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積みわらの影

「積みわらの影って、紫色なの知ってる?」印象派の画家、クロード・モネの積みわらの絵画の話だ。大人になって習い始めた絵画教室の先生から言われたひとこと。
当時の私は、影といえば黒かグレーだと思っていた。
「はぁ?!紫色ですか」と、素で聞きかえしたくらいの衝撃。その衝撃は新鮮な印象を私に残し、いつかその紫色の影を見たい、と思うようになったのだ。

ということで、今回は好きな「絵画」のお話し。


紫色の影を実感できたのはその話を聞いた少し後。パリ旅行の際にマルモッタン・モネ美術館をスケジュールし、実際の積みわらを見に行った。住宅街にある美術館で、ルーブル美術館やオルセー美術館をイメージしていた私は拍子抜け。今回の目的はモネの絵画を見ること、ちょっとがっかりしたものの気を取り直して館内へ。入口にいたムッシューの対応が素晴らしかった。かしこまり過ぎないスーツにピシッとまとまった髪型。ドアを開けてくれるのはもちろん、様になった笑顔が異国にいるんだなぁ、とテンションを上げてくれる。


印象・日の出


睡蓮


積みわら


ルーアン大聖堂

「印象・日の出」以外はどちらの美術館所蔵か不明。フリー素材をお借りしています。
睡蓮、積みわら、ルーアン大聖堂は多くの作品があり、季節・時間を変えて描かれています。光や空気感まで異なっているので、ワクワクして見られます。

お腹いっぱい、胸いっぱい堪能した。
そして先生がおっしゃっていた「積みわらの影は紫色」を見ることになった。
同行者は絵画教室でその話を一緒に聞いた友人、2人で紫色だね…と高揚した気分でささやきあった。百聞は一見に如かず(笑)まさにそれ。実際に行って見たからこそ気付けることがあるのだ。

絵画を見て思うことのひとつに、絵画がもつ莫大なエネルギー。見終わったあとの酩酊感、半端ない疲労感。これは画家が持つエネルギーがそうさせるのだろう。

モネといえば、睡蓮の大作を展示している美術館が他にもある。オランジュリー美術館だ。マルモッタン・モネ美術館を訪問した少し後に、ようやくオランジュリー美術館訪問が叶い、8枚の睡蓮をじっくり見ることができた。ソファに座ってゆったり眺めるもよし、絵画に近づいてじっくり見るもよし。


絵画を見に行く機会は多くはないけれど、日常から離れ、作品の中に浸り画家の思いに馳せる。そんな時間が私の中では大切になっている。

※絵画の専門家ではありません。感想、として読んでいただけると嬉しいです。


モネ展でもらったモネのパレット🎨

#クロード・モネ
#マルモッタン・モネ美術館
#印象派
#画家

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