プロになりたいA君と上手くなりたいB君
こんにちは。
今回はプロで成功したい人、サッカーを心から楽しみたい人、良い成長をしたい人などに読んでもらえると幸いです。
架空の登場人物を例にお話を進めていきます。
A君 努力家で理解力ある。素直で真面目。コミュ力、愛嬌もある。
B君 真面目で熱心でサッカー一筋。盲目的に頑張れ頼りになる存在。
練習と休み
プロで活躍することを常に目標にしているA君
上手くなる事を常に目標にしているB君
『明日は練習休みです!』
さて、二人の反応はどうでしょうか?
A君
『しっかり寝たり、身体を休めたりしよう!
その方が身体は大きくなるしケガしなくなるから』
『気分もリフレッシュしよう!
モチベーションの維持も大事だ』
『時間があるから本を読んだり、人の話を聞いたり、プロの試合を見たりしよう!
頭がアップデートしないとプレーも考え方も変わらないから』
『学校の勉強もやろう』
プロになるためだ!
B君
『自主練をいっぱいして上手くなろう!
ボールを触る事が上手くなることだから』
『フィジカルもしっかり鍛えて、負けないように強くなろう。
プロはみんな強いはずだ!』
『一生懸命いっぱい練習して、上手くなればプロになれるはずだ!』
『試合を見るのは好きじゃない。ボールを蹴っているのが良い!これで上手く行くはずだ』
プロになるためだ!
松井
個人的には練習は大事だとは思うけど、練習量で勝てるなら日本はこれまでとっくに世界を取っているはず。
メッシは世界一練習をした選手だとも思えない。
本当に何が必要か解らず間違った練習を繰り返しても【クセがついてしまい逆に遠回り】になることある。ケガのリスクもあるしね。
自分のストロングを活かす練習は素晴らしい。
しかし、弱点を埋めることを優先したり、
本来持っている素質ではないものをストロングポイントとして作ろうとしている場合は、プロになる事には遠回りな気がします。
純粋に上手くなるというのが目的ならば、弱点を無くすや色んな事が出来るようになるで良いと思います。
ちなみに、プロの世界の話ですが
高卒プロになった選手が、
プロの練習は強度が高いからといって、それで上手くなれると思って、それだけしかしない選手はレベルがあんまり上がらず試合機会が減るようです。(もちろんそうでない選手もいます)
逆に大学で試合に出ている選手に抜かされる事になります。
練習以外で自分で工夫出来る選手が成功する。
らしいですよ。
プロ選手に密接に携わる職業の方に聞きました。
ちなみに、バルセロナのガビは育成年代時、練習後に自分の上のカテゴリーの練習を見たり、テレビでずっと試合を見たりしていたそうです。
サッカーを知らないのは結構痛手になります。
複雑なのは技術ではなくて戦術の方です。
これから先でもっと戦術は多様化すると予測します。
時間と周りの人たち
時間の使い方や付き合う人達によって運命は変わる
『時間あったら何してる?誰と付き合ってるの?』
さて、二人の過ごし方は?
A君
『チームメイトも大事だけど、コーチ達ともコミュニケーションを取ろう』
『家族の時間も大事だし色んな人から話を聞くのも大切だ』
『プロ選手に関わる人から話を聞こう!そこでしか分からない情報があるはずだから』
プロになるためだ!
B君
『チームメイトと一緒にずっといて仲を良くしよう』
『次のカテゴリーへ行ってる先輩に話を聞いてみよう!次のことがわかるぞ』
『これまでに教えてくれたコーチと話をしよう!懐かしくもあるな!』
プロになるためだ!
松井
アメリカの起業家で31歳で億万長者になった人の言葉ですが
【あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる】
選手の場合は、基本的にはチームメイトになるでしょう。
なので、どういうチームに行くかというのも大事になります。
そして、逆にそれ以外の人との関りが他の選手との差になると言っても良いと思います。(5人の中に入らなくてもその時間は貴重)
どんな人と付き合うか関係を持つかは大事ですね。
どんな知識や意識でいるのか?
ポジティブなのか?ネガティブなのか?
育成年代なら保護者の付き合う5人の平均も影響すると思います。
自分の時間の使い方は、周りの関わる人たちの時間の使い方・意識によって変わると思います。
身体とマインド
選手の才能が開花するかどうかは日々の過ごし方で変わる
『どんな意識で日々過ごしてるの?』
さて、二人の取り組み方は?
A君
『まずは身体が大きいに越したことないから、しっかり寝よう。
身体自体はしなやかにしておこう』
『軸が通って立ち姿走り姿がカッコイイ動きと身体にしよう。
世界のトップ選手を見習おう』
『自信はある。素直で謙虚で学ぶ意欲を持って、サッカーというスポーツが好き!家族でサッカーのある人生を楽しんでいる』
プロになるためだ!
B君
『まずは身体を大きくしよう!しっかり筋トレをしよう。
筋肉が強さとスピードだ!』
『プロがやってる筋トレは全部する。走り込む、アジリティもやり込む!
力入れてとにかく強く。誰よりも強く。苦しくても乗り越える』
『自信はある!自分の思った通りで充分で人の意見は関係ない!あとはチームの言っていることが正しい。苦しいこと厳しいことをしていたらそれは全て成長。』
プロになるためだ!
松井
筋トレが有効かどうかというより、個人的には身体を大きくするために寝て適切に食事をすることが大切だと思います。
大事なので2回言います。
【適切な】睡眠と食事です。
身体の質で言えば、
【世界のトップ選手は軸があってしなやか】なんですよね。
ここを時間をかけてつくって行く必要があります。
高いレベルで活躍するなら必須項目です。
マインドの部分で言うと、
ぼくが接してきたプロ選手はみんな自信はあり、素直で謙虚で学ぶ意欲がありました。
オラついてる偉そうな選手(表現が古いかもだけど)は全然いませんでした。(知らない選手ではいるかもしれないけど)
逆にプロに関わっていない指導者の方の方がそんな感じな方はおられます。
プロに関わっている人たちは皆さん偉そうにされてないです。
偏見かもですが多くの〇〇のチームの監督様はとても身分が高貴であられるように拝見しております。
親の関わり
選手と家族の関係性はどのスポーツおいても大きな要素になる
『どんな子どもの成長を描いていますか?』
さて、二人の親御さんはどこを視ている?
A君親
『本質的な脳や身体の面に力を入れて、将来からの逆算で考えている』
『本人の意欲・試合に出る事・ピークを考え、チームや環境を選んでいる(サッカーの練習を詰め込まない)』
『子供と一緒に好きなチームを応援したり、そのチームの事やサッカーについて話したりしている』
『無理にセレクションなどを早いうちからやらせて、負けて心が折れたり、自信を失くしたりしないようにと考えている』
サッカーが全てではないけど、好きなものを通じて色んな事を学んで欲しい
B君親
『練習をすればするほど良いから、練習にずっと付き合う。泣いてもずっとやらせる!今出来ないやつは将来もない』
『有名な強いチームに行けば間違いない!そこが強くしてくれる!きっとコーチたちが導いてくれるから信じてがんばる』
『色んなスクールやクリニックやコーチに習う!ドリブルスタイル、ポゼッションスタイル、フィジカル、みんなが通いやっていることは全部やる』
『早いうちにセレクションを受けてどれかに合格すればいい!落ちてもそれが悔しさになって努力出来るから!好きなチームはない合格すれば良い』
自分に出来なかったプロ選手になって欲しい。その為なら何でもする
松井
育成年代においては親の関りが大きな要素になる。
選手の才能を活かすも殺すもコーチよりも親の方がウエイトは大きい。
そもそも、チームを選ぶときに親が関与しているので、そう考えるとどの環境を選ぶか?は親の判断が大きい。
その選手に合ったものを選択出来るか、見極められるか、というのは親にかかっている。
ちなみに、情報が多いとかよく解らないという意見もあると思いますが、それは上の項目でも触れている通り、【付き合う人達】で解決できます。
何よりも、家族が犠牲になるようなやり方だと上手くは行きません。
これは断言できます。
子どもの出来ないを見つけるよりも、出来たを見つける方が良いです。
子どもはやっぱり親に褒めてもらいたいもなので、それも子供自身のモチベーションになります。
子どもに試練を与えるタイミングと強さを考えないと、負けてしまって引きずって、ずっと敗者のメンタリティーで人生過ごすかもしれません。
最期に
A君とB君どちらも一生懸命にサッカーをしています。
なので、どちらがプロになって活躍するか解りません。
どちらが良いか?というのは見る人によって違うと思うので色んな角度で楽しんで貰えたら嬉しいです。
ありがとうございました。
松井