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動物園水族館めぐり*アメリカ一人旅(後編)

前編の続き。後編は水族館2か所とサンフランシスコ観光について書いていきます。

スタインハルト水族館

生きているうちに絶対行きたい水族館のふたつめ。
ツイッターで写真を見かけて「こんな展示してる水族館あるのか!」と驚いた。でもどこの水族館だか分からなくて記憶にだけ残っていた。そのあとしばらくして、水族館好きの人が「ここ行ったよ~よかったよ~」と紹介してくれた中にこの水族館があった。

アメリカ、サンフランシスコ。中心部からはmuniメトロで簡単に行ける。大きな公園の一角にあるカリフォルニア科学アカデミー。目的の水族館はこの中にある。

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カリフォルニア科学アカデミーは、プラネタリウムや水族館が一体になった博物館。丸1日いても隅々まで見るのは厳しいくらい内容ギッシリ。アメリカってこういうところやっぱりすごいな……と感心しきりだった。

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プラネタリウムは大人気らしいので開館してすぐ整理券をもらいにいった。内容は星空ではなく、生物同士のつながりと自然保護をテーマにしたもの。たぶん上映会によって少し内容が違っていたと思う。私は水族館にべったりだったので1回しか見ていない。

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これがスタインハルト水族館の入り口。見つからなくてちょっとウロウロしてしまった。水族館エリアは地下だ。

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水槽周りのデザインとか解説パネルがタッチ式なところを見ると、わりと小まめに刷新しているのかな~という印象。

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展示は近海から熱帯まで色々。哺乳類はいなかったと思う。

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深海コーナーでは、この装備で水深100m潜れます!の展示があって、ひえ~!となった。すごいな、100m潜れちゃうんだ。

これだけでも十分満足できるが、目的の展示はここだ。
熱帯の淡水魚がいるトンネル水槽。

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正直、トンネル水槽だけなら日本にある水族館とそこまで変わらないかと思う。大きさや展示のインパクトなら品川アクアパークあたりは負けてない。この展示がすごいなと思ってわざわざ日本から見に来た理由は水槽の上にある。

最初に書いた通り、ここは水族館だけではなく博物館になっている。人気のプラネタリウムと並んで見どころとなっているのがレインフォレストだ。

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この大きなドームの中が温室になっている。入口は1階にある。

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ぐるぐると登りながら熱帯雨林の生き物たちを観察する。植物だけではなく、両生類や昆虫、放し飼いの蝶や鳥もいる。

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ふと見下ろすと水槽が見える。魚が泳いでいる。人の姿が見える。
順路通り、最上階からエレベーターで地下まで降りる。
そこで待っている光景がこれだ。

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先ほどのトンネル水槽。この水槽の頭上は巨大なレインフォレストのドームで、この淡水魚の展示はあくまでその一部なのだ。借景どころの話ではない。もちろんそうなっていると知って行っているが、聞くのと見るのとでは全然違う。こう見せるか~~~天才の発想だ~~~と唸ってしまう。この光景が見たくてアメリカまで来た。大満足だった。

最近の水族館は生態展示(生き物の生息環境ごと再現して展示すること)を意識しているところが多い。ただ、まだまだ「水槽に生き物が入っているだけ」のような、本来の生息環境と分断された別世界感が強いな~と感じる水族館や水槽もある。これは好みの話なので生態展示がいいとか悪いとかそういう話がしたいのではない。種によっては水槽内に何もないのが正解だろうし、そもそもそういう展示を目指していないところもあるだろう。

このレインフォレストでは、すべてがつながっていた。実際の熱帯雨林に行ったことはないが、これが熱帯雨林の風景ですと言われたら納得できる。見せ方とインパクトがすごすぎる。「水族館」と限定しないでカリフォルニア科学アカデミーという一体型の施設だからできる技なんだろうな~とひたすら感心した。アメリカの自然教育への力の入れ方や見せ方の上手さを痛感した。

見たかった水槽を無事に見ることができてもうお腹いっぱい気味だが、ここは他にも見るところがたくさんある。駆け足で紹介。

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標本や剥製がずらっと展示されている。このホッキョクグマは触れた。

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色をテーマにした企画展?や地震について紹介しているゾーンがあった。サンフランシスコには断層があり、地震が起きる地域らしい。知らなかった。過去実際にあった地震を体験できるコーナーがあったので入ってみた。ちなみに私が今まで実際に体験した最高震度は東日本大震災のときの5強だ。サンフランシスコの地震は震度6~7くらいかな?という印象だった。石造りの建物がぺしゃんこになった写真が展示してあった。

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人類の起源やアフリカをテーマにした展示。剥製の完成度や見せ方がいいな~と思って眺めていたら、周りの人の目に入っていないものに気づいた。

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いや~見せ方が上手い!来てからこのセリフばっかり呟いていた。私がカメラを向けていたら周りの人も気づいてみんな見上げていた。生きてたら襲われてるな~。

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大満足のスタインハルト水族館、そしてカリフォルニア科学アカデミーだった。屋上にいくとドームが2つ見える。奥がプラネタリウムで手前がレインフォレスト。まるで王蟲だな……と日本人の私は思ってしまった。


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海岸までmuniメトロであと少しのところだったので行ってみた。この日も快晴。日没を待つ贅沢な時間。

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きれいに沈んだ夕日と夕焼け空を眺め、メトロに乗って中心部に戻る。充実したいい日だった。


サンフランシスコ観光①

サンフランシスコの人気観光地、フィッシャーマンズワーフに水族館がある。ホテルのすぐ近くに始発駅があるケーブルカーで行ける。週末は混むらしいとの情報を得ていたので早起きして乗り込む。

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まだ早かったせいか全然混んでなくて、お客さんは私を入れて2人だった。「先頭に乗りなよ!」と言われて座って風景を眺める。サンフランシスコ、本当に坂が多くてジェットコースター状態。楽しかった。

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フィッシャーマンズワーフに到着。まだ開館時間には早いのでしばらくお散歩タイム。

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ご当地マンホール撮るの好き。

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ぶらぶら歩いていたら当初行く予定のなかったゴールデンゲートブリッジが見えた。案外近いじゃん!と思ってしばらく歩いていたが、さすがに無理だと気づいて引き返す。この日は時間に余裕があったので一人旅らしく気ままに動いていた。

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バスやメトロ、水族館のチケットがまとまっているシティパスにクルーズチケットもついていたので乗ってみた。野生のペリカンの隊列に遭遇!

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飛んでるペリカンを初めて見た。すごくかっこよかった。

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ゴールデンゲートブリッジの下をくぐる。橋だ~!って感じ。

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奥に霞んでいるのがサンフランシスコ市街。そして左にあるのが「世界で最も脱獄の難しい刑務所」といわれていたアルカトラズ島。マクロスF好きの私、これがあのアルカトラズか~!と興奮。

クルーズ船では「水温が低く、潮の流れが速いから脱獄するのは難しい」的な解説をしていたような気がするが、私の頭の中では星間飛行が流れていたし、目の前を飛んでいるペリカンに夢中だったので苦手な英語で色々話されても理解できるわけがない。あとに出てくるアクアリウムオブザベイの解説にそう書いてあったはず。

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クルーズを終え、有名なPIER39のアシカたちを見て水族館に向かうのだった。さすがにこれだけアシカが集まるとにおいがすごかった。


アクアリウム オブ ザ ベイ

観光地フィッシャーマンズワーフの一角にある水族館。生き物の写真バーン!文字ドーン!って感じが観光地あるある。

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第一印象はアミューズメント要素の強い水族館。しかし入ってみたら全然違った。

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入ってすぐはサンフランシスコ周辺の冷たい海の展示。その一角に日本ではお馴染みのTHE水族館な熱帯魚水槽があった。そういえばこういう展示、こっちに来てからあんまり見ないよな~と思ったら横に解説が。

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この解説パネルを見て、この水族館への信頼度が爆上げした。ここ、アミューズメント施設じゃない!基本的に周辺の自然を紹介しているので、わざとこういうきれいな魚たちの展示はしてないよ!的なことが書いてあった。しかも科学的な目線で。それはこのあとの展示からもよく分かった。

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トンネル水槽は近海種とアルカトラズのサメの2ゾーン。

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タッチプールも解説ぎっしり。

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陸の生き物の展示もあった。そして極めつけはこれだ。

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カナダカワウソの展示エリアで渡された解説シート。ちゃんと読めなくて申し訳ない気持ち。定期的にガイドスタッフがやってきて、カナダカワウソの現状や生息環境について15分くらいノンストップで解説していた。これもちゃんと聞き取れなくて申し訳ない気持ちだった。が、熱意と心意気は十分伝わった。展示場の壁にはぎっしり解説が書いてあった。

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日本でカワウソと言えば「かわいい~!」だけで終わってしまうことがほとんどだ(もちろん、二ホンカワウソの話や種の違い、生き物としての面白さを動物園や水族館側が発信してはいるが、体感として、お客さんの反応は大体がこれ)。サンフランシスコでは観光地にある水族館ですら、客受けのいい熱帯魚ではなく、どちらかと言えばわりと地味めな周辺の自然環境を紹介したり、生き物の保全を当たり前のように訴えたりしていた。日本とは感覚が違うな~と思った。

日本に似てるなと思ったのはここだけだ。クラゲ。

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これは日本の得意分野だからだろう。

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まさかこんなに満足できる水族館だとは思っていなくて、期待以上だった。行ってよかった。


サンフランシスコ観光②

さっき途中まで歩いて諦めたゴールデンゲートブリッジにはバスで行けるみたいなので行ってみた。事前に調べたとき、バスに乗るのは注意!と何かで見かけていたのでややビビり気味だった。特に何も問題なかったけど。

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橋長い!車多い!これがゴールデンゲートブリッジか~!
ひとつめのニョキッとしたところまで歩いて戻ってきた。なんとなく観光気分が味わえたのでよしとする。

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バスでフィッシャーマンズワーフに戻り、帰りのケーブルカー。混んでたので立ち乗り。すれ違うときはスレスレ。これはこれで楽しかった。

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サンフランシスコは本当に坂道が多い。これは有名なぐねぐね坂のちょうど真上。写真を撮る人が多いのか、一時停止してくれた。下から撮ったほうが楽しいけど。

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そんな感じで予定していたすべての旅程を無事に終え、サンフランシスコ一人旅は終了!4泊6日の楽しい旅だった。

振り返ると自分のフットワーク軽さに驚く。でも「行きたいと思ったときに行かないと後悔する」という自分の考え方に間違いはなかったと思えるような、そんないい旅だったし、今となってはフットワークが軽くても動けない状況なので本当に行ってよかったと思う。

このときは動物園と水族館だけで予定を埋めてしまったので、ヨセミテのような自然メインの国立公園には一切行けなかった。気軽に動ける世界になったらいろんな国の海以外の自然も浴びたいな~とぼんやり思っている。オーロラとか滝とか。そんな日が早く来ますように。

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