写真展「大阪環状線ポートレート2024 」 総括
2024年6月5日～9日 BEATS
大阪環状線の19駅をテーマに各19人の写真家とモデルがペアを組んだブックと写真のグループ展「大阪環状線ポートレート2024」に参加しました。
ルールとして以下の規定がありました。
■大阪環状線の駅の周辺で隣の駅よりも必ず近い場所で撮影
■展示写真は一枚のみ
■A5・P24のブックを必ず製作
僕は大阪駅の担当だったのですが、その中で以下のことを考えて展示の方針を定めました。
■なるべく大阪駅周辺の有名なアイコンをいれること
■ポートレートだけでなく、モデルの入らないスナップも組み合わせること
■同じ系統のカメラ（GRⅢとGRⅢx）で撮影すること
■大阪駅だけでなく、もう一つテーマ（ベース）を入れること
今回の展示のもう一つのテーマにベースを選んだ理由は、モデルの朝練部長がギターリストとして活躍していたからでした。詳しくは書けませんが、このベースは既に彼女の手元にはないので、記録としてもブックにまとめられたことは良かったと感じています。
これはGRⅢにワイドコンバージョンを付けて21mm相当のレンズで撮影した写真です。左手前に伸びる鎖と右手前に伸びるベースのヘッドとネックを左右対称にしてその間に脚がある構図にしています。左上方の雲も勇ましくて気に入っています。
ブックは三冊だけ販売用に製作しましたが、全て完売しました。購入して頂いた方々に感謝します。
さて、ここからはブックに載せた写真を少し紹介します。
大阪駅のアイコンそのものの大阪駅という文字はどうしても入れたかったので、陸橋の上からモデルさんには止まってもらいスローシャッターで群衆をブラして動感を出しました。距離があったので、40mm相当のGRⅢxで撮影しています。
これも梅田スカイビルという大阪駅周辺のアイコンで下から煽って撮影したモノです。運良く、太陽が真上にありましたので、太陽も入れて画面を構成しました。GRⅢにワイドコンバージョンを付けて21mm相当のレンズで地面に寝て撮影しています（笑）
スナップとの組み合わせはこんな感じです。呑み屋の前で飼い主を待つ犬と朝練部長の表情というユーモラスな感じの二枚を組み合わせました。右の写真は僕の影も写っているのがお気に入りです。大阪駅近辺という場所もテーマになっているポートレートではスナップを組み合わせるのは正義だと思っています。
これは在廊中にも言わなかったのですが、左の閉店している店内のビニール袋は展示写真でもある右の左上空の雲が落ちたというイメージで組み合わせた二枚組でした。そんな感じで、何かにリンクしたり、拘ったりする二枚の写真を組合せてブックは構成しました。
色々、アイデアを出し合いながら作品を創造してくれた朝練部長には感謝しています。最初で最後の「朝練部長」という展示で組ませてもらって有難う。また、撮影しましょう！
では、また。