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もしもあなたに届くなら

2011年に長女が生まれて、産後3ヶ月で武道館に行った。
2012年は初日の横浜BLITZ。
2013年は横浜BLITZと渋公。

渋公のあとの活休発表に、同じ人の声も音もそこにあるのに、なにかが違うと思ったのは、私の気のせいじゃなかったんだと、どこか納得した自分がいた。
次はいつ会えるかわからない、会っておきたい、と向かった9年前の武道館は悲しかった。

そして、9年という長い時間で、信じることを諦めた。

もちろん復活は嬉しかった。
9年の間に次女が生まれて、地方に引っ越して、仕事もフルタイムになってたけど、それでも迷わず武道館のチケットを買って、年休を取った。

その反面、渋公で覚えた違和感は武道館で不信感になったまま胸に残っていた。
心から「おかえり」って気持ちではなかった。

だけど愛の讃歌が流れると、9年前よりももっと素直に「ここに来れてよかった」って思えた。

おかえり、SOPHIA。
5人で帰ってきてくれてありがとう。

おかえり、黒ちゃん。
またベースソロが聴ける日が来るともう一度信じて待ってるよ。

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