動物園めぐり*井の頭自然文化園
日本の動物園水族館のうち、どこから紹介しようかな~としばらく考えていましたが、これからの季節にぴったりなところにしよう!と思ってここを選びました。
が、緊急事態宣言延長により臨時休園も延長に……。
東京の動物園といえば上野が有名すぎますが、井の頭もすごくいいところなので足を運ぶきっかけになれば幸いです。早く開園しますように。
都会のオアシス
JR中央線・総武線、京王井の頭線、各線の「吉祥寺駅」南口(公園口)から徒歩約10分。アクセス抜群。井の頭恩賜公園の一角にある。
入園料は驚きの大人400円。小学生以下は無料。
そんな金額で動物園行っていいんですか……なんかすいません……という気持ちになるが、原資は税金だ。都民なので思う存分恩恵を浴びることにする。
動物園の見どころ
井の頭自然文化園は、大通りと公園を挟んで「動物園(本園)」と「水生物園(分園)」に分かれている。結構忘れ去られがちなのだが、この水生物園がいい。その話はあとですることにして、まずは動物園エリアの見どころをざっくり紹介。
園内マップは公式HPで確認するとして
イチオシはリスの小径だ。二ホンリスが放し飼いになっているケージに入れる。目の前をリスたちが走っていくこともある。間近で見られるのがとてもいい。
お客さんのすぐ目の前で寝てしまうくらい自由だ。夏は暑くて動きが少なくなるらしい。
今はコロナ対策で休止中だが、モルモットふれあいコーナーがある。
この写真は2016年のもの。膝に乗せて撫でる。気持ちよくなってうとうとするモルモットもいた。ちびっ子に大人気のコーナーだが、大人でも楽しめると思う。楽しいだけじゃなく、生き物の温かさや重さを触って感じることができる。本当にPUIPUI鳴く。可愛かったね、だけで終わらないように色んな動物園が工夫しているな~と感じる。今後どうなるか気になるところだ。
ツシマヤマネコの繁殖に力を入れている。公開されているのはだいたい近縁種だが、絶妙に草陰に隠れる様子やヤマネコに関する解説を読むと、家ネコとは違うんだな~と勉強になる。
カピバラ、フェネック、アカゲザル。春先に行くと、日差しを浴びてみんなのんびりしている。見ているこっちも癒される。
動物園の中には彫刻館もある。
北村西望(1884〜1987)が長崎の平和祈念像の制作に用いたアトリエ館と、彫刻館A館・B館、さらに屋外に合わせて約200点の彫刻が展示されています。(井の頭自然文化園 公式HPより引用 https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/about.html )
なぜこんなところに彫刻館?しかもかなり立派で驚く。なんと写真を全然撮っておらず紹介ができない。なので、ぜひ実際に行ってみてほしい。静かで落ち着けるところだ。
デザインが可愛すぎるオリジナルグッズ
井の頭はパンフレットやグッズのデザインがすごく好み。2016年はこのデザインでグッズ化されて、どれを買うかかなり迷ってお弁当巾着を買った。
これ以降もシリーズ化されて新しいデザインのものが出るので、グッズ目当てで行くこともある。そろそろ新しい巾着が欲しいな~。
癒しの水生物館
動物園から出て、吉祥寺通りを渡って階段を降り、弁天池と井の頭池の間に水生物園がある。本当に忘れ去られがちだが、その中にある水生物館の淡水生物の展示がいいのでこちらにも寄ってほしい。
淡水魚の展示なので基本は地味なのだが(淡水魚好きのみなさまごめんなさい)、水槽の彩りがとてもきれいだ。海水魚のような華やかさはなくても、きれいだな~いいな~と思える。
カエルやイモリといった両生類の展示もある。こちらも緑がきれいだ。
かなり珍しいミズグモの展示もある。あんまり動かないがじっと見ているとなかなか楽しい。
水鳥の展示もしている。落ち着いて見られるので水生物園は見逃さないでほしい。
あの頃
記事を書きながら気づいたが、もういない・もうないものも写真に残っていた。なので、個体の特定がしにくい写真を使ったり年号を入れたり「今は中止」とか注釈を入れないといけないな~と一応気をつけた。
一番最初に行ったのが2013年1月、次が2016年3月、直近が2020年3月だ。この期間で大きく変わったものが2つある。
施設の老朽化で取り壊された熱帯鳥温室。2013年6月2日に閉鎖。今は芝生広場になっている。
アジアゾウのはな子。国内最高齢の69歳で2016年5月26日に死亡。ゾウ舎はまだ残っている。
こうやって写真を撮っておけば思い出せることもあるな~。施設は朽ちるし生き物もいつかは死ぬ。動物園はそんなことも教えてくれるんだなと改めて感じた。
散歩して帰ろう
春の井の頭公園は見どころいっぱいだ。この記事を書いている今は緊急事態宣言が出ているので井の頭自然文化園は臨時休園中だし、公園も利用制限があるようなので、こんな感じで1日楽しめていた頃が本当に懐かしい。動物園を楽しんだあとは、井の頭公園をぐるっと散歩して帰ろう。それを普通にできる春が、また絶対に来るはずだ。