【読書感想】神・時間術 時間を生み出すのはトレードオフではないと知った話し
時間を作ることはトレードオフだと思っていた。
だから、長時間通勤のころ、どこにも自由時間(=自己投資、遊びも含む)がない、と思い込んでいた。
この書籍は、「脳の働き」を最大化する方法が様々な角度から書かれている。
序章が1冊の4分の1くらいの分量、序章だけでもぜひ、とお勧めしたくなる。
仕事を集中仕事と非集中仕事に分ける。
意識してそれをやったことはもちろんない、それ以前にこの考え方すら持っていなかった。
人間が集中できる時間は15分、45分、90分と3種類。仕事内容によって、この長さは変化するだろう。
著者は自分にとっての最適を探し、その波に乗ることが大切だと提示している。
そういえば、前職での面談時間は45分だった。相手の表情、動き、話しに集中するにはそれが限界、ということ。
体験としての納得感。
次の面談者までの15分間は記録を残すこともするのだが、離席して気分転換、目をつぶって情報遮断をしていた、と思い出した。
●集中力について
プロスポーツ選手はメンタルトレーニングを行い、集中力を維持する練習を徹底的にしている。その選手たちですら、集中力をコントロールすることができない。(プロゴルファー、サッカー選手の事例あり)
一般人の私たちは集中力を高めるための努力をするのではなく「集中力の高い時間に、集中力の必要な仕事をする」
←これを実現するためには集中力が必要な仕事、集中力を必要としない仕事を仕分けておく必要がある。
集中力は脳のパフォーマンスを上げる必要があるそうだ。
知っていてやっていること
・起床・入床の時間を毎日同じにすること。
できれば平日も土日も同じほうが良いけれど、どうしてものときは2時間以内に差分を抑えること。
なるべくやるようにしている。ゴロゴロしたい時はゴロゴロする。
・寝る前に今日あった楽しいことを思い出し書き出す
2か月ほど前からやり始めた。楽しい、というより「よかったこと」を書き出していた。楽しい、を書き出すことも追加しよう。
・並行仕事を意識する
電車(バス)、お風呂、歩いているときは考え事をする。
もちろん毎日やっているわけではないけれど、特にお風呂の中ではリラックスできるので考え事をすることが多い。
歩きながらもアイディアが浮かびやすいと聞いたことがあるので、考え事をすることが多い。
知っているけどやっていないこと
・寝る前にスマホ等を触らない
やめられない。これも実は寝る前に書いている。パソコン、スマホは睡眠の質を下げると知っているけれど、実行できない。
知らなかったけどやっていること
・癒しの時間は目をつぶるだけでもOK。
前述したように、面談時間45分、15分の間に面談記録を残すのだが、疲れたと感じた時は目をつぶって視界から情報が入らないようにしていた。これは非常に効果的と思っている、目から入る情報がいかに脳を疲れさせるのか、と思った。
・軽いストレッチ
書籍には、ランチ後、パフォーマンスが下がる時間14~16時に10分の運動でリセットするとよいの記載がある。
わたしは腰痛持ちなので先生から1時間に1度立ち上がって動くこと、肩痛のときは肩のストレッチをすることと言われ、毎日ではないけれど実践していた。
これが集中力に関係するとは思いもよらなかった。
●置き換えだけでは1日24時間の壁は破れない
以前の私が思っていたのはまさにこれ。
物理的に時間を増やすことはできない。
それならばどうすればいいのか。
集中力のある時間に、集中仕事をする。
こうすることで仕事効率が上がり従来以上の仕事量がこなせるそうだ。
1日8時間、ずっと集中していることはできない。
脳のゴールデンタイムを有効活用し、そして緊張が強いられた後は脳をリラックスさせる。こうやって緩急をつけた仕事方法を手に入れる。
脳を緩めてあげるのが非集中仕事になる。
だから、集中仕事と非集中仕事を分けておくことが大前提になる。
●朝の習慣でやってはいけないこと
テレビを見ることだそう。
日常的に起きたらテレビのスイッチオンする私。
まさに書籍に書いてある通り、タイマー替わり。お天気情報が流れたら、スポーツニュースが流れたら、芸能ニュースが流れたら。テレビにタイムマネジメントを任せている状態。
目覚めた時に脳はまっさらな状態。
せっかくのまっさらな脳に、それはそれは様々ばらばらな情報が投げ込まれる。
脳のゴールデンタイムである午前中を有効活用しようとすると、この習慣は改めたほうが…
という結論に至りそう。
●まとめ
1日24時間。どう使うと自分にとって同じ24時間を、自分にとって有意義に過ごせるのか。
以前抱いていた私の考えを覆し、ヒントをたくさんいただけた書籍であることには間違いない。
序章だけでも、目にされてみてはどうでしょう。時間がないんだよねー、という声を身近な人から聞いたときにはこの書籍を勧めよう。