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変わったとことそーでないとこ。その2

とりあえずゲームの仕事に着けたことには間違いなくて、そこは良かったんだけど、最初は屋上遊園地のユニホーム着るのに凄く抵抗があって。黒のスラックスパンツに真っ赤な柄で背中に思いっきりキャラクターがバックプリントしてある、如何にもなシャツ。なんかね、なんとも言えない感じだった最初は。あまりにも自分の夢と現実がかけ離れ過ぎてて。
でも、なんか不思議と心は折れなかったんだよね。芯には「ゲーム音楽を作る」って言うのが、それこそ小6の頃から今もあって。どこから湧いてきたかしらんが漠然とした「根拠のない自信」というか、「俺は将来ゲーム音楽を作る事は確定してる」っていう、ほんと理由なんか全くないのに変な自負はあって。
仕事の合間見つけては曲作って送って落とされてって感じで。まあ今思えばあのクオリティは確かにうーんって感じで、墓の穴まで持ってくる事案w

結果論ではあるけども、屋上遊園地の仕事はしておいて良かったと思ってる。結局ゲーム作るのって突き詰めるとコミュニケーションの結果であり、接客業である面も。誰の為にゲーム作るの?って言ったら遊んでくれるお客さんの為だし。どんな顔で、どんな気持ちでお客さんが屋上遊園地に来てくれるのか、なぜこの店に遊びに来てくれるのか、ゲームを遊んでくれるのかを毎日間近で見れたのはある意味財産かもしれない。
あとは技術的なところで、どうしたらあの騒音の中で音が聞こえるようになるかとか、どうしたら効果的にゲームを盛り上げてプレイヤーを鼓舞させる様な曲が作れるのか、みたいなこととかも、自然と染み付いたのかも知れないな。

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