで話は広がりみんなを巻き込んでの悪口、嫌がらせ、あだ名をつけて菌扱い。
クラス内では明らかに「ハブられてるんだな」って分かる存在。グループと関係ない子でも誰1人私に寄ってくることはなくなった。
期間がどのくらいだったのかは覚えていない。数ヶ月だったのか。私にとっては何年にも感じるくらい辛い毎日だった。
親には「休んだら負けたことになる」という精神論で欠席はあまり良く思われなかった。だから1日も休むことなく登校した。
休憩時間はただ1人で椅子に座っていた。聞こえるように悪口を言われても嫌がらせをされてもじっと耐えるしかない。
当時の担任はどうしたか覚えていない。親と電話でやり取りしていたのは記憶があるが学校で具体的な対策が取られたことはない。
休憩時間に教室で1人ぼっちの悪目立ちする私に別に声を掛けることもない。
担任(男性)もどうしたらいいのか分からず、それが担任なりの見守りだったのかもしれない。それは聞いていないので分からない。
私だってどうすればいいのか分からない。ただひたすらに耐える。
それしかできなかった。
心配している子もいる、リーダーの子が悪いと言っている子もいるよと親づてに聞いた日もある。
じゃあ何でみんな遠巻きに見ているの?きっとみんな自分が同じ目にあいたくないからでしょ。それが私のなぐさめになる事はなかった。
でも、逆の立場なら自分があの状況下でいじめられている子に勇気を出して声を掛けられただろうか?とも思う。だから今は味方になってくれていた子を責めることはできないなと思っている。
毎日1人。耐えられないくらい追い詰められた日は家に帰ってわんわん泣いた。
親の前では何となく泣けなかった。余計な心配をされ、親が学校に電話し、それが伝わって相手の子からの嫌がらせがひどくなることを想像すると。
今だったらもしかしたら自死も考えたかもしれない。
今から20年以上前の話。当時はいじめから自死とつながることは今より少なかったと思う。
そういう選択肢が私の中に浮かばなかったのは良かったのだろう。
「ただ耐えるしか」それしかない。と思っていたから。
風向きの変化。いじめた子たちからの謝罪
結果的に卒業の数ヶ月前になるとリーダー以外の女子が私に謝罪をしたいと申し出てきた。
手紙をもらったことは覚えているが、直接の謝罪もあったかまでは覚えていない。
相手から「ごめんね」と言われ、私が「いいよ」と言ったことはない。曖昧にぼかした反応しかしていないはず。
仮にいじめの首謀じゃなかったとしても、一緒に悪口を言って嫌がらせをしたことに変わりはないわけで。
許したことは当時も今も一度もない。自分の人生はもう返ってこないから。
彼女たち自身が楽になりたいゆえの謝罪である事。それは小学生だった当時から感じていた。
「リーダーの子に逆らえなかった」「自分が同じ目にあうと思うと勇気を出せなかった」そんな理由が手紙にもつづられていたと思う。
そんなもの。
いじめのきっかけなんて死ぬほどどうでもいい些細なことで
みんな自分がかわいくて自分が同じ思いをしたくないから仕方なく仲間に入っている。
本当なら卒業前のたのしかったであろう時期。向こうはただひと言の「ごめんね」でなかったことにできる。
そんな中でも唯一スッキリしたのは、リーダー格の子が周りから距離を取られるようになったこと。みんなが自分自身で判断するようになったのか、と思うとその点は良かったと思えた。
その後同じ中学に進学したが、1度も同じクラスになったことはない(さすがに学校側の配慮があったと思う)ので関わりも全くなくなった。
いじめられた経験によるその後の人生の影響
いじめられて以降、やっぱり友人関係にはすごく慎重になった。
初対面では必ず警戒するし、この人は大丈夫と深い仲になるまで時間を要する。
自分の意見を周りに伝えるのは怖いと思って飲み込んでしまう事も多い。
相手と意見が違っていた時に嫌な態度をされるかも、とつい考えてしまう。
その点は30代後半となった今も訓練中。
相手の気持ちをくみすぎる部分があるのでそれも疲れる。相手に嫌われたくない、めんどくさい関係性になりたくない気持ちが強いのかもしれない。
これは性格の部分が大きいのかもしれないが、その性格を形成するのに小学校時代のいじめが大きく関係していると私は思っている。
自分の経験からいじめについて思うこと
自分の娘もあの頃の私と同じ年代にさしかかっている今、口を酸っぱくして言っている。
ちゃんと自分の意見を持つこと、多数がやっていることが必ず正解だと安易な判断はしないこと、自分の目でみて直接聞いたことを大切にすること。
人からのうわさや不確かな情報に惑わされないこと。
今も昔もいじめってなくならない。大人の世界だっていじめがあるのだから。
最近ではいじめを苦にして自死してしまう子もいて、ニュースを見るたびに当時の自分の気持ちも思い出して心が痛む。
親に話したらいいのに。とそんな簡単な話ではないだけにどれだけいじめられている側が苦痛を受けて人生に絶望を感じているのか。
私の場合は中学、高校では新しい人間関係ができて割と楽しく過ごせるようになった。
だから小学生のあの頃毎日学校で一人で歯食いしばって頑張ってよかったなと思うこともある。
が、あそこまで意地に学校に行かせる必要も耐える必要もなかったのではないか?とも思う。
逃げたっていい。逃げる=負けっていう発想がそもそも違うのではないか。
理不尽な悪口、嫌がらせには屈しないために。自分の心を守る。
欠席が続くと学校に行きづらくなる。確かにその考えもあるかもしれない。
いじめ問題はただの友人関係のトラブルだとかケンカの延長ではない。
そこには力関係があり、声の大きいものが制圧しているだけの構図。
一方的な行為に対して被害者は最大限守られる存在であってほしい。
学校での出来事って良いも悪いもその箱の中での出来事が自分のすべてだと思いがちだけど、世の中は学生が思うより自由で広い。
学生の頃は窮屈だな、みんなの輪から外れたことをすれば白い目で見られるし足並みそろえることに気を遣っていた。
大人になるともっといろんな価値観がある。それが認められる世界もあって自由度も高いってことに気づけた。
だからあの頃の自分に声を掛けるとしたら、今がつらい時は立ち止まる。それでいいってこと。
勉強が遅れるとか周りからどういう目で見られるかとか、それは今色んな方法があって対策が取れる。
いじめている子にいじめは良くない、って諭すだけじゃもう相手は変わらないとも思う。そういう意味では相手に期待しない。
かわせる範囲でかわして、とにかく自分のメンタルが一番安定する状態をできるだけキープする。そこだけに力を注いでほしいなと思う。