トシちゃんの事故 聖子ちゃんの婚外恋愛
以前の記事「マッチの婚外恋愛、キョンキョンの事故」のパロディーです。
1990年代、異様なバッシング現象がありました。以前も書いたとおり、トシちゃん。そして聖子ちゃん。
トシちゃんは例のビッグ発言。これは冗談のつもりでうっかり口から出た「事故」みたいなものでしょう。マスコミにその部分だけ切り取られてしまい、大衆に対する印象が良くない方向へと誘導させられてしまいました。
聖子ちゃんの時は、確か子供を置いて仕事で渡米したことや現地の俳優やダンサーとの関係を報じられたのが発端だったかと思います。私は当時関心がなく詳細は知らないのだけど、週刊誌などでのバッシングが凄かったから、なんでこんなに騒がれているんだろうと思っていました。
聖子ちゃんへのバッシングが収まってから何年か経ったのち、「なぜあんなに聖子ちゃんをバッシングしたのか」という質問に対して週刊誌の記者が答えているのをテレビで見ました。その記者曰く「聖子さんの場合、どんなに報道してもクレームが来ることが一切ないので、何でも書けた」。酷いもんだなぁと思いましたが、いちいち相手にしない聖子ちゃんの器の大きさによるものだと思っていました。さすがスター、と。
でも、どうやらそれは違うんだろうな、と最近思うようになりました。聖子ちゃんはその時点でアイドル時代の大手事務所から独立していました。つまり、後ろ盾がない状況で活動していたのです。トシちゃんもそう。
それはつまり、彼女に何かアンチネタが発生した場合、それが表に出る前に封印してもらえる構造の中に彼女はいなかったということ。
また、そういったネタが表に出た場合、それを出したマスコミがタレント側から反論や抗議を受けずにすむ構造、というより、芸能事務所からの申し立てや訴訟、さらに言えば、へんな脅しを受けることがない構造の中にあったということです。そのため標的になった個人事務所の芸能人は書かれ放題、言われ放題となってしまいました。
何年か前、ある若手俳優が女性有名人2人と二股交際したと報道され、その俳優はマスコミからしつこく追及され謝罪していました。不倫でもないのになんでこんなに叩かれるの、と思っていたら、彼の所属は小さな事務所だったそうです。
大きな力に守られていれば、そのような目には会うことはないでしょう。
南野陽子が某トーク番組で話したアイドル時代のエピソードによると、同じく売れっ子アイドルだったある男性とのドライブデートで衝突事故に遭ったことがあるとのこと。その事故が表沙汰にならなかった理由は、彼女曰く「彼が大手事務所の人だったんで」。
また、とある元芸能人が手記で、某放送局が昔行った不遜なやり方についてこう書いていました。「それに怒ったのは天下無敵の大手事務所バーニングだ。バーニングは僕の曲の出版権を持っている。…キナ臭いハナシは置いておこう」。「キナ臭い」の具体的な内容は分かりませんが、後ろ盾があれば「こんなふう」に働きかけてもらえるのでしょう。
2005年のキョンキョンの当て逃げ事故が当時あまり報道されなかったのは、不祥事記事が表に出るのを制圧してくれる構造の中で守られていたからでしょうね。マッチのように。
守られていると生じる「驕り」
超大手事務所の強大な力に守られ、優遇されていたマッチとキョンキョン。大きな力に守られることなく、独りで戦い抜いたトシちゃんと聖子ちゃん。