大網病院総合診療科立ち上げ (2年目1月)

今月から大網白里市立国保大網病院で総合診療Ⅱの研修を始めています。1-3月は大網病院でお世話になる予定です。

大網病院は今年度から総合診療科が開設されました。僕はKFCTから受け入れる最初の專攻医として、立ち上げに関わっていく役割となります。
自分が最初の專攻医なので、病院からどのような目でみられるのか、まずい診療をしたらどうなってしまうのか、期待されるレベルを超えて役立つことができるのか、など様々な不安を抱えて大網病院に向かいました。

自分は初期研修医の時から亀田で働いており、亀田系列以外の病院で働くことが実は初めてのことです。病院のルール、風土、文化、システム、全てが初めての場所に1人で入っていくのはけっこうプレッシャーだったと思います。

しかし、大網病院ではスタッフの方々が非常に親切で、医師・看護師・事務・栄養士・リハビリ・連携室の方々などみなさん本当によくしてくれました。最初の2週間ですっかり慣れて、のびのび生活できるようになったと思います。受け入れてくれる懐が深い、、、

この研修での目標の一つ。自分の臨床力を知ること。
これまでは亀田の教育環境に浸かっていました。安全性は担保され、いつでも相談できる体制のなかでやりくりしていたので、悪く言うと温室育ちだと思います。初めて亀田の外に出て自分の実力を比較してみることになり、思ったことは「自分はちゃんと成長していた」ということでした。大体のことは自分でマネジメントしつつ、対処が難しいことは多職種・他医師への相談や専門医への適切なタイミングでのコンサルトなどもバランスよくできているような気がします。また、僕がいることでこれまで断られていた人たちが診察を受けることができたというフィードバックもありました。
外来についてくれる看護師さん達からも、「こんな外来があると嬉しい」と評価してもらって、なんとか総合診療科最初の專攻医としてバリューを出すことができているのではないかと思います。

もう一つとしては、大網病院・大網白里市に貢献すること。
これは3ヶ月かけて少しずつ、僕にできることから始めていく必要があります。まず今月からスタートしたことは、禁煙外来の設立、思春期世代の外来のフローを作っていく、起立試験などもできるようにするなどです。
岡田院長とも相談しつつ、僕がいることでどのような貢献ができるのか探っていきます。
単純に仕事量として貢献することももちろんですが、外部から人が来ることで医療の質や文化の問題点の指摘なども貢献には入ります。
しかし、後者は非常に慎重になるべきであり、さまざまな関係者のヒアリング、影響を受ける部門との関係性なども大切になります。ここを見つけて着手するのはこの3ヶ月の僕の役割ではないかもしれませんが、次につながるように多職種とのつながりを專攻医が続けやすくする必要があるかと思っています。

残り2ヶ月。自分の診療能力を上げながら、この地域と病院に貢献できる方法を色々探っていきます。すでに行政機関との話し合いの場も作っていただくことができたので、そこを足がかりにして2ヶ月のプランを立てようと思います。

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