座右の銘
こんにちは。
皆さんは座右の銘なるものはありますか。私はあります、一応。今回のnoteではそのことについて書き綴ります。
郷に入っては郷に従え
私の座右の銘は「郷に入っては郷に従え」です。この言葉の意味について最初の触れておきます。
そもそも郷とは中国古代の行政区域のひとつで、庶民の居住地(村や町)を指すようです。つまり「郷に入っては郷に従え」は「村に入ったらその村の掟に従え」という意味を持ち、「その土地に入ったら、その場所の慣習や風俗にあった行動をとるのが処世の術だ」ということを意味しています。転じて、職場や組織に入った時、その場の慣習に合うよう行動することが(たとえそれが自分の価値観と異なっていても)、人間関係を円滑に進めるために大切だという教訓を表したことわざです。
日本人らしさ
今の世の中では多様性(ダイバーシティ)という言葉がよく聞かれるようになりました。そのため、「郷に入っては郷に従え」のような考え方はしばしば否定的に捉えられることがありますが、私はあえてこの言葉を一応座右の銘としています。実は「一応」というところがミソです。
日本には規律を重んじる文化があり、これは日本人らしさであると私は考えています。規律を守らずして、「このルールはおかしい」といきなり叫んだとしても、もしかしたら、その人が属する集団に伝わりにくかったり、逆に変わった人だと見られてしまうかもしれません。大小様々な社会集団にはその集団におけるルール、いわゆる「村の掟」が存在します。そうした集団に身をおいて生活していく私たちは、その集団におけるルールを遵守することが第一に必要だと考えています。そうすることで、そのルールが昔からの慣習であるとか、何か意味があってそうしたルールになっているといった内情を理解していくことにつながると思うからです。
その上で、ルールがおかしいと感じるにであれば改変すればいいですし、内情を理解したことでそのルールの意味がわかったのであればそのルールを受け入れればいいと私は思うので、座右の銘としてこの言葉を掲げています。
社会集団において何か新しいことや改変に取り組むには周囲の協力が必要不可欠です。そのためには、「あの人は約束=ルールを守る人だ」という信頼を得ることが何より重要だと考えています。だからこそ「郷に入っては郷に従」い、その上で、自分の色を出すような、そんな大人を目指して今後の人生を歩んでいきたいと思います。