就活に失敗して気づいたこと(その2)
こんにちは。
今回のnoteは前回の続編となります。
前回は私が就活を振り返った時に気づいたことのひとつとして「色んなことに興味を持つこと」の私なりの考えをお伝えしました。
詳細は前回のnoteをご参照ください。
今回は気づいたこのと2つ目について書き綴ります。
何になりたいか、ではなく、何をしたいかを考える
数年前、大学院時代にお世話になった先生から「大学の授業の一環でインターンシップに関する指導をしているので、これからインターンシップに臨もうとする学生に今の仕事に就くことになった経緯や社会で働くことについて講義してほしい」という依頼がありました。
「・・・、私が!?」と最初は思いましたが、とてもお世話になった先生からのお願いでしたので引き受けることにしました。私がその講義で学生に最も強く訴えたことは
「何になりたいか」ではなく「何をしたいのか」を考えてほしい
というメッセージです。
これを聞いて「当たり前だろ」と思う方がいるでしょう。反対に「会社に入っても自分のやりたいことなんてやらせてくれないよ」
と思う方もいるでしょう。
私は大学4年生の時に教員採用試験に落ちました。
当時のことを振り返ると、7月の採用試験を前に既に就活を始めていた同級生から「〇〇に内定した」「最終面接まで進んだ」といった話が聞こえ「就職先を決めなきゃ」と焦っていたように思います。周りのことが気になり、試験対策の勉強にも身が入らなかったのだと思います。結果、採用試験は1次試験不合格。そこから切り替えて、私立高校の非常勤講師の採用試験や講師登録をするなどして少しでも教員として働く道を探すこともできたと思いますが、私は「来年から働くことができる場所を決めなければ」という焦りから、そのような切り替えができず、一般企業への就職を目指すことにしました。就職情報サイトをいくつか登録し、何となく興味のありそうな企業を数社か受けましたが全てお祈りされました。これが失敗その1です。
結局、就職先が決まらないまま、研究に興味があるという理由を作り、逃げるようにして大学院へ進学しました。そして、この話にはまだ続きがあります。
一度立ち止まって考えること
めでたく大学院に進学しましたが、その後もこの「採用試験に合格しなきゃ」という思考を転換できず、またしても採用試験に落ちてしまったのです。(これが失敗その2です。)私立高校の採用試験もいくつか受けましたが全滅。最後の最後で何とか関係のある先生方に拾っていただき教員として社会生活をスタートすることになりました。
そこからさらに転職活動を経て今の仕事に行きつきました。
今の仕事に不満があるわけではないのですが、改めて私自身の就活を振り返った時に「社会になって何をしたいか」ということをもっと考えていれば違った方面で社会人生活を送っていたのかなと思うことが多々あります。
じゃあ、考えたら就活に成功するのかと聞かれても、申し訳ないですがそれは私には分かりません。
ただ、ひとつ言えることとして、目的意識を持って就活している方は間違いなくそれが熱意として相手に伝わると思います。そうした姿勢は相手も必ず見てるはずです。その目的が企業理念に合致しているとか、模範解答的なものを相手が求めているわけでなく、その会社に入って本当にやりたいことが相手に伝わることが大切です。そのためにも自分を見つめ直し、「社会人になって何をしたいか」を一度立ち止まって考えることが大切なのではないでしょうか。就活迷子になる前に「社会人になって何をしたいのか」を是非考えてみてほしいです。
2回にわたって私の経験を踏まえ学生さんにお伝えしたいことを書き綴りましたが、これらが少しでもお役に立てれば幸いです。