見切り発車号
いつも見切り発車ばかり
していた
思い込みや見当違い
そんなんばっかの人生
気持ちがついていかないままの
発進は違った方向へと曲がって
くねくね絡まったり
ぶつかったりの連続で
貨物が転がり落ちては拾い上げる
何度も何度も振り返り
未だに走り続けている有様
そんな自分が
息子にアドバイスなんて
出来るはずがない
当たり前じゃないか!!!
彼もまた
見切り発車をしては
脱線している
若い彼の脱線を
元の線路に乗せるのは
至難の業で…
元の線路には車輪が合わなそう
脱線してもがいている姿を
ただ
見守る事しかできない
手を伸ばしても
若い彼は
固い車輪を使って
払い除けようとする
腑抜けになって
やっと腑抜けから戻った
と思っていたのに
まだまだブレブレの
子鹿がやっと立ってるみたいに
危うい
自分しか答えは出せないよ
人のせいにしちゃいけないね
自分の足でちゃんと立てるように
カッコつけでもなんでも
自分を信じなくて
誰が信じる?
大いに脱線を繰り返しながら
見切り発車をするんだな
するしかないだろ
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