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久しぶり泣いた日
なぜかYouTubeのアルゴリズムが
この動画をプレゼントしてくれました
ご存知の方もいらっしゃると思いますが
TV番組「新婚さんいらっしゃい」で過去1反響が
大きかった回です
50年以上にわたり、ギネスにも載っている
長寿番組にもなっている中で
これはさすがに泣かずに見ることが
できませんでした
それは20数年前に放送されたあるご夫妻の物語です
出演されたのは、中井さんという夫妻
奥さんは中国のハルビン出身でした。
2人の出会いは、なんとメールの送り間違い
まるで映画です
夫婦の名前は一夫さんと真世さん
その後2人はめでたく結婚
その後、一人娘にも恵まれ、とても幸せな
結婚生活を送っていましたが
ある日、真世さんは体調を崩します
病院に行って検査をすると肝臓の約半分が
真っ黒という、とても深刻なガンが見つかりました
と同時に、医師からは「余命半年の宣告」を受けます
その瞬間、一夫さんは泣き崩れました
ですが真世さんは全く取り乱すことなく
また、涙一滴も流すことなく
「わかりました」
と医師に返答したそうです
彼女の言葉には強さと、美しさがありました。
でも、どうして、そんな応対ができたのか?
不思議に思った、桂文枝さんが尋ねると
「現実は、現実だから私が泣いたら
周りの人はどう対応すればいいのか
わからなくなると思って…」
その言葉を聞いた桂文枝さんは
収録中にも珍しく声を詰まらせ気味に
「奥さん、すごく強い人ですね」
と言うと、
すると、真世さんは笑顔でこう答えました
「一度きりの人生だから、泣いても笑っても
同じだったら、残った時間を笑って過ごそうと
思ったので。」
その瞬間、会場が一瞬、静まりかえると
しばらくして自然と拍手が沸き起こりました
その言葉を聞いた副司会の山瀬まみさんは、
当然ですが涙をこらえられず泣き出してしまいました
50年以上の放送の中で話し手のプロである
桂文枝さんの感情が高まり
一瞬だけ進行が止まりかけたのは
この時が最初で最後だったのではないでしょうか
日々、いろんな方のカラダの課題に向き合っている
私にとっても非常に感動的で真世さんの強さと
生き方の美しさには心を打たれました
人生には様々な困難があります
真世さんのように前向きに生きていきたい
そう強く思わせてくれるエピソードです
真世さんはこの出演の19日後、治療の甲斐なく
永眠されたそうです
享年32歳でした
しかし、真世さんは最後まで笑顔を失わず
勇気ある生き様を見せられました
番組の最後は桂文枝さんが
「何か娘さんへのメッセージはありますか?」
というと真世さんは
当時1歳の娘さん、”かほさん” へ
「かほ、あのね、人生いろんな事はあるけど
明るくて元気で、たくましく生きましょうね
人生なんて泣いても笑っても同じなんだから
どうせなら何が起こっても笑って生きようね」
生きる勇気と意義と在り方に
気づかされた日でした