Linux Mint snapインストール メモ
snapについて
「snap」 はパッケージ管理アプリ で、Linux Mint cinnamonでは同様のアプリとして「ソフトウェアマネージャー」が入っています。
「snap」はLinux Mintの初期状態でインストール禁止設定になっています。
「snap」でインストールしたアプリは(デーモンにより)定期的に自動更新(Update)されます。
インストール
下記のコマンドで入れることができます
sudo rm /etc/apt/preferences.d/nosnap.pref
sudo apt update
sudo apt install snapd
1行目はLinux Mintでsnapのインストール禁止を解除します。本メモ後半の補足にnosnap.prefの超簡単な説明を付けます。本処理はLinux Mintのみ必要な処理です。
2~3行目はsnapのインストール設定です。
snapのGUIアプリ導入
GUIで使いたい場合は上記の後にアプリを導入します
snap install snap-store
Cinnamonの起動メニューには「アプリセンター」または直接コマンド「snap-store」で起動します。snapから導入したアプリもCinnamonのメニューに登録されます。
インストールしたアプリの自動更新
アプリの自動更新は「sudo snap refresh --hold」コマンドで保留され、設定は再起動後も有効です。hold の後にアプリ名を書いて特定のアプリの更新を保留することもできます。
コマンドラインでのアプリインストール
例えばVS Codeを入れるには下記コマンド入力します。何かアプリを探したいなら上記GUIのsnap-storeで行うのが容易です。
sudo snap install code
Powershellなら「sudo snap install powershell」、Libreofficeなら「sudo snap install libreoffice」のようにインストール可能です。
補足 : nosnap.prefについて
上記snapのインストールでファイル「nosnap.pref」を削除しましたが、これはaptコマンドの設定ファイルで、アプリのインストールをコントロール出来ます。nosnap.prefの中身は下記。※コメント部分は省略
Package: snapd
Pin: release a=*
Pin-Priority: -10
1行目:対象のアプリ→snapd。
2,3行目: a=*は全アーカイブ名を対象、-10はインストールを禁止する値です。詳細はマニュアルを参照して下さい。
参考
snapの様にインストール出来ない様に設定されているアプリは使って良いものか悩みます。下記が参考になればと思います。
「snap」はUbuntuでは標準で入っていることから信頼性はありと思われる。
「ソフトウェアマネージャー」と「snap」比較
「ソフトウェアマネージャー」と「snap」は共存可能。別のマネージャで導入済アプリをインストールしたい時は導入済みアプリを消してからインストールした方が良いと思われる
例えばLibreOfficeでは「ソフトウェアマネージャー」では安定版が入手出来、「snap」では最新版と安定版が選択入手できる(下図参照)。「snap」のみに存在するアプリもある
「snap」でインストールしたアプリは自動更新される。自動更新の停止も設定可能。snap-storeで自身の更新をすると失敗する→snap-storeを閉じてコマンドで更新。
Linux Mintのバージョンアップ時に「snap」で入れたアプリを削除する必要なことがある →Linux Mint Cinnamon 21.3→22 UPGRADE メモを参考
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?